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サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
二章 家族を探して
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第54話 家族の探し方

光司君と美久ちゃんも明日奈さんと同じ様にアイテムボックスを使う事が出来た。

その時に光司君が気づいたんだけど、どうやらアイテムボックスで外食チェーンなどの食事メニューも取り出す事が出来るらしい。


せっかくだから、僕たちはお昼にハンバーガーチェーンのセットメニューを食べる事にした。


「うん! ポテトも熱々だね!」

「ハンバーガー美味しい〜!」

「出来たてみたいですね、凄い!」


「見つけてくれた光司君のお陰だよ。まさか外食メニューまであるとはね。みんな、足りなかったら単品でも出せるみたいだから、いっぱい食べてね」


「は〜い!」


みんな久しぶりの味に大満面の笑顔で食べていた。

このご時世で食事に困らないっていうのはもの凄く大きい。


僕は改めて白蛇さんに感謝した。





ーーーーー





「あと僕には念力(サイコキネシス)という超能力があるんだ。これから使うから驚かないでね」


僕は念力(サイコキネシス)を発動して青白い光を身に纏った。


「何それ、光ってる!」

「あ、その光は! あの時の!」

「ひさとお兄ちゃん凄い! ヒーロー戦◯みたい!」


どうやら光司君は念力(サイコキネシス)の光に気付いていたみたいだ。


「この青白い光を纏うと身体能力が大幅に増すのと、武器も作れるんだ。こんな風にね!」


僕は右手にサイコブレードを生成して見せた。


「この生成した武器は凄い切れ味だし、バールとかに一瞬だけ使うと武器の攻撃力も上がるんだ。防御の方も、この状態ならビルの屋上から地上に飛び降りてもノーダメージだよ。拳銃の弾も効かないし。けど、全力で使い続けるとかなり疲れるんだ」


「これも白蛇さんからいただいた力なの?」


「そうだと思う。これは僕が自宅に戻った時に覚醒した能力なんだ。白蛇さんが僕に与えてくれた力は必要な時に徐々に発動するって言っていたんだけど、後は少なくとも怪我の治療は出来るようになると思う」


「もし怪我の治療が出来るようになれば、凄いですよ!」


「まあそうだね。とりあえずこの能力は目立つので、切り札としておくよ」





ーーーーー





「最後に自然過ぎて忘れてたけど、サーチという能力があるんだ」


「さーち?」


僕は美久ちゃんにも分かるように説明する。


「日本語では探すって意味なんだけど、僕には感染者や生きている人間の位置が地図で上から見たみたいな感じで分かるんだ。感染者は赤、生存者は青みたいな感じでね。さらに立体的な視点にも対応してるみたい」


「そうか! だからいつも感染者が来るのが先に分かったんですね!」


「うん、そうなんだ。最初は距離が短かったけど、今は大体半径1kmぐらい先まで分かるようになったよ。僕への敵対者は黄色で見えるし、男女や年齢の違いもある程度なら分かるんだ」


「でも、それって凄い事じゃない? 位置が分かるって!」


「うん。感染者に不意打ちされる事が無いんだ。それが凄く大きい。それに固有の人も探せるみたいで、例えば明日奈さんを探そうとすると、青い丸が点滅するみたいに感じるんだ」


「冴賢さん待って下さい! それで家族を探せるんじゃないですか?」


「えっ!」


そう言われて見ると出来るような気もするけど、でも僕は常日頃から家族に会いたいと願っていたはずだ。


「もう試した事があるの?」


「ううん。でも家族を探そうという意識はいつも持ってるんだけど、それで何か特別な反応になった事は無いんだ」


「そう……」


「……」


明日奈さんと光司君が考え込む。

美久ちゃんは話について行けず、黙々とポテチを食べている。


「……もしかしたら名前に反応するとかですかね? 〈家族〉だと複数になってしまうから駄目とか」


「それよ! 冴賢くん、試して見たら?」


「う、うん……やってみるよ」


僕は家族のうち、パパの所在を念じてみる事にする。

パパの名前は、荒井雅則(あらいまさのり)だ。


サーチで荒井雅則(あらいまさのり)を探したいと願うと……

矢印が表示され、ある方角を指し示した。



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