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よく眠れました

◆◆◆よく眠れました◆◆◆

「ふぅ、いい朝ですね。」


外は明るく、頭もすっきりです。


「そろそろ昼になるのだがな、我が主よ。」


「あ、キリコさん。おはようございます。」


昨日のって、夢じゃなかったんですね。


「うむ、おはようだ。サリアとかいう娘は何も起きないからギルドへ行ってしまったぞ?」


「サリアさんはおしごとだから仕方ないですよね。」


「さて、今後の方針であるが、ここに押しかけられるよりは出先で呼び止められる方が良いであろう。さらに、長期の依頼でも受けておれば断りやすい。まずはギルドへ行くことを提案するがいかがか?」


「えっと、じゃぁ、そうします。」


サリアさんの提案なのかな?キリコさんは魔物だから依頼なんて受けたことないだろうし。


私は支度をして宿を出ました。


「見張られておるようだ。」


「え、どこですか?」

きょろきょろ


「きょろきょろするでない。向こうから仕掛けてくれるのであれば御の字というものだ。返り討ちにするだけで良いのだからな。」


「むー、気になります。」


うー、見つかりません。


私は結局見つけることが出来ないまま冒険者ギルドにつきました。


「サリアさんおはようございます。」


「おはよう、ヘンリエッタちゃん。ちょっとこの依頼受けてみない?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

森の調査

依頼人:ゾイラホンの町

場所:ゾイラホンの町周辺

規模:チェックポイント8か所

備考:チェックポイントを巡回して射光装置を起動して欲しい。

    8台の起動を確認できれば完了とする。

報酬:小金貨1枚

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ひそひそ「なんかつけられているでしょ?町の外に出たら仕掛けてくるんじゃない?きっと無理やり連れて行く気なのよ。」


ひそひそ「お、襲われたらどうすればいいんですか?」


ひそひそ「あんなのがいるんだから大丈夫よ。やっちゃいなさい。でも、ちゃんと向こうがしかけてきてからにするのよ?」


サリアさんがそう言いながらキリコさんに視線を送りました。


ひそひそ「でも、そこまでする必要があるんですか?話し合いとか・・・。」


ひそひそ「相手は町長だし、家族構成とか調べられているんじゃない?」


ひそひそ「そういえば、私の兄弟の名前も知っていました。」


ひそひそ「やっぱり。交渉が難航したら人質にされるかもしれないわ。早く対処したほうがいいんじゃない?」


ひそひそ「そんな・・・。わかりました。そんなひどいことをする人なら退治しないといけませんよね。」


「じゃぁ、この依頼でいいわね。はい、サインしてね。」


カキカキ。


「はい。できました。」


「うん、OKね。それじゃ、気を付けてね。」


チェックポイントの印が付いた地図を渡されました。


「はい、行ってきます!」


「いってらっしゃい。」


「我が初陣にしては味気ない獲物になってしまいそうであるが、その代わり思う存分やらせてもらうとしよう。」


キリコさん聞こえてたんだ。耳いいなぁ。


「本当に大丈夫なのですか?」


「当然だ、任せておけ。」


私たちは町の外へと向かいました。


1個目の射光装置には魔物と遭遇する事なくたどり着けました。


それもそうですよね。


1個目は町のすぐそばにあって、たぶん装置を使う練習をここでやって行けという事なのです。


「射光装置とは名ばかりで、ただの大筒に魔石を詰めただけではないか。一応鏡面仕上げはしてあるようではあるが・・・。こんなところに置いてあれば盗まれたり魔物に壊されたりするからそんなものか。」


「そうですよね。あ、壊れていたら壊れた大筒を持って帰ればそのチェックポイントはクリアになるそうです。壊れてたら大変でしたね。」


「1つであればこの通り、我が運べばよいのであるが。複数ともなれば本来の姿に戻らねば難儀しよう。その場合は町に入れるかどうかの問題が増えるわけであるが。」


キリコさんが大筒を軽々と持ち上げています。すごい力持ちです!


「壊れてないといいですね。」


「ふむ、追手が増えたようだ。次あたり仕掛けてくるかもしれん。」


「うう、本当に来たんですか?緊張します・・・。ロイヤー来て。」


私はロイヤーを呼んでおきました。


「ほぅ、なかなか良さそうな弾除けではないか。しっかり守るのだぞ?」


私たちは次のチェックポイントへ向かいました。


私が大筒の状態を調べていると

「ヘンリエッタ様、ボーロイでございます。昨日の件で参りました。」


わわわ、来ちゃいました。来ちゃいました!


「俺は忙しいんだ!待たせるんじゃない!」


キクリケとか言う人も来ているようです。


「すいません、お断りします。」


「そうはいかないんですよ。時間が無い、やれ。」


周りから10人くらいの人が武器を持って出てきました。


「手間が省けたのである。」


「どこの冒険者か存じませんが、付く相手を間違えたようですね!」


敵が一斉にキリコさん目掛けて走り出しました。


「まずは道を開けるとしよう。」


キリコさんが手刀で1人の首を切り落としました。


「ダウン。」


数人の敵がその場に膝をつきました。


その隙に無事な敵をまた一人首を落として倒しました。


「な、速過ぎる!」


「素晴らしい。やはり、殺戮とはいいものだ。」


背後からキリコさんの不意を突こうとした敵が一刀の下に倒れました。


あ、そういえば、キリコさんに武器を渡していません・・・。


「主は下がって見ておられるが良い。手は出されるなよ?獲物が減ってしまうのでな。」


一か所突破口が出来たからそこから行けって事ですよね?


「スケルトンさん、並んで!」


私はスケルトンさんたちを呼んで突破口の左右に並んでもらって道にしました。


回りこめないように敵の進行方向にもスケルトンさんを配置します。


「はははは!もう少し離れられよ!」


行った先で待ち伏せとかないですよね?たくさんスケルトンさん呼んでおこう・・・。


「追え!捕まえて人質にするんだ!」


敵がスケルトンさんたちを蹴散らしながら私を追いかけようとしてきます。


「どこへ行こうというのだね?さぁ、楽しい本番といこうではないか!人化解除!!」


キリコさんが巨大化していき、恐るべき魔物キングベヒーモストゥルーヴァンパイアへと姿を変えました。


さっきまで着ていた服、どうなるんだろう?


DAURAUURARRUUUUUUA!!


「馬鹿なっ!そんなことg」


キリコさんに恐怖し蜘蛛の子を散らすように逃げる敵をキリコさんが容赦なく仕留めていきます。


「嫌だ!しにだ」


「やめろ!やm」


「×××××××××××××××××。人化。」


キリコさんがまた人型になりました。


本当にキリコさんだけで大丈夫だったんですね。


「さっきので最後のようだ。どれ、これが必要なのだろう?」


キリコさんが魔法か何かで身分証を集めてくれました。


どれも赤くなっています。


「はい、これを提出すれば一件落着・・・かな?でも、とりあえず」


「とりあえず?」


「依頼を完了しましょう。」


「それこそ後でもいい気がするが、そういう主人なのだろう。」





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