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第81話 尾張の悪役令嬢様との思い出(64)
そう、この俺さまのことが今川義元は可愛いのか? それとも自分の娘……。
今川家のツンデレ阿保姫さまが、京の都の貴族の遊びに凝り、精通してはいるけれど。
アイツが武芸音痴の、大うつけものとの噂があるから、今川義元は今川家の先行きが不安で仕方がないためなのかは?
まあ、《《あの頃》》の俺には理解ができなかったけれど。
今川義元は、太原雪斎和尚に下知をだし、この俺さまを織田の織田信広との人質交換の対価にして、今川家の天下盗りの切り札になる予定だった《《猿》》もキッキとセットでつけてやる。
だから俺を返せ! 返却しろ! と。
太原雪斎和尚を使者にだし、交渉を根気強く、ネバネバとしたみたいだ。
だから織田信秀が織田信長を呼び。
「竹千代は今川家に返すからな」と。
あのクソ爺が厳格な顔で吉姉さまに告げたらしい。
……でもあの頃の俺達二人は多分、両想いのラブラブだったと思うから?
「えぇ~、父ちゃん、タヌキを今川家に帰したらアーシのおもちゃがなくなるから寂しいじゃん」




