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もはやBランクじゃないよね?

◆◆◆もはやBランクじゃないよね?◆◆◆

***サリアさんのターン***

うっわー、どうしようこれ。


もはやBランクじゃないよね?


っていうか、アンデッドにする前より強くなってない?


しかも、私の聞き間違えじゃなかったら真祖とか言ってなかった?


言ってたよね?


このただならない雰囲気、どう見ても真祖でAランクです本当にありがとうございました。


勇者と戦うの?


勇者と戦えちゃうの?


・・・。


ヘンリエッタちゃん、絶対他にもユニークスキル持ってるじゃない!


ヘンリエッタちゃんが勇者様だったのね・・・。


無いか。無いわね。


なんか勇者様っぽくないし。


どう見てもヘンリエッタちゃん自身が強くなってないわ。


ライネルのアホどころか、私と戦っても負けそうじゃない。


相当ユニークスキルに恵まれているのね。


ちょっと神託で聞いてみたらどこぞの町長に絡まれるって言われたし、いきなりギルドの前にキングベヒーモスの死体が置いてあったのも、必要だったからよね?


戦力的には遠く及ばなくなっちゃったけど、まだまだ、私にもできることがありそうね。


「この魔物、Aランクくらいの強さがあるんじゃないかな?良かったわね。」


「はい、創造神様はすごいです!」


「それと、もしかして、どこかの町長に絡まれたりしてない?」


「あ、はい・・・。えっと、たしか・・・キク・・なんとかっていう町長が16番目?の妾にしてやるとか言い出して・・・。」


16番目の妾?!ふざけんじゃないわよ!


私のヘンリエッタちゃんは渡さないわ!


「これだけ強い魔物を連れているんだから町長程度の意見なんて突っぱねればいいわ。」


「その時は任せてもらおうか。」


こいつに任せたら近くにいた人もまとめてボン!とかなったりしないわよね?


「えへへ、頼もしいです。」


「お姉さんも、今日はヘンリエッタちゃんの所に泊まってあげる。どうせ明日その町長が来るんでしょう?私が撃退してやるわ!」


「本当ですか?お願いします!」


「うんうん、任せて!」


ああ、やっぱりヘンリエッタちゃんは可愛いわね。


ウトウトしているところも可愛い。って、今、夜中だったわ。


「宿に戻って寝ましょう?」


「うん・・・。」


「おやすみ。ヘンリエッタちゃん。」


もう寝ちゃったかな?


「ふむ・・・どうやら我が主は見た目通りのお子様のようだ。いったいどこにこのような力が?珍妙な・・・。」


「ヘンリエッタちゃんはまだLvが低いので、早めにダンジョンに行ってLvを上げた方がいいと思います。」


「Lvが、低い?」


「たぶん、まだ十代だと思います。魔化しただけで、進化もしていないはずです。」


「なんと。将来有望と見ればよいが、このままでは危険であるな。明日にでも取り掛かった方がよかろう。御忠告痛みいる。」


「いえ、それほどでも。ヘンリエッタちゃんを頼みましたよ?」


「言われるまでもないことだ、任せ給え。」


この魔物、意外と常識人なのかな?


主人でもない私の話を聞いてくれるのは正直意外よね。


それとも、それほど頭がいいって事?


大したことないくせに偉そうなおっさん達にも見習ってほしいわ。



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