恨み
俺たちはシャーレという村にたどり着いた。よかった。野宿しないですむ。俺たちが村に入り歩いていると村人から白い目で見られた。不審に思いながら宿屋に向かった。
「4人だ」
「あ、えーっと・・・」
宿屋の店主はシャルロッテを見ていた。なるほど、みんなシャルロッテを見ていたのか。店主もシャルロッテを泊まるのを嫌そうに見ているな。
「前払いだ」
俺は金を多めに払った。これなら文句ないだろう。
「・・どうぞこちらへ」
よし、これで泊まれるな。
俺とピアーズ、ディアとシャルロッテの部屋割りにしてた。食事は何か言われると面倒だったので部屋で食べた。旅の疲れもあり俺たちは速めに就寝した。
「こんなところで1人でいるとはな・・・」
村人は夜風にあたっていたシャルロッテに向かって言った。
「目が覚めてしまって夜風に当たろうと思って。もう戻ります」
「待てよ。俺の兄はアマデウスに殺されたんだ」
「・・・それはお気の毒に」
シャルロッテはその場を離れようとした。しかし他の村人が立ち塞がった。
「お前らはアマデウスは死ぬべきだ」
村人は隠し持っていたナイフをシャルロッテに向けた。
「邪神なんかを崇拝しているやつなんかこの村にいるべきじゃないんだよ」
「追い出す前に、楽しんでいいよな?」
次々と村人が現れ、シャルロッテを囲んだ。
「お前と一緒にいた奴らは睡眠薬入りの食事で助けにはこないぜ」
そう、シャルロッテ以外のクランメンバーの夕飯には睡眠薬が入っていたのだ。村人たちはシャルロッテを始末したあと起きてきたショウたちにシャルロッテは金を盗んで出て行ったというつもりだった。
「・・・それは、いいことを聞いたわ」
アマデウスの雰囲気が変わった。その雰囲気に一瞬ひるんだ村人たちだ。
「こいつは最弱のラビット系だ。恐れることはねぇ」
他のアマデウスなら、戦闘経験もない自分たちでは敵わないが、最弱といわれるラビット系の彼女になら勝てると確信していた。
「そうかしら、≪魅力≫」
「⁉」
シャルロッテの眼が赤く光り、その眼をみた村人たちは硬直し、うつろな目になった。
「殺しあいなさい」
「「「・・・はい・・・」」」
シャルロッテの命令に従い、村人たちは傷つけ合い始めた。
「ふうー。まったく」
村人たちが争っているのを見ながら、シャルロッテはひと息をついた。
「なんだお前すごい力を持っていたんだな?」
リラックスしていたシャルロッテだったが、今の声で一気に緊張がはしった。
「⁉」
声を発した男は村人を気絶させながら、シャルロッテに近づいて行った。
「どういうことか説明してくれるかシャルロッテ?」
「起きていたのねクサナギ・ショウ」
そう声の主はクサナギ・ショウだった。




