↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する【更新休止中】  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
133/147

カタカタカタカタカタカタ

 疲れが押し寄せ、ダメージもあって、各々硬い床に座って手当てをする。

 コメント欄は修羅場を乗り切ったということもあり、勢いよく流れていった。


『ギリギリだったあああああ』


『ヒヤヒヤしたぜ……』


『ニキ様大丈夫?』


『サボテンの執念エグかったな』


『やっぱ隠しルート危ないな』


『一歩間違えたら欠員出てたぞ……』


『切り抜きどころが多すぎる』


『お姫様だっこてぇてぇ』


『ユーマパーティーも、オペチームもみんな頑張った! すごい! 2000円』


『最高のチームだぜ! 700円』


『ユーマパーティーを応援します! 10000円』


 ユーマが軽く右手を上げた。


「お、スパチャサンキュー。けど、今は休ませてくれ……さすがに、キツかったぜ」


 経験値ボーナスや全員へのスキル追加など、リターンはあったが、やはりリスクも大きい。

 ボスやモンスターとの戦闘自体は、戦力と釣り合っていたが、そこに壮絶なダンジョンギミックが加わって、ギリギリの戦いへ持ち込まれた。


「朝日ちゃん、今回もお疲れ様」


 影山が朝日を労う。


「うん! ニキさんもお疲れ様。今回は、私もすっごいヘトヘト……」


「そうだろうね。オペレーター負担が高いダンジョンだった」


 ダンジョン解析、ドローン操作、オペレーションなどとトゲトラップのせいでタスクが多かっただろう。

 トゲで撃ち落とされたドローンがない辺りに、ネオファンオペレーターチームの優秀さが出ている。

 目立たぬ裏方業務だが、探索者へ大きく貢献する必要なチームであることを、影山は改めて実感した。


「さて、と。リディアちゃん、大丈夫か?」


 ユーマが立ち上がり、自身へ回復魔法を放つリディアへ話しかける。

 右足はだいぶ良くなり、血は止まり、腫れが少しずつ小さくなっていた。


「はい。痺れもとれました」


「そっか。先生はどうだ?」


 マモルは右腕を軽く振る。


「ああ。すっかり自然回復だ、痛みもない。HP自動回復は便利だね」


「了解。ま、2人共念のため、病院へは行った方がいいだろうな。明日は配信、休むとしようぜ」


 異論はなく、3人はユーマの提案に頷いた。

 影山は自身のレベルアップをメニューで確認しながら、よし、と小さくガッツポーズをとる。


(今日一日だけで、レベルが5も上がった。危なかった場面も多かったけど、ユーマ達とならドンドン前へ進める気がする)


 パーティー戦での手応えを、改めて感じた。





 明日は休みということで、ユーマは雑談配信の枠を作った。

 机の上には缶ビール3本、皿の上に乗せた一口サイズのカルパス、チーズ風味のスナック菓子が置かれていた。


「おっす~。今日は打ち上げだぜ」


『おっすおっす』


『缶ビール3本……』


『ユーマってアル中?』


『こら、飲み過ぎないの』


『栄養あるものを食べなさい』


『野菜食べよう』


『いつも〇verって言ってたし、わりとガチで心配』


「初手からお母さんか、お前ら! 大丈夫だっての、酒は配信が控えている日は飲んでないんだからよ」


 ユーマはそう言いながら、カルパスを口の中に放り込む。

 肉の旨味とたっぷりの肉汁が広がる。プシュっと開けた缶ビールを飲み、麦のコクでゴクリとカルパスを流し込み、最高の余韻とのどごしに浸った。


「く~。最高だぜ」


『美味そう』


『あー! いけません!』


『幸せの瞬間』


ユーマ大好き丸『ユーマ、お疲れ様! 今日も大変だったね。すごくかっこよかったよ! 大好き~~~~~!(*´з`) 50000円』


「お、大好き丸さん。いつもサンキューな。お金大丈夫か? すげーありがてーし、励みになるけどさ。無理はすんなよ。あと、俺も大好きだぜ!」


『ガチ恋勢である』


『ナイスパ』


『ナイスパ!!』


『ファンの鑑!』


『珍しいよね。色々あって、ユーマはガチ恋ほぼ消滅したのに』


『復帰前からいた気がする、ユーマ大好き丸ってやつ』


『名前www マジで好きなんやろうな』


『リディアにゃんのこと、どう思っているんだろ』


『ワンチャン、リディアにゃん本人説』


『お姫様だっこのとこ、絶対に切り抜かれるゾ』


『ていうかユーマがそこらへんどうなん?』


『それは野暮よ』


『カップリングはマナー違反』


『パーティー内恋愛は、崩壊の序章だからな……』


『男女はこれだからね』


『だから、女いらねーんだよ。男だけで固めればいい』


『でも、気になるじゃん』


『リディアのことどう思っている?』


「ビールうめ~」


 ユーマは恋愛関連のコメントは、あまり答えようとしなかった。

 なぜかというのは、男女関連のコメントを見てもらうと、よくわかる。

 この手の話題はあまり、良い流れにならないからだ。

 触れるとするなら、付き合っているとか、結婚するとか、そういう結論が出た時がベストだろう。





 同時刻。リディアはユーマの雑談配信をリアルタイムで視聴していた。


「……」


 クールな無表情で、じっとモニターを見ている。

 カタカタカタカタカタカタカタ。

 ものすごい勢いでタイピングし、コメントを打った。


ユーマ大好き丸『ビールおいしそ~!(*´Д`)』


ユーマ大好き丸『今日のユーマ、酔うの早いよ~(笑)』


ユーマ大好き丸『お疲れ様~! 雑談配信待っているよ~(*^^*)また会おうね!』


「……」


 ユーマ大好き丸というリスナーとして参加したリディアは、最後までユーマの雑談配信を視聴していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。