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聖属性魔法と黒き翼  作者: 不(?)定期さん
3章 主人公の決意、仲間の気持ち
48/62

3-16/43 強くなるために ・ 聖騎士

先週?今週?投稿できなかったんで、日曜零時に間に合うように頑張るかもです。

絶対ではないです。



「それでは、僕から簡単にこれからすることをお話しします。今から言うことを、すべて期間内にこなしてください。それが、生きるための条件です」

「はい、絶対に」

「決心がついたようですね。では、よく聞いてください。


リースさん。

あなたは結界魔法を封印してください。元のあなたは結界など使いませんでしたよ。あなたには光属性に頼らなくても、五属性を扱える力があります。その腕輪を使ってね。

ですから、基本属性である、火、水、土、風を合わせた【白魔法】を使えるようになること。これが、絶対条件です。


フリティアさん。

あなたの戦斧の扱いは衰えていません。あの人が教えたことはできています。しかし、それだけではいけないんです。そこで、獣人族という思い込みを無くしましょう。あなたは、火属性魔法を使うことができます。やはり、腕輪を使いますね。ですが、獣人族の身体能力に、世界トップレベルの魔法があれば、王城の勇者を軽く超えることができます。

この火属性魔法、リースさんと同じように使っていましたからね。あの人のこと、僕のことを信じてもらえれば、できないことはないでしょう。


シャティさん。

あなたはまず、マスターと精霊を契約しに行ってください。エルフにとっての精霊はどの種族よりも大きな意味を持ちます。ですから、精霊がいないと話になりません。最低でも上級精霊です。

しかし、ここで精霊を扱うという考え方ではだめですよ。エルフはずっと精霊たちと共存してきたのです。つまり、絶対的な信頼の受ける友と考えることです。そうすれば、精霊はあなたに信頼をおき、最大限の力を示してくれるでしょう。


(これがすべてできれば、生きることはできる。そして、三人ができるようになることもわかっている。死神様が言っているのだから。最大の難点はゼロ様がどうするかということ。ゼロ様は、三人の安全のため【神の戦士】になられた。だから、三人が魔王と戦うことに反対するかもしれないし、怒りを表すかもしれない。ただ、受け入れることは難しいだろう。それだけの覚悟で、戦っているのだ。その戦う意味をなくすような行為は、俺なら受け入れられないな)」


「分かりました。ガブリエルさんを信じます。結界魔法を封印します」

「…リースさん。本当に封印するんですか?リースさんの結界魔法は、非常に有用なものです。それを封印してしまうのは、もったいないのではないですか?」


そう、結界魔法を封印することは正直怖い。

私のすべてを、この手で無くしてしまうようで…。

でも、光属性魔法に頼りすぎてはいけない。

それは、日々感じていたことでもあり、防御しかできない結界では、いけないということもわかっている。

生きるための選択は、間違ってはいけない。


「フリティアさん、僕はもったいないとは思いません。確かに、リースさんの結界は非常に強力ですよ、通常ならね。シャティさんなら、分かるんじゃないですかね。リースさんの結界魔法の欠点が」

「…ん。結界は、すごい。でも、無理がある。ガブリエルさんが、通ったみたいに…。結界と、逆の魔力の流れで、破られた…。それに、相手は、闇魔法だから…」

「そうです。本当にその目は誇るべきですよ」

「ん、ありがとう…」


シャティちゃんは、ガブリエルさんにそう言われて嬉しそう。

魔眼を褒める人なんて、これまでいなかっただろうし、私たちも魔眼がどう見えているのかわからない。

だから、その力を理解している人に、褒められるのは、嬉しいだろう。

たぶん、あの人も褒めたんだろうね…。


「すみません。私の考えが甘かったようです」

「いや、いいんですよ。ただ、現状にとらわれないことも、大事ですから」

「はい…」

「さあ、時間がありません。マスターはシャティさんを連れて行ってください。期間は、七日で」

「分かってるわ。本当にギリギリね」

「すみませんね。僕の命もかかっているんで」

「まあ、そうね。シャティ、行くわよ」

「ん…」


何の魔法かわからないが、風を見に纏い、宙に浮かぶ。


「シャティ、見えるんだから、できるわよね?」

「…もちろん」


シャティちゃんも同じように、風を見に纏う。

これは…魔法ではない。

魔法というよりは、風を操っている。

恐らく、エルフにしかできない風の使い方…。


「行くわよ」

「ん…」


そのまま、風に乗り飛んでいく。

魔法の新しい面を、見せつけられ、衝撃的だった。


「それじゃあ、僕たちも始めましょう」

「はい」

「お願いします」





~???side聖騎士~



王城のどこかにある、限られたものしか知らない、極秘の部屋。

そこには、一人の騎士がいた。

全身を銀色の鎧で覆っており、顔も確認することはできない。

ただ、その目だけが、赤く光っている。

背丈は二メートルほどの大男。

背には何が書いているかわからない文字が並ぶ、大剣を。

腰には同じような文字の短剣をつけている。


この男こそ、聖騎士第三位アレス。

聖騎士は基本聖剣を使うものの、この男、第一位、第二位に関しては、この世界の文字ではない武器を使う。

それは、神からの些細な贈り物。


聖騎士の正体、それは歴代騎士団の中で、武神に認められたものたち。

認められた、といっても、人間として、一生を戦いに注いできた者たちを、寿命をなくし戦い続けることができるようにしたというもの。

元は、国のために命を授けた者たち。

その者たちの望みは、今も変わらない。

故に、この国の騎士として、生き続けている。


全身を鎧で覆っているのは、すでに人の姿ではないから。

老化を防ぐことまでは、ない。

あくまでも人間として生きるため、それ以上の能力は授けられることはない。


他の国はないのかという疑問があるが、聖騎士は魔族から人々を守るために生きているため、必然的にこの国に集まってくる。

これは、武神が聖騎士たちに課した条件。

対人戦の禁止も含まれている。

神々の思考は誰にも分らない。





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