なんで死なねぇーんだよ!!
俺はエマを探しながら敵を探していた。しかしこの島は本当に広い。
「どれだけ探して敵は見つからねぇーな。さっさとエマを見つけてこんなとこ抜け出してやる。そしたら俺、エマと2人で遊ぶんだ」
そんなフラグビンビンの言葉を並べていると、、、
ビュン!という音と共にどこからか矢が飛んできた。
俺はギリギリかわしたが頭から少し血を流してしまった。
「いってぇな、てかずるいだろ!」
俺は飛んできた矢を剣で弾く。しかし一つ一つの矢が目で追うのが精一杯なほどに速い。それにいろんな方向から飛んでくる。どういうことだ?
「あーもううざいなぁ!出てきてくれよ!」
俺がそう言うと返事は矢だけ。まるで出てくるわけないだろと言わんばかりの矢が飛んでくる。いや待てよ。苦しめた方がポイントは高いんだよな。ならなんで最初に一発で殺そうと、、、いや、殺そうとしてない。あの矢は殺傷能力が低い、てことは毒!?
そう考えた時にはもう遅かった。
「あれ、体が急に、、、」
俺は地面にバタリと倒れた。次第に意識が遠のいてゆく。俺はそうして目を閉じたのだった。
「うっ!」
俺の目覚ましはどうやら強烈な腹パンのようだ。
俺が手を動かそうとするとじゃらりという音が鳴った。鎖に繋がれている。手を無理やり引き抜こうとすると手が引きちぎれそうになるほどに丈夫だ。
「言っておくがお前じゃ俺は殺せない。傷一つつけれないさ」
そう言ってみたが返事は嘲笑った言葉だけ。
「何言ってんだ!!お前!!俺の弓を一発食らってるくせに!!やっすい挑発だなぁ!!」
いや別に挑発じゃないんだけど。
「はやくこいよ」
俺がしっかりと挑発するとそいつは返事をするように弓を構え俺の体に矢を刺そうとする。
パキン!という音と共に矢は弾かれ地面に落ちる。
「な、なんで!?」
そいつはまるで宇宙人をを見つけたかのような驚きをしていた。まぁ無理はない。矢を刺そうとしたら何故か矢は地面に落ちている。まぁ普通に考えて理解不能だろう。でも原理は簡単だ。刺されそうになる瞬間にほんの一瞬だけそこの部位に剣の刃だけを作り出す。
これだけだ。目で追うのは難しい。でも急所を狙わないならある程度は推測できる。人体の半分はおそらく狙ってはいけない部分だ。大量出血だったり苦しめづらい部位だったり。
「はぁ、それだけか?」
俺がそう言うとそいつは顔を真っ赤にして弓を構えた。しかし放たれた矢は地面に落ちるだけ。
何百と撃っているうちにどんどんやつのストレスは溜まる。そう。これが俺の作戦だ。ストレスは苦しみに直結する。ストレスが溜まればかなり苦しむことになる。
「はぁ、はぁ、ふざけんじゃねぇ!なんで死なねぇーんだよ!あぁーもう!!」
俺はそろそろ頃合いだと思い鎖を力ずくでぶち壊す。
バキッと言う音が鳴る。鎖の破片は地に落ちる。
「あ、、、なん、、で」
やつはこれからの死期を悟ったように絶望の表情を浮かべていた。
「こっから復讐の始まりだな」




