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ハイゾンビ

◆◆◆ハイゾンビ◆◆◆

私はさっそく簡単な依頼を受けて、目的地へと来ていました。


サリアさんが言っていた、ロックリザードが遅いっていうのは亜竜にしてはという意味で、私が歩いて移動するよりもずっと早いです!


体が長いので狭い部屋とかには入れませんが、背の高さは普通なので洞窟とかでもへっちゃらです。


だからといって、お店とかに上がりこむような事はしませんけどね。マナーは大事です。


そうそう、依頼は何を受けたと思います?私が受けたのは、伐採のおしごとです!


先に依頼をやる事を伝えておいた方が、倉庫のスペースを準備するのが楽になるのだそうです。


ロックリザードハイゾンビさんが、どれだけ伐採で活躍してくれるか楽しみですね。


「がんばってね、ロザー。」


『ロ』ックリ『ザー』ドハイゾンビなので、ロザーなんてどうでしょうか?


でも、これだと普通のゾンビの部分が欠けてしまっています。もうちょっといい名前があるかもしれません。


伐採しながらゆっくり考えてみましょう。


「んしょ。」


とりあえず、ロザー(仮)から降りて。


「ロザービ・・・ううん、ロザビー。あの辺の木を取りたいから、折るか切り倒すかして欲しいんだけど、出来る?」


最後にビーって付くと、新種の蜂の名前のように聞こえてしまいます。まだ他のを考えた方が良さそうですね。


「ウロ!」


「あ、ロザビーって喋れるんだ。ゾンビだからかな?」


なんて言っているかはわからないけど、わかったって事かな?


ロザビー(仮)が一人、木に向かって進んでいきました。


スケルトンさんたちも呼んだ方がいいと思うけど、どんな風にやるかわからないし近いと危ないかもしれないからちょっとだけ様子を見た方がいいかな?


「うわ、すごいです!ぶつかっただけで木が折れていきます!」


バッタバッタと木が倒れていきます。これなら、スケルトンさんたちは木の回収だけで良さそうですね。


「ウロロロイヤー!」


そんな感じの声を出しながら楽しそうに木をなぎ倒しています。


「あはは。なにそれ、おもしろいなきごえ!うろろろいやー!」


「ウロ、ウロロロイヤー!」


「ねぇねぇ、あなたの名前、ロイヤーでもいい?」


「ウロロロロロロイヤー!」


「ふふ、どうなんだろう?楽しそうだからいいよね?嫌だったらまた考えるから教えてね。」


とりあえずはロイヤーで決まりですね!


伐採は順調に進みました。


普通なら、ウォリウとかが出てきてもおかしくないのですけれど、ロイヤーがいるから逃げてくれたのかな?


もしそうだったら、ロイヤーがいるだけで安全にできるおしごとが増えますね!


それよりも、

「あまり木を取り過ぎるのも良くないから、そろそろ帰るよー!」


ロイヤーの伐採はここまでにしてもらって、スケルトンさんたちを連れ立って木を運搬します。


「なんだか、弟や妹がたくさんできたみたいですね。」


荷物をもってついてくる子供たちを先導するおねえちゃんになった気分です。


私の方が背が低いだなんて言ってはいけません!


取れた木は53本で、銀貨4枚と大銅貨1枚になりました。


ちょっと損傷が大きかったのもあったので、査定に響いてしまいました。


でも、あまり時間はかからなかったから今後もこのやり方でいいよね?





まるでせっせと荷物を運んでいる大人たちの先頭に立って監督か何かになった気分の小学…いえ、中学生である。

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