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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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元カノからの5万円スパチャ

 4人でダンジョンを進み、3体のリザードマンと戦闘を開始する。

 初のパーティー戦。

 影山は少し緊張しながら、前へと出る。

 前衛の2体の槍&盾持ちのリザードマンは、影山とマモルが相手をする。

 前回戦った身としては、後衛の矢を使うリザードマンが気になるが、放たれた矢はユーマが魔法で形成した氷の壁によって阻まれる。

 さらに味方へ向けて、リディアがバフ魔法を詠唱する。

 ネオファン製の杖が光った。


「――クイック!」


 初のバフ魔法というものをかけられた影山は、自身の変化に驚いた。

 クイックはステータスの“俊敏”を30%上昇させるバフだ。

 これによってより体が軽くなり、素早い移動と攻撃を可能にすることが出来る。


(これはありがたい)


 1体のリザードマンとの戦闘に専念できる上、ステータスの底上げ。

 影山は透視スキルを発動し、すんなりとリザードマンの盾を破壊した。

 そして素早く一閃し、リザードマンを撃破。

 その間にユーマも弓を持ったリザードマンを、氷の剣で撃破していた。


「2人共早いな……スタンシールド!」


 マモルの宣言と共に、巨大な盾に黄色い魔力が光る。

 その状態で、リザードマンが放った突きを盾でガードした。

 瞬間、リザードマンの体に電撃が走る。


「ぐるっ!?」


 リザードマンは悲鳴と共に、全身が痺れ一時的に動けなくなる。

 ただしこのスタン状態は長くは続かない上、攻撃スキルではない。

 マモル自体には攻撃力がほとんどないので、ここはリカバリーが必要だ。


「カートリッジ、スイッチ――ショットガンマガジン」


 影山が動けないリザードマンへ近づき、ショットガンを放つ。

 散弾を打ち込まれたリザードマンは倒れ、魔石となって消えていった。

 そんな感じで、ユーマパーティーによる狩りは安定していた。

 急造チームであるが、連携は悪くない。

 各々役割もはっきりしていて、ユーマパーティーの課題であった火力不足も、影山の参加によって一気に解消されていった。

 そうして狩りを続け、時刻は17時すぎ。

 最後には4体のリザードマンを撃破した。


 『――影山 光のLVが21へ上昇しました。HP+37 MP+13 攻撃+13 防御+15 魔力+13 精神+14 俊敏+19』


 影山 光 LV20→21

 HP 389→426

 MP 145→158

 攻撃 144→157

 防御 162→177

 魔力 145→158

 精神 160→174

 俊敏 247→266


(パーティーになっても、上昇値が下がることはない……まあ、午前ソロだったっていう恩恵もあるかもしれないけど。この辺り、可視化が出来たらありがたいのにな……不便だ……ゲームならクソゲー確定……)


『良い感じ!』


『ナイス!』


『ええやん』


『ニキ様かっこいい♥』


『この感じならCランク突破はいけそう』


 コメント欄の空気もだいぶ変わり、徐々に新パーティーが受け入れられつつある。

 ユーマも上機嫌そうな声を上げた。


「おーし! じゃあ調子良いところで、今日はそろそろ引くとするか」


ミカチャンネル『ユーマ復帰できたみたいで嬉しい♥ 新しいパーティー強そうだね、これからも応援するよ! ファイト! 50000円』


『は?』


『おい』


『これは草生えない』


『元カノビッチが何の用ですかねぇ……』


『なに5万スパチャしてんだよ』


『セカパにでもしようとしてるのかな?』


『帰れ』


『出てけ!』


『NTRで出来た子供でも育ててろよ、こっちくんな』


『どうせ頭わりーガキに育つだろうがな』


『きたねぇ女だぜ』


「うげ……あいつめ」


 ユーマが苦い表情を浮かべる。

 彼のチャンネルに5万円スパチャを投げたのは、元カノこと“ミカ”だ。

 動画のチャンネルアカウントでやる辺り、完全なる話題作りと言えた。

 影山はため息をつく。


「せっかく良い流れだったのに……」


 マモルも肩をすくめた。


「やれやれ。中々に悪意のあるタイミングだな」


 ミカのスパチャ投稿により、コメント欄の雰囲気は悪くなっていった。


『ユーマ、返金処理しとけ』


『あんな女の金を受け取るな』


『受け取ったら負けだぞ』


『まーた、あの女は燃えそうなことを……』


『話題になるって思ってるんだろうな。まあ実際、これは話題になるだろうが不快すぎ』


『代わりに俺が払ってやるから。こっちを受け取れ 50000円』


「大丈夫だ、受け取らねぇよ――って、なんか漢気あるやついるな!? いいのかよ! あー、あと、お前らあれだ。気持ちはわかるが、ミカの家族への誹謗中傷はやめてくれ。特に、生まれてきた子供に罪はねーんだからな」


 ユーマがいつもの明るい雰囲気で対応する。


「……」


 リディアはむっとした表情を浮かべ、ミカへの怒りをひっそりと燃やしていた。

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