第2話 夫婦喧嘩になるのかな? (8)
だから俺も負けずにこのバカ女神に述べて、吐いてやったよ。
「じゃ、われもしねえやぁ、ああああああああああああっ! フレイヤぁ、ああああああああああああっ!」
と、声を荒らあげると、そのまま、女神フレイヤが一番大事にしている場所に、利き腕の右の拳を力強く握りこんで。痛くてしょうがない腰を我慢しながらひねり、拳を彼女の顔へと振り下ろした。
〈ガシャン──〉
何とも言えない、金属音にも良く似た音が聞こえた思ったら。
「きゃ──」と、バカ女神から声が聞こえた。
すると、俺の腹部と腰の痛みが、和らいだ──今だと、思った俺は、慌てて後ろへと下がり。そのまま背の羽を使用して空へと羽ばたいた。
とにかく、この場から逃げないと、あのクソ女神に殺されてしまう。だから一気に加速を始める。
それに、羽ばたきながら、作戦が上手くいったと、我ながら自画自賛したくなるよ。
実際は男の俺としては本意ではないけれど。女性……美の女神フレイヤは、絶対に顔に殴り掛かれば、顔をガードする為に俺の腰に回してる、両手離すと思ったんだ。
だから殴り掛かり手が離れ隙が出来たら、空へと羽ばたいて一気に逃げるといった作戦だったんだけど。上手くいったから喜んでいる。
どうせ、俺は空へと羽ばたいて、移動する事が可能だけど、あのバカ女神は、大空を飛べないと俺は思うから。
あああ……やっと、解放されたし、助かったよ……
「ううう……くそ……あの小童め、たかが生まれ代わりの分際で、ワラワの大事な顔を本気で殴りつけてきたな……もう、許さぬ……必ず捕まえて、殴り殺してくれよう……」
〈シュ──ッ!〉
「……ん? あっ」
「死ね──」
『ドガン──! ドゴン──!』
「うぎゃ、ああああああああああああっ!」
『ガ──ン!』
〈ドガン!〉
「うううううう……いっ、いてててててて……」
どうもさ、一瞬の出来事過ぎて、俺は何が起きたかいまいち理解出来ないでいたけれど。
よくよく考えて整理をしてみたら、あのバカ女神飛べれたんだよ。飛べれ……それも俺よりも早くね……
それでさ、俺の目の前に現れると、直ぐにお返しの如く、顔を殴られ、その後は腹部に蹴りを入れられてこの始末だよ。
大空から一直線に地面に落ちて叩き付けられて……
だからね、痛いわ、体中……良く生きてるのが不思議なくらい。それにさ、体が上手く動かないんだよ。フレイヤに殴られる瞬間ガードしようと手を上げようとしたら手が上がらなかったんだよね。
どうもね、俺が考えているよりも、体中の骨ヒビとか入っているのかも知れない……
それにさ、フレイヤのお色気ムンムン攻撃も、自分自身が考えているよりも、効いているのかも知れないね。
と、なると、本当にヤバイな、このままだと、あのバカ女神の述べる通り、俺は奴に殴り殺されそうだよ。




