#38
先ずは入院して検査だからと間に入ってくれた要田さんのおかげで、即説教と言う事態は免れました。
私が寝ている間に色々聞いていたらしく、世間一般と認識の齟齬を修正しないとと思っているらしいが、別に私は、私でいい気がするんだけど。世間一般って何か良いことあるの?って感じです。
そのまま入院と言うことで、親に連絡済みらしくそのまま大部屋に入りました。
要田さん所の病院はリハビリも行っているので、リハビリ入院も多いらしく色んな年代の方がいるようです。
ロバート改め隼人は、養子縁組先の希望で、個室です。そうだろうな~。戸籍も改竄されているし、一般常識が余り無いし。最良な判断だと思いながら運んでくれている割柏さんの腕の中で寝てしまいました。
起きたら何故か隼人君が手を握りながら同じベッドで寝ています。夜中見たいで、部屋は暗く看護婦さん達が走り回っている音がしている。絶対に探されているよ…。
手を無理矢理離してベッドから落ちる。降りようとしたら失敗したが、低い高さにしてくれていたからベチッと音がしただけで何ともく(いや、痛いんだけど)着地。はって移動し戸口に寄りかかり「看護婦さ~ん」と呼ぶと1人来てくれた。
「どうしたの?」と驚いて駆け寄ってくれる。
「痛いとこ無いの?大丈夫。」と聞いてくる。心なしか顔色悪いから。わかる。その気もちわかるよ。始末書~とか思っているのわかるよ~。私もそう思うし…
「大丈夫。隼人君が私のベッドに居るよ。探してるんでしょ?」そう教えると増員要請している。車椅子でベッドまで運んでくれながら「何で?」と思っているだろうな~知らんがな本人に聞いて~と考えながらベッドに寝かしてもらう。ベッドの中で、う~んと腕を伸ばしながら誰かを探している隼人君。私がベッドに戻されるとガシッと捕まえて「お嬢~」とムニムニと言っている。ガキだな。
「隼人君!!お部屋に戻りますよ!!」と部屋に戻そうとしているが起きない。尚且つ、揺さぶられているのが気に入らないらしく腕を動かし拒絶している。離れまいとぎゅ~っとしてくるので地味に苦しい(涙)
「看護婦さん。痛い」と涙目で訴えると「どうしよう」と悩んでいる。そーですよね。でも、臨機応変にお願いします。
何人かの同僚と相談しながら。また、部屋の人たちの睡眠を考えて諦めたみたいだ。
「今日だけだよ」と掛布団を掛けてくれ退室していく。ほっとして隣の隼人君に良かったね。そう声をかけてベッドに身を委ねる。
「朝ですよ」とユサユサと体を揺すられ目が覚める。犯人は、隼人君。あ~眠い
「眠い~」
「起きて下さい。ご飯来ますよ」と頑張っている。それでも起きようとしないと、いきなりバサッと布団をはがされた。
「何すんの~。誰のせいで眠いと思ってんのさ(怒)」そう言うと
「知りません。ほら」と濡れタオルを渡される。私より体を動かせる。立っていられる時間が長いので、準備してくれたみたいだが…周りはクスクス子供の戯れるだと思われているみたいで「眠いのは仕方ないね。彼氏がくっついていたし~」とからかいを入れてくる。そんなことを言われながら体を起こして顔を洗いベッドから出ようとすると「ご飯ですよ」と看護婦さん。
「おはよ。春ちゃん。隼人君は部屋に戻ってね。さ」そう言い自室に戻るように促しているが動こうとしない。
「一緒に食べたい」そうわがままを言っている。本当に子供みたいだな。クイクイとパジャマを引っ張り隼人君を振り向かせる。
「隼人。看護婦さん困らせたらダメだよ」そう言うとちょっと嫌な顔をしている。看護婦さんは、早く!!と言う顔をしている。
「離れたって死なないから。病院なんだから大丈夫。ご飯食べて来れば?」そういうと渋々部屋に帰っていく。何でだ?そんな風に診察に来た要田さんに聞くと笑われた。
「かなり心配みたいだな。と言うか、お前が甘やかしたせいだ。今朝、報告もらったときは驚いたぞ」そう笑いながら検査の流れを説明してくれる。
MRIを受けて輪切り画像でチェックと血液検査。あとは、体力を見てリハビリだそうです。
「1ヶ月も寝ていたんだから飲み込み検査もな」と言われた。朝食も噎せたから仕方がない。
「頑張って、自分で生活出来るようになるんだな。手伝いはするが。リハビリの担当は、兄貴だから」と教えてもらった。
お兄ちゃん先生か。要田さんのお兄ちゃんは医者でリハビリの先生もする変わり種。医者に為ったら好きにしていいと言われたからなと以前。要田さんの代わりに診てくれたとき言っていた。
「分かった。お願いします」そう言う車椅子で部屋に戻る。午後から診察だから~と一休みすることに。起きているのもかなり辛い。体力つけないと!!




