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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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ソロ狩りリベンジ

 次の日も同じ流れでCランクダンジョンへ挑もうと考え、午前中の影山は再びソロ活動だ。

 開始早々に視聴者数は38281人となり、コメントが流れていく。


「こんにちは」(ボソボソ)


『きちゃ!』


『壁破壊ニキ!』


『小声のあいさつ可愛い♥』


『おっすおっす』


『昨日どうだった?』


『パーティーでも、ニキはニキのままだったなぁ(笑)』


『めっちゃ喋るニキも見てみたいけどね』


「戦いやすかったです」


 感想終了。


『感想それだけですか(笑)』


『ユーマ絶対気にしてるのにw』


『まあ、これが壁破壊ニキよ』


『大方、急にパーティー組むって言い出したの、ユーマのゴリ押しだろうしね』


『あー、なるほど。ありそう(笑)』


『正直、そういう裏の方が解像度高い』


『草』


『想像つくわ』


『???「なあ、ニキ~。そろそろ俺と組んでくれよ~。一緒に酒飲んだ仲だろ! 頼むよ! 一生のお願いだ!」』


『めっちゃ言いそう』


『ちょっとダルい感じがユーマっぽい』


『脳内再生余裕だわ』


『まあ、本当に嫌そうだったら、引く男だしね』


『ニキはまんざらじゃないんだろうね』


『真逆の性格なのに、仲良いの推せるなぁ』


『ユーマ、ミカと付き合っているって本当?』


『セカンドパートナーって噂あるけどガチ?』


『こらこら』


『そんなことニキに聞くな』


 ユーマ関連で色々ネットがざわついていることは、影山も把握している。

 裏切った元カノ、ミカは離婚だの育児放棄疑惑だのと、色々囁かれているのも知ってはいた。

 だが、影山としてはなにも知らないので、特に出来ることはない。


「ユーマにはお世話になったので、困っていたら力になります」


『頼んだで』


『おお』


『真・ゆ友情パパワ―!』


『感動した』


『ガチ友情やんけ』


(そうなのだろうか……よくわからないが……)


 そんな雑談をしつつ、ダンジョンを進む。

 やがて朝日がアナウンスした。


「ニキさん。ここの十字路を右に曲がった先に、3体のリザードマンがいます」


「了解。前回は負けたけど、リベンジしようと思います」


『マジか』


『気をつけて』


『オペちゃん右左間違えなくて偉い』


『いや草』


『煽られてますよ』


『2体までのが良いんじゃ……?』


「悔しかったので。それに、勝てると思います。あと朝日ちゃんはなにか言うことありますか」


「右左間違えないようにします……」


(ありがとうございます。しょんぼり可愛いです。お顔見れないのが残念です。でも声だけでも最高です。耳が幸せです。やっほい)


 影山はやり取りをしつつ、十字路を右に曲がる。

 真っ直ぐ進むと、やがて3体のリザードマンが現れた。

 前回と全く同じ構成。槍持ちが2体、後衛に矢を持ったのが1体だ。

 この矢を持つリザードマンが厄介である。

 矢の威力も高く、当たればしっかりとしたダメージになる。

 影山はスモークマガジンへと切り替え、後衛に向かって撃った。


「ぐるるるっ!?」


 スモークマガジンが有効なのは、前回で証明している。

 後衛のリザードマンは視界を奪われ、矢を放てなくなった。

 これで時間を稼ぎ、前衛との戦闘に集中する。

 いっぺんに相手することが出来ないなら、分断すればいいのだ。


「「ぐるぅ!!!」」


 前衛のリザードマン達が襲いかかってくる。

 影山は透視スキルを発動させ、2体のリザードマンの盾を素早く破壊。

 リザードマンは本来、カウンタースタイルなので盾の破壊は容易だ。彼らの初手は、大体がガードなのである。

 しかしこれも前回同様、破壊されてからは行動パターンが変わる。

 待ちから、攻めのスタイルへ。

 槍を瞬時に突き出されるが、それを巧みに避けて、カウンターとしてリザードマンの胸へめがけて一閃。


(もう初見じゃないんだ。槍への対応だって、コツを掴めてくる)


 1体のリザードマンを撃破。

 このタイミングで、透視スキルが切れてしまった。

 後ろへ跳び、少し下がる。

 もう1体の方は、ショットガンマガジンで撃ち抜き、撃破した。

 そして後衛のリザードマンがスモークから脱出し、矢を放つ。

 しかしその頃にはもう、前衛がいない状態。

 1対1ならば、苦戦する敵じゃない。

 影山は前へ出て、矢を回避しながら、距離を詰める。


「ぐるるるっ!」


 リザードマンは意地を見せ、早撃ちで影山の胸を撃ち抜こうとする。

 しかし影山は反応し、左手をかざし指輪の”セブンスシールド”を発動。

 矢は魔力によって形成されたラウンドシールドに弾かれた。

 もう1度透視スキルを発動し、リザードマンの“線”を斬る。

 3対1の不利な状態でも、Cランクモンスター“リザードマン”の撃破に成功した。


『すっげ』


『レベル1しか変わってないのに、もう槍の攻撃に対応してる!?』


『ナイス!』


『盾も使いこなしていくぅ』


『相変わらずの飲み込みの速さだなぁ……』


『かっこいい』


『キャー、ニキ様~><』


(戦闘をアーカイブで見直して、イメージしてきたから)


 影山は配信外でも、こまめな解析と努力を引き続き重ねていた。


「ニキさん、大丈夫?」


「うん」


「あんまり、無理しないでね……」


 朝日の心配に、影山はこくりと頷いた。

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