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第464話 猿の姫名は朝日姫だってぇ!(5)
そう、イケメン貴公子……。美男子で身体の細い、優男……。
「あっ! 日吉丸さま!」
「きゃ、藤吉郎さま~!」
「お元気ですか~?」
「お身体の方は大丈夫ですか~?」
今川家の令嬢たちから黄色い声があがる。
「みなさん、久し振り」
「元気にしていましたか?」
「氏真さまも、泰長さまもお元気で……」
「トラ姫ちゃんも大きくなられましたね……」
ヘラヘラと笑っては、駿府の令嬢たちに愛想を振り撒いている、青瓢箪の若武者……。
しかしその瞳は、俺だけを《《獲物》》のように見ている。
多分こいつが!
日輪さまの御落胤──
木下藤吉郎だと思う。
「竹千代さま! 初めまして! 拙者は《《藤吉郎》》! 姫名は《《朝日姫》》! とも申します! わらわは、こんな容姿をしていますが、己の貞操を守るために、わざと若武者の格好をしているだけでございますよ。竹千代さま……。だから拙者……。いや、わらわもサッカーに混ぜてほしいでございます……! そしてわらわのことを、そう見詰めないでくださいませ……。わらわは、竹千代さまに見詰められると恥ずかしい……。そして、はぁはぁと興奮して、体が火照るではございませんか……。うっふん~♡」




