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プロローグ1『悪巧み』
さて、どうしようかな。
この夢のような世界で次々と開いている激闘も数を増やしているし、そろそろ猛者達を多く集めて、『サバイバルゲーム』のような事をしてみたい。
夢想世界の創設者にして、神のような立ち位置にいる人物――KEYは考える。どうしたら猛者の集まる世界で、それぞれの強さを細かく見る事ができるだろうか、そんな闘いを演出できるだろうかと。
そうだ、『チーム戦』をしてみれば良いのではないか?
一番強い類とされる者と、程々の強さを持つ者二人を合わせバランスを取りつつ、専用の舞台で戦略を練ってぶつかり合う。
何とも完璧で、華麗で、盛り上がりそうな企画だろうか。そこまでの想像を重ねながら、KEYは己に心酔する。