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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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不動

 いつも思ってたんだ

 何もしなくったって幸せになれるって

 何もしなくてもいつか

 何もしなくても誰か

 何もしなくても何か、

 幸せを運んできてくれるって

 そう

 思ってたんだ


 幸せになりたいなんて思ってなかった

 だって、幸せは勝手にやって来るって思ってたから

 何も考えず

 何も成さず

 ただ、日々を

 ただ、過ごしていた

 みんながそうなんだって思っていた


 何もしなくったって廻っていく世界が

 僕だけを置き去りにして

 皆はちゃんと幸せを追っていたのに

 僕だけが何もしてなくて

 どうして、だろう

 少しだけ寂しいと感じるのは


 僕は何をすればいいのだろう


 いつも思ってたんだ

 どうしてみんな前を向けるんだろうって

 前を向いても暗闇ばかりで、目が疲れてしまう

 後ろを見れば、こんなにも明るいのに

 幸せだってそこにあるのに


 変わろうなんて思ってなかった

 だって、変わってしまったら何も分からない

 何も知らず

 一から始める

 ただ、日々を

 ただ、過ごすだけではいけない

 僕はそれが怖くてたまらない


 変わらなくったって廻る世界が

 僕だけを置き去りにして

 皆はちゃんと適応していくのに

 僕だけが苦しんでいて

 どうして、だろう

 少しだけ辛いと感じるのは


 僕は何をしなくちゃいけないんだ


 だから、僕は

 何かしなくっちゃ

何かしなくちゃいけない気がするのに

何をすればいいのかは分からない

ままならないものです

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