怒りを通り越して呆れるわ!
謝るよりやる事ない?
「此度の召喚儀に当たっては、誠に申し訳なく」
聞き飽きた。
「で?」
「お二人の身分と生活は保証致します」
当然としか言いようがない。
「それで?」
「その為にもお二人のスキルを確認させてください」
何ができるか確認するのは、今後のためにも必要だろう。
「分かりました。応じます」
あからさまにホッとした表情を浮かべた。
さすがに良心が痛んだのだろうけど、それぐらいしてもらわないと納得できない。
「では佳代様、こちらに手をかざしてください」
魔導具なのだろうけど、ほぼ水晶にしか見えない。言われた通りに手をかざすと、淡く光った後に文字が浮かんだ。
すると、困った様子だ。
特に変わった記載はなかったはず。
「どうしました?」
「あの主婦というのは?」
そうか。主婦と言う概念がないのか。この世界の女性の社会参加がどうなっているのかも知る必要性がありそう。
「主婦とは、家の事全般を取り仕切る者と言う事です」
と、おお!と、どよめきが広がった。
絶対に何か勘違いされている。
「舞様、お願い致します」
舞ちゃんが手をかざしてまた淡く光った。
と、更に微妙な表情だ。
私もえっ?て思った。
「すみません。女子高生とはどう言う職業でしょうか?」
「学業に携わる女の子の事を指します」
「え?」
聖女召喚と言っていたのに聖女が居ない。
つまり、これって……
「聖女召喚に聖女召喚していないって、あんた達どんだけポンコツなのよ!」
誰も何も言い返さない。
むしろ現状に愕然としている。
アホすぎる。
何、このポンコツ!




