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2-56.戻った日常

気まぐれトーカ!

※更新がめっちゃ遅れる… 本当に申し訳ないっす!

アレクが徹夜明けの謎の高テンションのまま教室へと突入する。


アレクの予想した通り、どうやら朝のホームルームが終わった所のようだ。


しかし、何故だろうか? 

どこかみんなの視線が痛い。何か痛い奴を見るような、蔑んだ目を向けられている。


アレクは一瞬、なぜこんな目を向けられているのか分からなかったが、すぐに理解した。教壇でこちらを睨んでいる二人、一人はこのクラスの担当教諭であるジョナ先生だ。この朝のホームルームの司会を務めるジョナ先生が教壇に立っていることは至極当たり前のことだ。そしてもう一人、教壇に立っている奴がいた。それは俺と同じ停学処分を受けたトールだった。


(あれ…? なんでトールが教壇に立ってんだ? あれ? 確か今日は停学明け… 反省会か何かをしていたのかな…? アレ…? それって俺もじゃ…! …ヤバっ!)


過度の疲労で回らなかった頭が急速回転を始める。そして、足りなかったパズルのピースが埋まっていくように今の状況が段々と飲み込めてきた。自分の顔からサーッと血の気がちいていくのが解る。


と、とにかくどうにかしないと、と必死に頭を回転させた結果…



「え、えっと… 今日は凄く良い天気ですね!まさに授業日和ですね… あははは…」




―——————————ブチッ



教壇に立っていたジョナ先生の頭から血管が切れたような音が教室に響き渡った。



◇◇◇



「まさか、また停学になるとは思わなかったわ…」


あの後、ジョナ先生の怒号と反省の色が全く見えないということでアレクは二度目の停学となった。


「そりゃ…あの場面で「今日はいい天気ですね」はないだろ… ジョナ先生じゃなくてもブチ切れてるところだぜ?」


「そうですね… さすがにアレはないと思いました」


俺の独り言に返事するようにランバートとアイリスが答え、ロイスがウンウンと頷いていた。まぁ…さすがに今冷静になって考えてみると、確かにあの場面でくだらない世間話をしたら…そりゃ怒るわな、と仮眠取ったことで正常に戻った頭で考える。



ん? ちょっとまて…



「——なにナチュラルに俺の部屋に上がり込んでんだ、おまえら?」



外は既に陽が傾いて、茜色に染まっている、つまり夕方だ。


アイリスもランバート、ロイスも今日の授業が終わったのだろう。つまりは放課後、自主練のお時間だ。いや、別に今の時間帯に俺の部屋にいることは関係ないな。


いや、俺が気になっているのはそこではなくて…



「……その…怒ってないのか?」


「別に怒ってねぇよ? 正直、気になるっちゃ気になるけどよ…そこは三人で話し合ってな。それで決めたんだよ! だから、もういいんだよ」


「決めたって… 何を決めたんだ?」



「「「(俺たち)(私たち)(僕たち)は、今までのアレクさんの信じることに決めました!!」」」


ランバート、アイリス、ロイスの三人の声が重なった。


(―—————信じる、か…)


アレクはその言葉に小っ恥ずかしさを感じた。


「別にアレクの過去がお前の言う通り下衆外道だったとしても、アレクが俺たちを利用していたって言ってもな… それを証明することができる証拠がお前の口から出る証言だけしかねぇわけよ? それが真実であれ、嘘であれ… 俺たちに見分けがつくわけがねぇんだよ! それにな? 嘘を見抜けるロイスでも、相手の真意は見抜けねぇそうだし…ますます分からんわ! これ以上考えたって…答えなんか出やしない。結局、俺たちが求める答えを話せるのはアレクだけなんだからよ!」


「それは… 俺は一応、全部真実を伝えたつもり…「―—————だからなっ! 俺たちは決めたんだよ! これまで見てきた、これまで一緒に過ごしてきたアレクを信じようってな!」…っ!」


アレクの言葉にかぶせるようにランバートが言葉を続ける。


「俺たちはまだ出会って一か月ちょいの関係だけどな! それでも、お前は信用にたる人物なんだよ! 俺やロイスを揶揄いながらでもしっかりと鍛えてくれるし、適切なアドバイスもしてくれるしよ! それに挑んできた挑戦者たちをぶちのめしはすれど、しっかりと道は示してるみたいだし! たった一ヶ月の付き合いだけどな! 俺はお前のことを本当に『親友』みたいに思っちまってんだよ! だから、俺は今まで見てきたお前を信じることに決めた!!」


「……」


ランバートの言葉にアイリスもロイスもウンウンと頷いている。(…ったく…っ! 信じる信じるって、そんな簡単に人を信用するような者じゃないぞ…)と内心では毒づきながらも心のどこかでは、三人に対して明白な仲間意識が芽生えていることにアレクは否定できない自分がいた。



「…そうか。 なら俺も出来る限り期待に応えれるように、裏切らないように努力するよ」


「俺たちを裏切るなよ、アレク!!」

「私たちの期待を裏切らないでくださいね、アレクくん!」

「僕の憧れたアレクさんに戻ってくださいね!」



「あぁ! 期待に応えれる男になってみせるよ!!」





―————ようやく日常に戻ってこれた気がしたよ。






祝!就職試験日 決定!

7/10 ~ 7/13 の三日間☆彡

筆記試験→実技試験(3日)→面接 計3日間の就職試験となりました(。-`ω-)


やべぇ…実技試験とか、めっちゃ自信ないんですけど…!?


どうでもいい報告コーナーでした。

就職試験が終わったら、更新頻度上げていきたいと思います。

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