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第331話 悪役令嬢様からの問いかけ? (9)
だから俺もすぐにムキになり、顔に出て、口もすぐに開く。
「いえ、そんなことはございません……。余りにも姫さまが僕の想いと言葉を疑い続けるから、僕が焦って言葉を間違えただけです。これは本当のことです。全部姫さまが悪いのです」
まあ、《《あの頃》》俺は今川氏真に対して不満の顔を見せ、大人気なく売り言葉に買い言葉を続けていた。
この後も俺と今川氏真はしばらく問答を続け、恋人同士のように言い争いをいつものように繰り返した。
だが《《あの日》》の今川氏真は少し違い、俺との問答に呆れ、疲れていた。
そう、もしかして、俺の口喧嘩の勝利?
「わかりました、竹千代……。あなたの申す言葉をわらわは信じましょう」
そう、俺は《《あの日》》、今川氏真との口論で勝利し、歓喜した!
まあ、したのだけれど。




