第5話 何かしら付いてきました? (26)
「ううう……。ちょ、ちょっと待ってよ、お蝶さん……。マジで、マジで不味いから……」
まあ、本当にこれ以上は不味い……。本当に家に連れて帰りたくなるから……。
その後家のカミさんにばれて、憤怒しながら捨ててきなさいと言われるおもうしね。
『……ん? あれ、でも良く考えると?』
俺ってまだこの世界に、家など持っていないよね?
と、なると、尚更無理だ。お蝶さんを養ってあげられないから。
「えぇ、えええっ! ダメ、魔王さま? こんな感じで私は良く尽くすと思うけれど? 」
「えっ、いや、ダメも何も……。お蝶さん俺の事、結構嫌がっていたじゃん? もしかして、ここから出たいから俺に述べてるだけじゃないの?」
まあ、先程述べた通りカミさんに怒られるから、何とかお蝶さんに誤魔化そうと策を練るのだが。
それと最後に少しだけ述べたけど。結構俺の事を嫌がっていたしね。まあ、容姿がこうだから、逃げないだけマシと言えばマシなのかも知れないけれど。まだ若い俺には、その度に実は傷つくんだよね。
それに只、お蝶さん自身が自由になりたいだけで、俺に言い寄ってくるなら少し淋しい気もするしね。
でもさ、お蝶さんの様子を見る限りでは、そんな事は無い気もするのだけど?
「……う~ん、もしかして魔王さまは、自分自身に惚れてくれた女でないと。自分の女にしないタイプの人?」
最初ね、少し悩んだ顔を始めて間を置くと、お蝶さんこんな感じで俺に尋ねてきたから。
「う~ん、そうだね……実際家のカミさんは、俺の事を好きだ、好きだ、愛していると、暇があれば述べてくれるし……連れてた女達に頭を下げて俺を返してくださいとまで述べてくれたからね」
と、お蝶さんに答えたよ。
するとさ、彼女、少し落ち込んだ表情したけれど。直ぐにさ、気を取り直したのかな?
俺に再度、猫のように甘えてきて、「じゃ、魔王様 大丈夫だよ、私も魔王様に惚れているから……」と、述べてくれた。
そしてこうも述べてきたよ。
「確かにさ、最初はね、うそ~っと、思ったよ。何で私がとも思ったし、外で何か大変な事が起きてた事も知っていたし、町を守る為に私が犠牲にならないといけないのかな? とも、考えたし。まあ、私自身こんな女だし、まあ、良いか? ぐらいだったよ」
こんな感じでお蝶さん、正直に俺に述べてくれたから。「へぇ~、そうなんだ?」と、俺は答えた。
「うん、でもね、魔王様と話しをしてたら本当に面白いし、魔王様がいた世界? その話しを聞いても興味津々でね。そんな平和な世界があるんだ? とも思ったし。その話しをする時の魔王様寂しそうな顔をしていたから、私が支えてあげたいなと、母性本能が疼いたといった感じかな?」
話しを述べ終えるとね、お蝶さん、照れくさそうに赤面しながら又、俺の胸に顔を埋めて隠し始めたよ。
またね、その様子が可愛くてね、俺はダメだと思ったよ。それにこの世界に着てからの最初の女性だし、離れたくない気もするが……
でもね、家には猫ちゃんいるから、本当に不味いよ。




