介護士は決闘する
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楽しんでくれると嬉しいです。
タイトル変更しました。よりキャッチーな感じになったでしょうか?
決闘は、戦う両者、それぞれの介添人1名ずつ、証人1名の、合計5名でおこなわれる。
ただ、実際には他に大勢の見物人が集まる。
「では、これよりブライアン・ルイス・エバンスと、ジャイロの決闘を始める。
ブライアン・ルイス・エバンスの介添人は、ゴライアス・プランス。
ジャイロの介添人は、マクセン。
証人は、この私、ネアソン・ゴーファが務める。」
なんとゴーファ公爵が証人に立つ。豪華な決闘だ。
場所はゴーファ公爵の屋敷にある庭を使うことになった。これはアーネスの提案だ。ブライアン(今日初めて名前を知った)が伏兵などを用意できないように、という配慮らしい。
そんな事をする奴が居るのだろうか? 伏兵なんて用意するなら、決闘じゃなくて闇討ちでいいじゃないかと思うのだが、そこは見栄を張るのが貴族というものらしい。
場所が場所なので、見物人はゴーファ公爵家の使用人たちだ。ある意味で当事者のアーネスも見物している。ついでにアルテナも。ブライアンにしても、自分の主張を訴えたい相手は民衆ではなくアーネス本人、あるいはアーネスの結婚の相手を決める権利を有する父ゴーファ公爵であるので、見物人が少ないことは何の問題もない。俺としては、こういうアホには公衆の面前で恥をさらして反省してもらいたいものだが、反省するどころか逆上する可能性もあるので、ここは権威(つまりゴーファ公爵)に頼ってみた。
「今回の決闘は、こちらで用意した剣を使ってもらう。
他の武器を使用することは禁ずるが、素手での攻撃は禁止しない。
一方が降参を宣言したり、負傷・気絶・死亡によって戦闘の続行が不可能になった場合は、その時点で決着とする。
ブライアン・ルイス・エバンスが勝利した場合、ジャイロはアーネスを諦めること。
ジャイロが勝利した場合、ブライアン・ルイス・エバンスは命を差し出すこと。」
証人ゴーファ公爵によって、決闘のルールが確認されていく。
そして俺たちはいよいよ剣を手に取る。ちなみに決闘を申し込んだ側が先に武器を選ぶ。といっても、用意されているのは全く同じ剣なのだが。
そしてお互いに開始位置へ立つ。
「では……始め!」
「うおおおっ!」
ゴーファ公爵の合図と同時に、ブライアンが突っ込んできた。
速い。何か身体強化や加速の魔法を施した装備を身につけているのか。剣以外の武器は使用禁止のルールだから魔法を使うことはできないが、装備品は自由だ。ルールの穴を突いてきたか。
だが、いくら速くても気配を丸出しにしていては、居合の相手にならない。居合とは、いかに攻撃の気配を消すかという技術でもあるのだ。なぜなら、そもそも居合とは、不意に攻撃された場合に対処するための技術だからだ。たとえば刀を置いて座っているときや、刀を鞘に納めて歩いているときなどに、突如として攻撃されたらどうするか。刀を抜いて構えている暇はない。抜きざまに斬る、あるいは抜きざまに防ぐ、そういう咄嗟の技が必要だ。それが居合である。だから「さあ今から対処しますよ」などという気配を見せていては話にならない。奇襲に対して奇襲で返すのが居合なのだから。
「むんっ!」
受け流して、回剣して、斬りつける。
いつも通りの動作を、相手の動きに合わせておこなう。それだけだ。
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