第93話: いつか帰る、の場所
二つの匂いが、同じ朝の中にあった。
一つは、井戸の湯気の匂いだ。秋が深まったリンドヴァルの谷で、私はまたその匂いで先に目を覚ました。前より少しだけ濃い。汲める分だけ湧く湯が二十日かけて、井戸の底にようやく腰の高さまで溜まっていた。
もう一つの匂いは、ノアの机の上から来ていた。
夜のうちに描き足された、別の谷の図だ。墨の匂いと、その図の上で止まったノアの指。乾いた紙の上に、湯の匂いはない。
光と、影だった。
私は外套を肩にかけて、土間の戸を開けた。
冷えた朝の空気が頬を刺した。秋は、もう半分以上が過ぎている。谷を囲む木々の葉が、上のほうから赤茶けて散り始めていた。
井戸のあたりに、細い湯気が一本、まっすぐ立っていた。
二十日前と同じ湯気だ。けれど、もう「戻るかもしれない」湯気ではない。「戻った」湯気だった。
「ノア」と私は、机の前のノアに声をかけた。「眠ってないの?」
「少し、測り直してた」と彼は、図から顔を上げずに言った。
彼の指が図の一点で止まっている。リンドヴァルではない。もっと遠い、別の谷の図だった。
「ザイデルの湯」と私は、その地名を読んだ。「ヘルマンさんが聞いてきた、二例目」
「ああ」とノアは言った。声が、低かった。
私は、彼の隣に膝をついた。
「どう?」
「まだ、現地に立ってない」とノアは言った。「だから、なんとも言えない。——だが」
「だが?」
「リンドヴァルの細脈は、谷の縁にわずかに残ってた」と彼は言った。「ザイデルは、ヘルマンの話を聞くかぎり、もっと前に涸れてる。二十年だ。リンドヴァルの五年とは桁が違う」
「残ってないかもしれない、ってこと?」と私は訊いた。
「かもしれない、だ」とノアは、言葉を選んだ。「枯れた年月が長ければ、細脈は底まで干上がる。繋ぎ直す元の流れが、もう無いかもしれない。——アンカーも深い土地だと聞いてる」
私は、図の上の彼の指を見た。
その指は、リンドヴァルの井戸を読んだときのように迷いなく一点を差してはいなかった。図の上を行き場を探すように、少しだけ漂っていた。
「断言は、しないのね」
「できない」とノアは言った。「五年前の俺なら、ここで紙に『再生不能』と書いてた。完璧な根拠を揃えて。——だが、今は書かない。立ってみるまでわからない」
彼の声に、皮肉はなかった。
完璧な報告書に三月をかけて、間に合わなかった男だ。その男が、いま「立ってみるまでわからない」と言う。それは、彼が変わったということだった。けれど、その変わった男の指でさえ、ザイデルの図の上では止まらなかった。
——嫌な手応え、というものが、ある。
「ノア」と私は言った。「あなたの勘は、当たる?」
「学者は、勘で物を言わない」と彼は言った。
それから、ふっと、息だけで小さく笑った。
「……だが、外れてほしいと思ったときの俺の勘は、たいてい外れてくれない」
私は、それ以上は訊かなかった。
図の上の墨の匂いが、井戸の湯気の匂いの中に薄く混ざっていた。温かい匂いと、乾いた匂い。二つは同じ朝の中で、まだどちらにも傾かずにいた。
その時、谷の入口のほうで、足音がした。
二人ぶんだった。
一つは、いつものヨナスの足音だ。けれど、もう一つはそれより遅い。一歩ごとに地面を確かめるような、年老いた足の運びだった。
私は、土間の戸の前で立ち上がった。
ヨナスが、谷の入口に立っていた。
その隣に、白い髪の老人がいた。
継ぎの当たった外套に身を包み、節くれだった手で杖をつき、ヨナスに半歩支えられている。ヨナスより頭一つぶん背が低い。けれど、その背筋は谷を見渡すように、まっすぐ伸びていた。
灰青色の目が、ヨナスにはあった。同じ色の、ずっと古い目が、その老人にもあった。
「女将さん」とヨナスが、いつもより硬い声で言った。「連れて、きた」
彼の手が、老人の肘を支えていた。
「うちの、じいちゃんだ」とヨナスは言った。「オットー・ファルク。リンドヴァルの、湯守だった人だ」
老人が、私のほうに、ゆっくり顔を向けた。
その目が私を見て、それから、私の後ろの谷を見た。
以下は、オットーが見ていた。
わしは、谷を見た。
五年前、孫の手を引いて最後にこの谷を出た。あの日、井戸はもう涸れていた。湯桶は乾いて箍が抜け、転がっていた。家々の屋根が落ち始めていた。わしは何度も振り返った。振り返るたびに谷は小さくなっていった。
山向こうの狭い借家で、わしは毎晩、言うた。「いつか帰る」と。孫は、馬鹿だと思うとった。顔に出ておった。帰る村に、湯はもうない。湯のない谷に、帰ってどうする、と。
わしも、半分はそう思うとった。
なのに、いま。
谷の奥に、湯気が一本、立っとる。
わしは、目を疑うた。涸れた井戸の上に温い靄が、まっすぐ立ちのぼっとる。五年前に消えた、あの湯気だ。生きとった頃のリンドヴァルの朝の匂いだ。
「ヨナス」とわしは、孫を呼んだ。声が、震えた。「あれは……ほんまに、湯か」
「ああ」とヨナスが言うた。「ほんまの湯だ。じいちゃん」
わしは、杖を握る手に力を込めた。
わしは、井戸のほうへ一歩、足を出した。
膝が笑うとった。けれど、止まらんかった。孫がわしの肘を支えてくれた。一歩、また一歩。乾いて死んどったはずの谷の道を、湯気に向かって歩いた。
井戸の縁まで来て、わしは、底を覗き込んだ。
白く乾いとったはずの石が、濡れとった。底に湯が溜まっとる。腰の高さまで。そこから温い靄が、わしの顔のすぐ下まで立ちのぼっとった。
わしは、震える手をその湯気にかざした。
温かかった。
手のひらに、湯気が触れた。五年ぶりの、村の湯の温かさだ。借家の冷たい朝に、わしがずっと夢に見とった、温かさだ。
「……帰ってきよった」とわしは、言うた。
涙が、勝手に出た。拭わんかった。拭う手が、湯気にかざしたまま、動かんかった。
「リンドヴァルの湯が……わしの、生きとるうちに……帰ってきよった」
以下は、再び、セラが見ていた。
オットーさんが、井戸の縁で泣いていた。
湯気に手をかざしたまま、白い髪を震わせて、声をあげずに泣いていた。その肘をヨナスが支えていた。支えながら、ヨナスも唇を噛んでいた。
二十日前、この井戸で泣いたのはヨナスだった。今日、泣いているのはその祖父だ。
二人の灰青色の目から、同じ涙が湯気の下に落ちていた。
私は、少し離れたところでその光景を見ていた。
二百軒を再建した前世で、私は数字を見ていた。稼働率、客単価、損益分岐点。けれど、いま私が見ているのは、数字ではなかった。「いつか帰る」と言い続けた老人が、生きているうちに、帰る場所を取り戻した、その朝だった。
ヨナスが、二十日前に言った言葉を、私は思い出していた。「その『いつか』を——おれが、作る」。
その子が、本当に作った。
「ヨナス」と私は、そっと声をかけた。
ヨナスが、私を見た。
「お帰りなさい」と私は言った。「——あなたの、おじいさんも」
ヨナスは、何か言おうとして、言葉が見つからないという顔をした。それから、祖父の肘を支える手に少しだけ力を込めて、ぼそりと言った。
「……ああ」
短い、たった一言だった。けれど、その一言に、五年ぶんの何かが詰まっていた。
オットーさんが、ようやく顔を上げた。
涙の跡の残る頬で、彼は私のほうを見た。それから、深く頭を下げた。
「女将さん、と言いなさったか」と彼は言った。「あんたが、この湯を戻してくれたんか」
「私だけじゃありません」と私は言った。「ノアが地脈を読んで、ガルドさんが掘って、マリカさんが湯量を測って。——そして、いちばんはヨナスです。この子がいなければ、この村は戻せませんでした」
オットーさんが、孫を見た。
ヨナスは、ばつが悪そうに、目を逸らした。
「この子は」とオットーさんが掠れた声で言った。「山向こうで、わしをずっと支えてくれた。日雇いの稼ぎを削って、わしの薬を買うて。——わしが『いつか帰る』なんぞ、毎晩、馬鹿みたいに言うとったのを」
「じいちゃん」とヨナスが、止めるように言った。
「それを、本当に叶えよった」とオットーさんは続けた。「馬鹿は、わしのほうじゃった」
ヨナスが、何も言わずに湯桶の柄の御守りを握りしめた。
その手の甲を、谷の朝の光が薄く照らしていた。
ノアが、土間から出てきた。
彼は、井戸の前のオットーさんとヨナスをしばらく見ていた。それから、低い声でオットーさんに言った。
「ヴェステルンドです」と彼は言った。「五年前、この村に来た学者です」
オットーさんの目が、わずかに動いた。
「……ああ」と彼は言った。「あんたか。報告書を、書いとった先生」
ノアの肩が、ほんの少し、強張った。
「孫が、言うとった」とオットーさんは静かに言った。「あの学者は、間に合わんかった、と。村が涸れるのを、止められんかった、と」
「その通りです」とノアは言った。
「じゃが」とオットーさんは、湯気を見た。「いま、戻しに来た。五年、経って」
「間に合わなかったぶんを」とノアは、言葉を探すように言った。「——返しに来ました」
オットーさんは、ノアを長いこと見ていた。それから、もう一度深く頭を下げた。
恨み言は、一つもなかった。
湯気が、四人の真ん中で、絶えずに立っていた。
戻った湯。戻った老人。戻りかけている村。秋の光がその全部を、頼りなく、けれど確かに照らしていた。
これが、私たちのやり方の、いちばん良いときの形だった。
遅くて、地味で、土地を選ぶ。テオドールに言われた通りだ。けれど、その遅さの先に、こういう朝がある。湯が戻り、人が帰り、祖孫が泣く朝が。
私は、それを目に焼きつけた。
けれど。
ノアの図のことが、私の頭の隅に、まだ残っていた。
ザイデルの湯。二十年涸れた、もう一つの谷。ノアの指が、その図の上で、止まらなかったこと。「外れてほしいと思ったときの俺の勘は、たいてい外れてくれない」。
ここに、こんな朝がある。
——なら、ここに来られなかった谷も、あるということだ。
その日の午後、私たちは戻ってきた数人の元住民と、家の建て直しの相談をした。
オットーさんの他にも、ヨナスの呼びかけで、二人、三人と散った人が戻り始めていた。山向こうの町から、隣の谷から。みな湯気を見て、信じられないという顔で帰ってきた。
けれど、戻ってこられた人は、まだ、ほんの数人だった。
「全員は、戻らんよ」とオットーさんが、薪を割る手を休めて、ぽつりと言った。
「オットーさん?」
「散った先で、もう新しい暮らしを始めとる者もおる」と彼は言った。「子が学校に通うとる。所帯を持った。墓を向こうに移した者もおる。——帰る村があっても、帰れん事情のある者は、おるんよ」
私は、薪を運ぶ手を止めた。
湯が戻っても、全員は戻らない。それは考えてみれば、当たり前のことだった。けれど、その当たり前を、私はこの朝の高揚の中で少しだけ忘れかけていた。
「それでも」とオットーさんは、薪を割り直しながら言った。「帰りたい者が、帰れる場所がある。それだけで、ちがう。なあ、ヨナス」
「……うん」とヨナスが、低く答えた。
オットーさんの斧が、薪を一つ割った。乾いた、いい音がした。
戻れる者と、戻れない者。同じ村の中にも、その線はもう引かれていた。私が引いたのではない。それぞれの暮らしが、五年の歳月が引いた線だった。
夕暮れに、ノアが私の隣に来た。
「ヘルマンが、来た」と彼は言った。「行商の途中で、寄っていった」
「何か、言ってた?」
「ザイデルの近くを、通ってきたそうだ」とノアは言った。「あの谷は、リンドヴァルよりずっと静かだと。——湯気の話どころか、人がほとんど残ってないらしい」
私は、夕日に染まる井戸の湯気を見た。
ここには、人が帰り始めている。あの谷には、人がほとんど残っていない。
「それと」とノアが、声を落とした。「ヘルマンが、王都の噂を拾ってきた」
「噂?」
「碧泉宮が閉じて、王室は社交界に出せる御用達の湯をまだ探してる」と彼は言った。「その差配を握ってるのは——王都の、偉い家だ。御用達の盤を、まだ離さずにいる、と」
「家、って」
「ヘルマンも、そこまでは知らない」とノアは言った。「ただ、相当に古くて、相当に大きい家らしい。——銀泉楼が御用達を受けも断りもせずに谷ごと消えたことを、その家が面白く思っていないそうだ」
私は、しばらく黙っていた。
テオドールではない。テオドールは、使者だ。その向こうに、もっと大きな何かがいる。「御用達の盤は、まだ私たちが握っています」——彼が、別れ際に言った「私たち」の、本当の中身。
その輪郭が、まだ見えない。
けれど、井戸に湯気を一筋戻したことが、その大きな家の目にもう留まり始めている。それだけは、わかった。
「ノア」と私は言った。「私たちが、リンドヴァルでやってることは——向こうから見たら、何に見えると思う?」
ノアは、しばらく考えた。
「『奪うしかない』が、嘘だと示す実例だ」と彼は言った。「向こうの理屈の、いちばん大事な前提を崩す、たった一つの井戸。——放っておけば、二つになり三つになる」
「だから」と私は言った。「向こうは、二つ目を作らせたくない」
ノアは、答えなかった。
それが、答えだった。
その夜、私は土間でノアの図をもう一度見た。
リンドヴァルの図と、ザイデルの図が並べて置いてあった。
リンドヴァルには、谷の縁に細い線がいくつか描き込まれていた。残っていた細脈だ。ノアがそれを源泉口へ繋ぎ直して、湯が戻った。
ザイデルの図には、その細い線が、ほとんど無かった。
「ノア」と私は言った。「もし、ザイデルに細脈が残ってなかったら——どうなるの」
「戻せない」とノアは静かに言った。「奪い返す相手も、もういない。繋ぎ直す細脈も、無い。——そうなら、俺たちにできることは、何も無い」
「何も?」
「何も、だ」と彼は言った。「魔法でも、経営でも、人の手でも。——無いものは、戻せない」
彼の声は、淡々としていた。学者の声だった。けれど、その淡々の下に、五年前に間に合わなかった男の別の何かがあるのを、私は知っていた。
私は、二つの図を並べて見た。
救えた谷の図と、まだ見ぬ、救えないかもしれない谷の図。片方には、細い線がある。片方には、それが、無い。
「奪わなくても、湯は戻る」と、私はテオドールに言った。二十日前、この谷で。
それは、本当だった。
けれど——どこでも戻るわけでは、ない。
「行くしか、ないわね」と私は言った。「ザイデルに。立ってみるまでわからない、って、あなたが言った」
「ああ」とノアは言った。「立ってみるまでは、わからない」
「立ってみたとき」と私は言った。「もし、戻せなかったら——私たちは、何をすればいいの」
ノアは、すぐには答えなかった。
図の上のザイデルの谷を、彼はしばらく見ていた。そこには、湯気を立てる井戸も、帰ってくる老人も描かれていなかった。乾いた紙の上に、線の少ない谷がただ一つあるだけだった。
「……正直に、言うしかないんだろうな」と彼は、やがて言った。「『ここは、戻せない』と」
私は、その言葉を胸の奥で繰り返した。
ここは、戻せない。
誰かに、それを告げる。湯を待ち続けている誰かに。「いつか帰る」とオットーさんのように言い続けている、別の谷の誰かに。
その役を、誰が、引き受けるのか。
戸の外で、井戸の湯気が、まだ立っていた。
私は、戸を開けて、それを見た。
夜の谷に、温い靄が一本、星明かりの下で、絶えずに揺れていた。戻った湯だ。救えた、湯だ。その温かさが、いまは、少しだけ、私の胸を重くした。
ここに湯が戻ったことが、嬉しい。心から、嬉しい。
けれど、その喜びの裏側に、戻らない谷がもう一つ、影のように立っている。
救える湯と、救えない湯がある。
その線を、誰かが、引かなければならない。
二百軒を再建した前世でも、私は、その線を引いたことがなかった。「この旅館は、再建できません」とは、言ったことがある。けれど、それは数字の話だった。湯を待つ人に向かって、「あなたの谷は、戻せません」と告げたことは——一度も、なかった。
その役が、これから、私のところへ来るのかもしれない。
オットーさんが割った薪が、土間の隅に積まれていた。
乾いた、いい薪だった。明日、この薪で湯を沸かすのだろう。戻ったリンドヴァルの井戸の湯を。帰ってきた、人たちのために。
その薪の山の向こうの机に、ザイデルの図が一枚、伏せて置かれていた。
戻った湯の温かさと、戻らないかもしれない谷の乾いた紙。その二つが、同じ土間の同じ夜の中に、まだどちらにも傾かずに並んでいた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。そして——第九章「奪わない、を王国に」、開幕です。第二部の、新しい戦いが始まります。
前章で、涸れたリンドヴァルの井戸に、たった一筋の湯気が戻りました。今回はその二十日後。湯守だったヨナスの祖父オットーさんが、「いつか帰る」と言い続けたまま、ついに村へ帰ってきます。前回の最後にヨナスが交わした約束——「じいちゃんを迎えに行く。この湯を、見せてやらなきゃ」——その回収を、この章のいちばん最初に置きました。湯気に手をかざして泣く老人を書きながら、私のほうが少し泣きそうでした。
ただ、この章は、ぜんぶを救う話にはしません。だから、同じ朝に、もう一つの谷の影を並べました。二十年涸れた「ザイデルの湯」。ノアの指が、その谷の図の上で止まらない。細脈が、もう残っていないかもしれない。——救える湯と、救えない湯。その線を、これから誰かが引かなければならない。オットーさんの「全員は戻らんよ」という一言にも、その影を忍ばせました。
セラを、なんでも救える人にはしたくありませんでした。前世で二百軒を再建した彼女でさえ、「あなたの谷は戻せません」と人に告げたことは、一度もない。その重さが、第二部の底に流れていきます。湯気の喜びと、乾いた紙の影。今回はその二つを、まだどちらにも傾けずに、同じ夜の中へ置いたまま閉じました。
線を引くのは、誰なのか。次回、二人はその谷へ向かいます。どうか、その先も見届けてください。評価・ブックマーク・ご感想が、この長い再生の旅の、何よりの湯気になります。
それでは、また次回。




