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「僕の部屋は選ばれし場所?家具娘たちと過ごす不思議な日常と、ちょっと苦めのコーヒーを。」  作者: メガネ3353


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華やかな訪問者

休日の午後、部屋の中にはいつも通りののんびりとした空気が流れていた。

キッチンからはクッカが包丁をトントンと刻む音、

リブリアのページをめくる音、

シトリが「ご主人様、座ります?」と小さな声で声をかけてくる声。

ネムは、ふわふわと床で転がりながら「ご主人様、ここで一緒にゴロゴロしませんか~?」と手を伸ばしてくる。


俺はその景色をぼんやり眺めながら、心の中でふとつぶやく。

──人間、何にでも慣れるもんだな。

あの日から始まった奇妙な生活も、今ではすっかり日常になった。

「さて、コーヒーでも淹れるか……」

そんな風に立ち上がった、その時だった。


ピンポーン。


インターホンの音が部屋に響く。


「ん……誰だ?」

普段、訪問者なんてほとんどいないこの部屋に、不意の来客。

首をかしげながらドアを開けると──


「ごきげんよう、ご主人様♡」


一瞬、視界がふわりと白く染まった。

目の前に立っていたのは、まるで宝石細工のような女の子だった。

ふわりと揺れる白と金のワンピース、髪には繊細なガラス細工の髪飾り、

肌は透き通るように滑らかで、瞳はまるで輝石のように光を湛えている。

一歩踏み出すたび、光の粒がふわりと周囲に散り、

その姿が自然と視線を引き寄せた。


「私、ルミナリアと申しますの。

これから、ご主人様の生活をより豊かに、より上質にするため、参上いたしましたわ♡」


優雅な笑顔とともに、スカートの裾を摘んでお辞儀をするその姿に、

俺は、ただ呆然と立ち尽くしていた。


「え、なにこれ……。」


背後から、家具娘たちの反応が聞こえる。

「わぁ……なんだか、すっごく綺麗な子ですね……!」とネムが目を輝かせ、

クッカは少し戸惑いながらも「ご主人様のお役に立つ方なら……」と小さく微笑む。

リブリアは本を閉じ、じっと観察するような目でルミナリアを見つめ、

シトリは「……椅子じゃないですね。」と少しだけ不満げに呟いていた。


そして、ルミナリアは眩い笑顔のまま、ふわりと部屋の中へと入っていく。

その足元から、細かな光の粒が舞い上がり、

リビングがなんとなく、ほんの少しだけ明るくなったような気がした。


「さぁ、ご主人様。

これからは、私がこのお部屋を輝かせて差し上げますわ♡」


光の粒が漂う中、彼女は胸元に手を当て、誇らしげに微笑んでいた。


俺は、なんだかふわふわとした感覚のまま、

「……ああ、なんかすごいのが来たな。」とだけ、心の中で呟いた。


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