クラス差別
「オレは冒険者登録しにきただけだよ」
「ここはお前みたいなやつが来ていいところじゃねえんだよ」
鑑定室は出ると大声で何かを叫んでいるのが聞こえた。ディアとともに騒がしいところを見ると、中年の男性と金髪の若い男が揉めていた。
「あいつ【盗賊】らしいぞ」
「うそだろ。なんでギルドに?」
「ギルドの金を盗みにきたんじゃないか」
周りにいた人もひそひそと金髪男の悪口を言っていた。
「ディア」
俺はディアに説明を求めた。
「・・・おそらく彼はクラスが【盗賊】なんだろう。盗賊系は鍵を開けたり、物を相手から盗るなどその・・・」
なるほど犯罪に使えるアルスが多く嫌われているわけだ。
「なぁ、提案があるんだが・・・」
「てめぇみたいなやつと組むやつなんているかよ」
「オレは1人でもやってやるんだ」
「ばはっは。【盗賊】が1人でやっていけるほど楽な仕事じゃねえんだよ」
周りの人間もクスクスと笑っていた。
「まぁ精々頑張るんだな盗賊」
「本当の盗賊になったら、俺たちが殺してやるから覚悟しな」
去っていく男たちに金髪は悔しそうな表情をし、ギルドを出た。
「よう、お前名前なんていうの?」
「・・・今度はあんたがオレをからかうのか?」
「俺はそんな暇じゃない。俺はお前を勧誘しに来たんだよ」
「どこかの家に侵入することにか?」
「はぁ?お前ギャグセンスはないな。クランにだよ」
「・・・あんたこそギャグセンスがないな。全然笑えないな」
俺は人を馬鹿にするジョークは嫌いだ。
「なら、これをお前に渡そう」
俺はステータスが書かれた紙を渡した。
「!これは。あんた『百人の商人』の話を知らないのか?それにあんたテラなのか?」
「知っているからこそ、お前に渡した。これで俺が本気というのが、わかったか?」
「そっちの嬢ちゃんはいいのか?」
「ああ、私は了承した」
「こちらは本気だ。お前はどうする?」
「・・・ピアーズだ」
「?」
「オレの名前だ」
「俺はクサナギ・ショウ、こっちはクラウディア・ローレル。よろしくなピアーズ」
「よろしく、旦那、お嬢」
旦那?まぁそう呼びたいなら、別にいいか。
「もう一つ聞きたいことがあるっす」
「なんだなんでも聞いてくれ」
「2人はどういう関係すか?もし恋人関係とかならそれなりの対応をするっす」
「いや、ディアは俺の護衛でそういう関係じゃないよ」
「本当っすか?
ピアーズはディアの方を見た。
「・・・ショウの言う通りだ」
ディアも肯定した。
「なるほど。そういう関係っすか」
「なんか含みのある言い方だな」
「旦那は気にしないでいいっすよ」
まぁいい。俺たちはメアリーのところに行き
「ピアーズを俺たちのクランに加入さてたいんだが」
「・・・これに記入して」
ピアーズは書類に記入した。
「・・・苗字がないけど?」
「・・・俺には苗字がないんだ」
「・・・わかった。これで終わり。あなたのノブレスオブリージュへの加入申請は終わり」
「ディア、クラン名これにしたのか?」
「この言葉が気に入ったのだ。悪いか」
「いや、それじゃあノブレスオブリージュ始動開始しますか」
「うっす」「うむ」




