表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/55

0193/0000/0166/0001

敵とのレベル差が広がっても余裕がある。

169階層、適正レベルが3,550。

こちらのレベルは3,220。

それなりに余裕はあるが、次はボス階層なので少しレベル上げしておく。


1日かけ、3,400まで上げた。

170階層もあっさりクリア。

得たのは、リヴィアの心の欠片だった。

50%を超えても尚あがるのかー。


170階層

 リヴィア 50%→55%


~180階層、4日。

 リヴィア 55%→60%

 蛇の様な変な魔物撃破。


~190階層、4日。

 リヴィア 60%→65%


~200階層、4日。

 ルナ 50%→75%

 蛙の様な変な魔物撃破。


~210階層、4日。

 リヴィア 65%→70%


~220階層、4日。

 リヴィア 70%→75%


速度は上がったものの、地道だ。


「これ何階まであるんだろうなあ・・・」


俺がぼやくと、イヴがんーっとと考えながら言う。


「みんなの心が100%になる時点、なら計算できそうだけど、そこで止まるかどうかも分からないよねえ。途中出てくる変な奴も駆除しないといけない気がするし」


「むしろ途中で出てくる変な奴が厄介ですね。あれが動き続けている限り、アビスの枯渇が早まり、魔王出現が高頻度になったり、世界が崩壊したりするはずです。それを補う為に異世界からの召喚も活発になる事が予想され・・・本当に危険です。多分あれは12体いる気がします。何となく、ですが」


ルナがうんうん、と頷く。

相変わらずルナの名推理が冴え渡っている。

一体何の情報を元に推測しているのか。


「ひょっとして、あの化け物達作ったの、魔王ルナか?」


リヴィアが尋ねる。

・・・何だと?!


「・・・記憶にないのですが・・・可能性は高そうですね。魔王とは世界を崩壊させる存在。その為には、アビスに対して、アビスのリソースを消費する魔物を放つのは、理にかなっています」


うんうん、と頷くルナ。


「ははは・・・ま、まあ、頑張って倒そう」


イヴが苦笑いする。


~230階層、4日。

 リヴィア 75%→80%

 兎っぽいのを撃破。


~240階層、4日。

 リヴィア 80%→85%

 鳥っぽいのを撃破。


~250階層、4日。

 リヴィア 85%→90%

 ナマケモノっぽいのを撃破。


~260階層、4日。

 リヴィア 90%→95%

 ムカデっぽいのを撃破。


~270階層、4日。

 ルナ 75%→100%


そしてその夜。


「皆さんにお知らせしたい事があります」


ルナがそう切り出す。


「どうした?ルナ」


湯船に浸かりながら、いつものように雑談が始まる。

が、今日のルナはちょっと真剣だ。


「魔王でいた当時の記憶が戻りました」


75%が100%になったからかあ。


「まあ・・・過去の事だし、仕方ないんじゃないかな・・・」


俺が慰めるように言うが、ルナは首を振り、


「自分が変質していたのは確かですが・・・それでも、あれは自分だと認識できます。記憶も、その時の意識も戻った感じですね。それと共に、罪の意識は消え去りました。勿論、世界を破壊したい、とは思いませんし、アレを止めたいのは確かですが」


ふるふる、と首を振るルナ。


「俺には、過去のルナが何をしたか、今ルナがそれをどう考えているか、それはどうでもいいよ。俺にとって大事なのは、今のルナだ。考えが少し変わろうが、俺の大切なルナだ。だから、気にするな」


ルナの肩を持って、言ってやる。

本気で関係ないしなあ・・・


「・・・貴方は、何でそういう事を急に言うのですかっ」


珍しくルナがうろたえる。


「それに、その時のルナがいなければ、俺はここでみんなに会えなかったと思う。有り難う、ルナ」


ぷくぷく・・・

頬を膨らませ湯船に顔を半分沈ませたイヴが視界に入る。


「・・・ま、まあ。そういう事です。私は過去、各地に滅びの種を植え・・・そして、アビスにアビスワームを放ちました。その数は12。アビスのリソースを取り込み、消費する存在。繁殖機能はありません。・・・付けておけばよかったですかね」


ふと思索に入るルナ。


「おーい、ルナさん」


「はっ、違うんです。とりあえず、アビスワームはそんな存在。7体撃破したので、恐らくあと5体います。今まで通り倒す必要があります、以上」


そこまで言うと、くるっと向こうを向いて顔をお湯に沈み込ませた。


・・・まあ、推定通りとは言え、やっぱりアビスワームを作ったのは魔王ルナだったのか。

後、記憶が戻ると、魔王の時の記憶が戻る、というより、魔王と元の性格が混じり合ったような形になるらしい。


でもまあ、魔王と魔王になる前、どっちも自分、なのだろう。

それに・・・これはエゴかもしれないけど・・・みんなが罪の意識に苛まれるよりは、罪と感じない方がいい気はする。


「・・・ルナ、可愛かったな」


口に出すと、びくっとするルナ。


「むー!」


イヴが頬を膨らませ抱きついてきた。


#################

IM:約6.6兆→約8.2千兆

Lv:3,210→6,400

その他:

やっぱりルナだった。

#################

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ