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神のみ技

厨房が気になる

 厨房から、ただならぬ気配がする。

 あと、初めて嗅ぐいい香りもする。

 遠からも聞こえる程のどよめきの後のまさかの静寂。


 逆に気になる。


 ゆっくりと厨房に向かうと、あの謎の棒を使う佳代様が目に入った。

 棒で麺を掴む。

 あり得ない。

 そんな奇跡を起こせるのは、選ばれし者の証。

「か、佳代様!」

 我らが求めていたお方に間違いない。

 それなのに、お認めにならない。


 だが、料理長に言われるがまま口にした太い糸の美味さとスープの味わい深さに一瞬気を失った。

 これが鳥の骨から作られたとはまさしく驚愕だ。


 これを作り出したのは、佳代様に他ならない。

 このスープに、この道具。

 棒を使いこなし、食事する姿。

まさに神!


「やはり選ばれたお方ですね!」

「何故そうなる?」

 当たり前であろう。

 これほどの功績、すぐにでも陛下に報告せねば。

 厨房の奥では既にメイド達が動き出している。


 間もなく陛下も口になさるだろう。

 そうなれば、もう止められない。妃殿下からも爵位をとの話も出ている。

 これまでは、いずれそうであろうだったものが、すぐにでもとなれば事情は変わる。


 メイド長と目があった。


 互いに頷く。


 これから大変な事になる。



そして、活動報告にも衝撃が。

大丈夫なのか?

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