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(なんか・・・・疲れた・・・・)


コンサートは、良かった。曲調もアップテンポの曲が多くて私好みだったし、曲に合わせて周りが踊り出した時はびっくりしたけど、楽しかった。・・・・・・・うん楽しかったけど、内心私はそれどころじゃなかった。

なぜなら、また1人この世界でヒロインに聞かれる予定?のキャラクターの顔と名前、そして初めて布教してきた友人とのやり取りを思いだしてしまったからだ。






『我が友よ、聞いてくれ!!ついにあのお方がやって下さった!!』


『どうした?お前さんの推しキャラ?ってのが写真集でもだしたのかい?』

休み時間だろうか?過去の私の席に興奮した友人が話かけてきてるようだ。

顔をみるが、そこまで思い出せてないのかのっぺらぼう状態だった。


『残念!違うんだなぁ。この前、ゲーム貸したでしょ?どこまでやった?』


『とりあえず、犬っぽいキャラを攻略したけど、攻略途中で、親友っぽい女の子に突然ライバル宣言されて、なんとも言えない気持ちになった。次は、元野球部のキャラにして進めるつもりだけど、しばらくしたら返すわ。私には、乙女ゲームというものは合わないみたいだ。』


『そっかぁ。んじゃ、龍様にはお目にかかってないわけだ?このお方なんだけどね。実は、先週CDデビューしたと思ったらなんと今週の音楽ランキングで11位にランクインしたんだ!凄くない?』

そういいながら、私の目の前にだされた、そのCDジャケットには、どや顔でマイクを握っている俺様先輩がのっていたのだった。




そこから、記憶は途切れ、我にかえった時には私は外に設置されてるイートインスペースに座らされていた。

一緒だったまどか曰く、コンサート後顔色が悪かったので人混みに酔ったのかと思って慌てて移動したそうだ。


「ありがとう、助かった。」

「顔色良くなってきたみたいで良かったわ。いつも元気な明里と様子が違ったからびっくりしたんだから。」

「面目ない」

「私以上に立川君に感謝しなさいよ。近くにいた、彼も手伝ってくれたんだから。」

「立川君もいたの?」

彼がこのイベントに出席していたことにびっくりして思わず聞き返した。

「彼もチケットを事前にもらってたみたいで、少し離れたところにいたらしいわ。今、明里に飲み物持ってきてるわよ、ほら。」


まどかの視線の先をみると、ちょうど紙コップに入ってる飲み物を持ってきた立川少年が安心した表情で私をみていた。


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