表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一詩  作者: 時ノ宮怜
66/87

滲夢

 じっとりと滲むように

 じくりと痛むように

 夢のなかで感じる

 過去の思い出


 夢のなかで私の思い出にしみるように

 にじむように

 馴染むように

 幸せが、一つまた一つと雫となって


 でも、乾いた思い出には

 まだ足りない


 夢もなかで私の思い出は風化する

 風に吹かれて

 砂のように

 楽しいが、一つまた一つと消えていく


 でも、幸せの泉は

 枯れることを知らない


 じっとりと滲むように

 じくりと痛むように

 夢のなかで感じる

 私は今が幸せだと

 微睡の中で思うのだ


 そこで見たモノが幻で

 儚くて、覚えていられなくても

 そこで見たモノが懐かしくて

 儚くて、忘れられないものだから

 ここが私の幸せ

 覚めることを知らない幸せ


 じっとりと滲むように

 じくりと痛むように

 私の夜明けがやってくる

寝ても寝ても、寝足りない

もう、ずっと寝ていたい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ