表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/19

透視能力LV2。部位情報が見えるようになる。

 まずは昨日同様、1体のゴブリンと戦ってみる。

 透視の能力を発動させ、岩陰から銃を撃つ。

 腕が軽く跳ねる反動。

 “点”は胸の中心にあったが、青い弾丸はゴブリンの顔をかすめて、砂壁へ命中。

 ゴブリンは怒ってこちらへ近づいた。


「……」


 パン、パン、と二発発射。

 しかし弾丸はいずれも回避されてしまう。


『下手(笑)』


『練習が必要そうだね』


 仕方ないので接近戦へ。

 発動時間になった時、武器の破壊を狙ってガンブレードを振るうも、外す。

 下がって、相手の攻撃を刃で防いだりしつつ、クールタイムの時間を稼ぐ。

 そうして3度目の発動で武器を破壊し、ゴブリンを撃破した。


「……はあ」


 思わず、ため息がこぼれる。

 自分の戦い方が未熟なのはそうだが、もう少し透視能力が使いやすくならないだろうか。

 そんなことを思った時であった。

 ジジジ、と影山の両目が熱くなる。


「っ」


 影山はその場で目をつむり、片手でこめかみをおさえる。


『どした?』


『大丈夫?』


 コメント欄に心配されるも、システム音が良い知らせをくれた。

 偶然にも、透視スキルのLVが上がったのだ。

 影山はステータスをオープンして、視聴者にも進化した透視能力の説明を見せた。


 透視 LV2


 あらゆる現象・物体の欠点を“見抜く→分析”し、可視化する。

 クールタイム20秒。効果時間は“1→2”秒。


『効果時間伸びた』


『2秒かぁ』


『まあ、多少は当てやすくなる……のか?』


『分析って言いまわしになっているね』


「……次のゴブリンで試してみます」


 10分ほど歩き、再びゴブリン1体と遭遇。

 岩陰に隠れつつ、ウロウロするその体に目掛け透視を発動させた。

 青白い線と点が胸の中央にそこまでは同じだ。

 しかしそこに、吹き出しメッセージのような形で説明文が追加されるようになっていた。


 【胸】 生物の急所。大ダメージ追加。


 他には、足と手、頭に“赤い点と線”が浮かんでいる。


 【手】 生物の精密動作を司る部位。攻撃ダウン付与。

 【足】 生物の走行を司る部位。俊敏ダウン付与。

 【頭】 思考、生命維持を司る部位。混乱付与。


 身を潜めつつ、コメントに説明する。


「急所以外にも、部位ごとにデバフが付与できるようになりました」


『デバフか』


『なるほどね』


『今回はそっちが本命なのかなぁ』


『相手を弱らせて、急所に当てやすくする意図なのかな』


「そうだと思います」


 銃を構える。


「試しに頭を狙ってみます。混乱付与、だそうです」


『無理無理(笑)』


『その腕前でヘッショなんて無謀』


『頭を狙ってみます(当てるとは言っていない)』


『外すに一票』


(うるさい)


 ムッとしつつ、透視能力発動まで待つ。

 そしてその時が来て――LV2となった透視能力を発動。

 頭を狙って、引き金を引いた。

 青い弾丸は――見事に、青白い“点”へ命中した。

 ぱあああんっ! と、大きく弾けるような音が辺りに響く。


『おおおおおっ』


『マジか』


『クソエイムなのに』


『たまに動き良くなるのなんなの(笑)』


『ステータス同様ピーキーな男』


 そして“頭”の弱点を撃ち抜かれたゴブリンは……ふらふらと頭を回しながら、なにもないところへ向けて棍棒を振り回したり、壁に向かって体当たりをしたりしていた。


『本当だ、ゴブリンの挙動がおかしい』


『自爆している』


 様子を見ていると、ゴブリンはこちらに気づくことなく、延々と自爆し続けていた。

 透視能力の再発動までの時間が経過。

 ゴブリンへ近づき、安全に刃を突き立てた。

 ゴブリンの体が魔力となって消え、魔石が落ちる。


「……次行きます。ブラックドッグ狙います」


 ボソボソ言いながら、宣言する。

 そしてこの後、とある配信者との出会いが待っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ