表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺流の徳川家康はこうだ! 未来を知る俺が尽くすならば、同じ悪役令嬢様ならば織田の姫様よりも今川の姫様の方に使える事にした!  作者: かず斉入道
第1章 俺は竹千代! 尾張の悪役令嬢さまの許で人質生活をしていました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/483

第16話 尾張の悪役令嬢様との思い出(5)

 俺が《《あの頃》》──鬼武蔵にボコられ、草原に転がる姿を見て、吉法師姫は腹を抱えて笑っていた。


「きゃははははははは~~~! 竹千代、最高よ! もっとやりなさい!」


「吉姉さま!? 俺は芸人じゃないんですけど!!」


「いいのよ、面白いんだから!」


 ……この人、絶対に天下取るわ。


 本当にメンタルが強すぎる。


 しかし、その直後──


 吉法師姫の笑顔が、ふっと止まった。


「……鬼武蔵。ちょっと、近すぎじゃない?」


 その声は、いつもの悪役令嬢スマイルではなく、どこか冷たい。


 鬼武蔵は俺の腕を掴んだまま、びくっと肩を震わせた。


「えっ……姫さま? ち、近くねぇし! これは、その……稽古だから!」


「稽古にしては、距離が近すぎるわよ?」


 吉法師姫の眉がピクリと動く。


 恒興と利家が、すかさず俺の耳元で囁く。


「竹千代……あれ、完全に嫉妬だぞ」

「姫様、怒ってる怒ってる。やべぇぞ」


「やめろ! 煽るな!!」


 吉法師姫は、鬼武蔵の手元をじっと見つめた。


「その手……いつまで竹千代の腕を掴んでるつもり?」


「ひっ……!」


 鬼武蔵は慌てて手を離し、俺から距離を取る。


「ち、違うんです姫さま! これは、その……見張ってただけで!」


「見張るのに、そんなに密着する必要ある?」


「み、密着してねぇ!!」


 吉法師姫は、ふっと笑った。


 しかしその笑みは、いつもの《《楽しそうな悪役令嬢》》ではなく――


『取られたくないものを守るための笑み』

 だった。


「鬼武蔵! 竹千代はね――アーシの丁稚なの! だから、あんまり近づかれると……困るのよ?」


「っ……!」


 鬼武蔵の顔が真っ赤になる。


「姫さま……それって……」


「何か言いたいことがある?」


「い、いえ……!」


 鬼武蔵は完全に委縮してしまった。


 だがその目は、どこか悔しそうで……


 《《負けたくない》》!


 という感情が宿っていた。



 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ