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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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早めの復帰

「宣言より早いですけど、今日から配信します」


 休暇は5日間にて終了した。靴の調整も上手くいったのもあり、影山は予定より前倒しで配信を開始した。

 場所はユーマ達が潜っているダンジョンと同じ、遺跡型のCランクダンジョンである。


『待ってた!』


『やったー!』


『配信すると聞いて、飛んできた』


『また会えたね♥』


『きゃー、ニキ様ー♥』


『今日も素敵なニキ様が尊い 500円』


『ニキ様復帰祝い。大好き♥ 700円』


『え、もうCランクダンジョン行くの?』


『さすがにキツくないか』


「スパチャありがとうございます。そうですね。なので、午後からはパーティー戦に初挑戦しようと思います」


『お?』


『マジか』


『パーティーでのニキがやっと見れるんか!』


「試しにですけど。ユーマのパーティーで」


(というか、ユーマからDMがすごい来るし……勢いに負けた……)


 しかし色々考えて、ユーマとならば悪くはないと考えたのだ。

 人見知りは発動するだろうが、パーティーの方が後々活動の幅が広がるのは間違いない。

 現に色々調べたところ、Cランクダンジョンからソロは難易度が上がりそうなのだ。


「とはいえ、ソロでのボーナスも気になりますし、スタンスを変えるわけではないので……俺のチャンネルは10時からスタート。ユーマは13時からなので、後で合流します」


『草』


『体力バケモンで草』


『ストイックすぎw』


『Cランクダンジョン舐めるなよ』


『ましてやまだLV20だしね』


「わかっています。油断はしません」


 雑談もそこそこに、遺跡を進んだ。

 ひんやりとした空気感の、古さを感じる独特の雰囲気である。

 そしてオペレーターの朝日が接敵を告げた。


「ニキさん。曲がり角に、敵が潜んでます」


「了解」


 立ち止まって、少し様子を見る。

 すると曲がり角から、リザードマンが現れた。

 左手に盾を持ち、右手に槍を持っている。

 影山は透視スキルを起動し、“線”を見た。


「――ハイパーブースト」


 いきなりハイパーブーストを起動し、素早い初速で前へと飛び出す。

 意表をつかれたリザードマンは反射的に盾をかざすも、影山の一閃によって“線”を斬られる。

 バゴオオオオン! と砕かれる盾。


『キタ!』


『スケルトン同様、一発で砕けるのか』


『ガードのための、頑丈な防具なのに……www』


『リザードマン、盾使ったカウンタースタイルだから、ニキと相性悪いんじゃね』


『いや、待った!』


『戦闘スタイルが変わった!?』


 ざわつき、湧くコメント――その歓声に答えたわけではないのだろうが、リザードマンは慌てず冷静に作戦を切り替えた。

 両手で槍を持ち、カウンターとして前へと突き出す。

 本来、盾持ちリザードマンはガードで攻撃を受けてから動く、待ちのスタイルなのだが――それが一転して、攻めの作戦へと変わった。

 鋭い一突きが、影山の胸へ迫る。

 とっさに後ろへと跳び、回避した。

 リザードマンも中距離を保ちつつ、身構えながらジリジリと動く。

 攻防を繰り広げる間に、透視スキルの効果が消えた。


 透視 LV5

 あらゆる現象・物体の欠点を分析し、可視化する。

 また、発動中は背後の視覚情報を得ることができる。

 クールタイム9秒。効果時間は5秒。


(再発動までの時間はかなり短くなった……だけど)


 戦いは1秒、2秒で一気に進展する。

 リザードマンは素早い動きで、槍を1回、2回、3回と突いてきた。

 素早い一突きは、素人目では残像だけを残して、引きと突きを繰り返しているように見える。


『リザードマン、盾破壊されるとこんな攻撃的になるのか』


『初めて見た』


『当たり前のように貴重映像が撮れるなぁ』


 影山は攻撃を回避しつつ、靴の飛行を起動して上へ飛ぶ。


「ぐるるる?」


 リザードマンが初めて動揺した声を上げた。

 頭上のポジションを影山が確保し――ウォールブレイカーを真っ直ぐに構え、引き金に指をかける。


「――カートリッジ、スイッチ」


 ショットガンマガジンへと切り替え、リザードマンへ散弾を浴びせる。


「グルゥゥぅ!?」


 リザードマンが両腕で顔を覆いつつ、後ろへ退いて悲痛な鳴き声を上げる。

 影山はもう一度引き金を引き、散弾を放つと、それもリザードマンに命中し――今度は、それが致命傷となりバタリと倒れた。

 リザードマンは魔石となり、消えていく。


『さすがや』


『初手のアレはなんだ!?』


『靴がパワーアップしとる……』


『Cランクでもいけそうやなぁ』


(まあ、相手が1体だったから)


 影山は内心でそう考える。

 出だしは良いが、ここからが本番だ。

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