↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
二章 家族を探して
56/220

第55話 しつこい者たち

「北だ! 北を指してるよ! サーチで矢印が見える! たぶんこれが僕の家族がいる方向なんだ!」


僕はその事実に興奮してガッツポーズで叫んだ。

やっと探していた家族の行方がハッキリしたんだ!


「ありがとう!! 光司君のアドバイスのお陰だよ! こんな使い方があるなんて思いもしなかったよ!」


何気に光司君は勘が良くて細いところに気が付くようだ。

今後も一人で考えるよりは皆で考えた方が良い結果を生みそうだ。

三人よれば文殊の智恵とはよく言ったものだ。


「いえいえ、冴賢さんのお役に立てて良かったです!」

「冴賢くん、良かったね!」

「……」


光司君と明日奈さんは祝福してくれるが、美久ちゃんは少し複雑そうだった。

詳しく聞いていないけど美久ちゃん達のご両親はたぶん亡くなっているのだろう。


「ゴメンね美久ちゃん。僕だけ少し興奮しちゃって」

「ううん。ひさとお兄ちゃんの家族が見つかりそうで嬉しいんだ……だけど私のお父さんとお母さんは……」


「美久! よすんだ!」

「いいんだよ僕が無神経だった……でもね美久ちゃん、聞いて欲しい! 僕は君たちだってもう家族同然だと、ううん、家族だと思ってるんだ。だからもし離れ離れになってしまったら、僕はどんなところにだって探しに行くよ! そして必ず見つけてみせる!」


「ひさとお兄ちゃん!」


美久ちゃんが泣きながらも僕にしがみついてくる。

僕は優しく美久ちゃんが泣き止むまで背中を撫で続けた。





ーーーーー





「みんなゴメンね……僕のカミングアウトが長くなっているうちに、歓迎出来ないお客さんが来ちゃったみたいだ……」


少し前からサーチで黄色い点がチラホラ見え隠れしていた。

この反応はたぶん僕を怪しんでいた婦人警官の米倉と、手錠を掛けた若い警察官だろう。


全くなんてしつこさだ!

やっぱりあの時助けずに、放っておけば良かった。

普通は助けられたら恩を感じて少しおかしいと思ったとしても不問にするでしょ。

少し頭がおかしいんじゃないのかな?


「どうしたの冴賢くん?」


「うん。サーチで見たけど黄色い敵対者がこっちに来るんだ。このビルに入るのを遠くから見られていたのかも知れない。たぶん僕を不当に逮捕した婦人警官達だと思う。みんなは隠れて出発の準備を! あ、荷物は纏めておいてくれれば僕がアイテムボックスで運ぶからね」


「うん。わかったわ」

「冴賢さん、気を付けて!」


僕は一人扉から出て、空きビルの2階にまで上がって来た二人の前に姿を現した。

婦人警官の米倉と、この前僕に手錠をかけた警官だ。


「僕たちに何かご用ですか? 警察の方」


「荒井君見つけたわよ、手を上げてこちらに来なさい!」

「そうだ! 手を上げろ!」


二人は僕の姿を見ると、拳銃を構えて僕に手をあげる様に告げて来た。

だが僕が黙って従う理由は無い。


「何故ですか。僕は銃口を向けられる様な悪い事は何もしていませんよ? この前も言いましたが逮捕状はあるんですか?」


「逮捕状なんて必要無いわ! あなたは怪しすぎる。私がその秘密を暴くのよ! これが見えないの? いくらあなたでもこれで撃たれれば死ぬわよ!」

「大人しく手を上げろ!」


僕はこの不当な要求に対して屈する気は無かった。

法的な根拠は何も無い、確実に米倉の独断だろう。


「法的な根拠は何も無いんですね! いくら僕でももう怒りましたよ! 警告します! 3秒以内にここを去らないと、強制的に排除します! 3、2、1」


僕はゼロを数えずに二人に真っ直ぐ飛び込んだ。

まさか逆に排除のカウントダウンをされるとは思っていなかった二人は、硬直して動けないでいたので、恐らく銃のトリガーは引けないだろう。


念のため銃の射角は避けて低い体制で高速で突っ込む。

僕が集中する事により、また世界がスローになった。

やはり、これも白蛇さんが与えてくれた能力なんだ。


一旦この能力はサイコアクセラレーションじゃ長いか……サイコアクセルと定義しておこう。


僕は米倉の前まで来ると、気絶する程度の手加減で顎をフック気味に撃ち抜いた。

米倉がビルの通路の壁に吹っ飛ぶ。


そして米倉がまだ空中にいる間にもう一人の警官の前まで高速で移動すると、米倉と同じ様にして倒す。


世界が元の様に動き出した時、米倉と警官は殴り倒されて気絶していた。

僕は二人の持っていた拳銃をアイテムボックスに格納して戻って行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。