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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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滞罪

 何かをしようか

 何をするんだよ

 何もしなくていいじゃん

 そうだね、こうしてこうやって

 ここに居られればそれでいいのかも


 朝日を見て

 夕日を見て

 夜もただそこにいて

 何がしたかったんだっけ

 何もしたくなかったのかも

 ただ、ここに居たかった


 あなたがそこにいるから

 わたしもここにいたかった

 こんな風にただそうやって寄り添いたかった


 それはきっと大罪だった

 前に進むことをしない罪

 どんなに、打ちひしがれ様と

 どんなに、辛く、苦しく、挫けてしまいそうでも

 どんなに、道を迷い、行先を知らなくたって

 人は前に進まなきゃいけないのだから。

 前に進まなければ明日は来ないのだから。


 明日を望んでいなかった

 未来なんて見たくなかった

 それでも、今だけを求めるのは大罪だ

 こんなところに滞在しているのはわたしたちの罪だ


 それでも、わたしはここに居たかった

 あなたのいるそこに居たかった

 明日を怖がっていた

 もう、あしたにはあなたがいない事を

 どうしても、どうしても、認めたくなくて


 それでも、どんなに遅くとも、

 いつか振り返ろうとも

 一歩、進む

 進まなきゃ

毎日暑くて一歩も外に出たくない

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