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第517話 政治修行! 若木、政を学ぶ!(7)
「そう。信玄公が反転しても、弩が追撃できる。さらに信玄公も、我が軍が和弓を使用することは分かっておりますが、射程の短い大陸の弩を《《連弩》》として使用してくるとは、頭にはないはず。だから必ずや信玄公にも隙ができるはず……。そこをこちらの騎馬隊で奇襲をすれば、武田にも大変な被害がでるはずじゃ」
雪斎和尚さまは、陣形図の中央を指した。
「そなたの囮陣形を進化させ、こちらに《《二重の弱点》》を作る」
「二重……?」
「信玄公は、弱点を突く天才……。気を見て臨機応変に動かれる御方……。ならば、弱点を二つ作り、どちらかに誘い込む。その瞬間――鉄砲と弩の二重火力が牙を剥く」
俺は震えた。
(……これ、信玄公でも読めない)
「名付けるなら――」
雪斎和尚は静かに言った。
「《《東海連弩陣》》(とうかいれんどじん)……。そなたの第二の奇策ですじゃ」




