第5話 何かしら付いてきました? (18)
「ふう、終わりましたね……」
思わず溜息を漏らす私なのですが、精霊召喚魔法の多使用の為に少々疲れましたね……。
「「「はい、終わりました! 女王様──!」」」
「「「はい、お疲れ様です──フレイヤさま──!」」」
「「「女神様──万歳ー! 万歳ー! 万歳ー!」」」
するとこんな感じで家臣のスケルトン達が、私に労いの言葉を掛けてくれましたから。少しばかりは疲れも飛びました。
まあ、ちょっと、ちょっと、だけですけど……。
『ん? そう言えば、何か手持ち無沙汰ですね?』
一体何を私は忘れているのでしょうか?
「う~ん、う~ん、う~ん」
と、腕を組み考えているのですが。
「姫様何をお考えなのですか?」
「いえ、何でも、ありませんよ。少しばかり思案をしているだけです……」
家臣の一人が私の事を心配して声を掛けてくれたのですけれど。一体何を私は忘れているのか、それが気になり落ち着きません。
「女王様……。魔王様を放置して宜しいのでしょうか?」
「えぇ、ええええええっ! あっ、ああああああっ! そ、そうでしたぁ、ああああああっ!」
私は自分の夫放置して、町を巡回しながら召喚をしていたので御座いますよ……
ど、どうしましょう?
あっ、"あの人" にわらわは、怒られます……。
「フレイヤさま、大きな声を出されてどうされたのですか?」
またまた、家臣がわらわに声を掛けてくれたのですが。ど、どうしましょう、わらわは夫に怒られたくはないのですよ。
と、なると慌てて "あの人" の元に戻ります。
「いや、何でもありません……。それよりも直ちに主人の所までまで戻ります」
わらわは、家臣達にそう述べました。とにかく家臣達に動揺している姿を見透かされないように。
だってわらは、天界でも名の知れた三大美女の一人、女神のフレイヤなのだから。どうしても高貴に振る舞わないといけないのですよ。
みんさんお分かりでしょうか?
まあ、そんな事はどうでもいいけれど。
とにかく主人に、これ以上は怒られたくはないのですよ。
だってわらわ、今主人に愛のお預けを食らっている最中でして……。これ以上延長されるのは、もう本当に辛いのですから。




