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弓の練習

「さて、仲間になったシャルロッテには俺の秘密を明かさないとな」


俺は刀で軽く腕を切った。


「な、なにをしているんですか?」


シャルロッテは心配しあわあわしていた。


「≪ファーストエイド≫」


アルスを発動させ、傷は治った。


「えっ!クサナギさんは【治癒術師】なんですか?」


「ああ、そうだ」


シャルロッテは俺の体をじろじろ見ていた。


「どうした?」


「ごめんなさい。男性って聞いていたので・・・」


ああ、そういうことか。アマデウスにも【治癒術師】は女性しかなれないって知っているんだな。


「俺は正真正銘男だよ」


「わかるっす。オレも旦那が【治癒術師】で知ったときは疑ったっすから」


そういえば、風呂はいっているとき、じろじろみていたが疑っていたのかよ。


「ピアーズお前な」


「大丈夫っす、旦那には立派なものがあるっす」


「そういうことは言わなくていい」


こんな小さい子の前でなんてこというんだ。まぁディアが制裁したからいいか。


「ふふふ」


シャルロッテが初めて笑った気がする。彼女が笑ってくれるならいいか。


「ショウ、私は疑っていなかったぞ」


制裁されたピアーズがピクピクとしていた。


「ありがとうよ」


「うむ」


「さて、シャルロッテには遠距離担当になってもらおう」


「遠距離ですか」


「これを」


弓を彼女に手渡した。弓はコツを覚えれば力がなくても使えるものだからシャルロッテにぴったりだ。まぁこのクラン前衛ばっかりというのも理由の1つだけどな。


「私、弓をやったことないんですが・・・」


「大丈夫。俺がしっかり教えるから」


俺は弓をシャルロッテに教えた。足さばきから、体のどこに力をいれるのか、弓と矢の持ち方、弓を引く動作と色々と複雑だが、シャルロッテは俺の話をよく聞き、向上していった。


「ショウ、密着しすぎではないか?」


ディアが不機嫌な顔をして指摘してきた。


「弓を教えるには仕方ないんだよ。間違った引き方を覚えると疲れるし、怪我をするしな」


「そうなのか・・・」


引き続き、シャルロッテに指導した。


「お、いいぞ。筋がいい」


素直に支持を聞いてくれるので、俺も教えがいがある。


「本当ですか?」


シャルロッテは嬉しそうだった。


「ああ、体の使い方がしっかりしている」


「ありがとうございます」


弓は力ではなく、骨格をうまく使って射るってゲンさんも言っていたしな。


「ショウ、私も教えてほしいのだが・・・」


ディアが?なんで?


「お前は前衛なんだから必要ないだろう?」


「前衛も後衛もできた方がいいと思ってな」


「いや、ディアには前衛に集中してもらいたんだ」


「・・・わかった」


ディアは渋々諦めたようだ。


「・・・いいんですか?」


「ああ、剣から弓に切り替えるのは実践でやるのは難しいと思うしな。さぁ、続けよう」


「はい」


ディアの胸の大きさでは弓に向かないとは言わないでおこう。



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