91/220
第91話 尾張の悪役令嬢様との思い出(74)
しかし《《あの時》》! 《《尾張の悪役令嬢さま》》に冷たい台詞を丁寧にいただきました! をした幼い俺は爺二人……。
そう、今川義元公と織田信秀公の策略に対して《《尾張の悪役令嬢さま》》が安易に了承をし、俺をアイツの夢……。《《天下人》》になるために、豊臣秀吉との交換条件のために今川家へと安易に売ったことなど知りもしないから。
俺は中身が《《アラサー男》》なのにさ、恋愛物語のヒロインに捨てられ男キャラのように馬鹿だからカッコ悪く、年甲斐もなく、その場で力無くへたり込んでしまい。
「うぅ、ううう」
俺は情けなく嗚咽を漏らしながら。
「吉姉さま……」と。
《《あの時》》俺は男泣きをしながら、あのビッチ女の名前を呼んで、その後も、その場で泣き崩れた気がするよ?
「若……」
「竹千代さま……」




