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第375話 俺の本命様(5)
自分の彼女を褒め称え、そう思ったことはない。
だから《《あの時》》の俺は今川氏真が、名家の姫さまらしい神々しい形のよい胸を張り、空威張りをしてエッヘン! と言った容姿で、彼氏の俺に悪態をつこうとも、
「お、俺は別に氏真の御機嫌取りをしたいがために美しい、綺麗だ! と思ったわけではない! ただ俺は本気だ! 心から氏真のことが綺麗だ! 美しい! さすが俺の氏真だ! と本気で思ったからな、嘘偽りじゃないからな」
俺は氏真にツンツンとツンデレたぬきちゃんになって、「フン!」と鼻息荒くそっぽを向きつつ告げる、いつもの俺とアイツとの真逆な振る舞いで、ツンデレ悪態を氏真に向けた。
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