2-50.想い
キィイイ↑↑↑マグレッ↓トォオカァアー!!!!
(。-`ω-)もうしらね。
(´▽`*)ぼくは、自由だから♪
( ̄▽ ̄)就職活動が上手く行ってなくて執筆時間取れない奴のセリフとは思えないな?w
Σ(゜д゜lll)それいっちゃダメな奴っ!
「…アイリスさんは、先ほどのアレクさんの話…… どう思いましたか?」
ロイスとアイリスがアレクの部屋を後にする。部屋を後にした二人は終始無言で、二人とも思い詰めたような表情をしていた。
アレクの部屋を出た後、どこに行く当てもなく、ましてやアレクの隣部屋であるアイリスの寮部屋に戻る気も一回の共同スペースである団欒室に行く気も起きず、ただふらふらと屋上まで登っていった。
「…アレクくんのあのお話が本当なら、私も赦せないと思います。 だけど… だけど、アレクさんは故意にそんな事をするような人じゃないと私は思います」
「僕も… 僕も、そう思いました。 アレクさんの言葉に嘘はありませんでした。だけど、先ほどのアレクさん… どこか自暴自棄になっている感じがしました… あんな表情をしたアレクさんは…見たことないです!」
「私も… アレクくんと出会った半年くらい経ちますけど…意外と私ってアレクくんの事… 知らなかったんですね…。 アレクくんからは与えてもらってばかり… 私からアレクくんにしてあげたことなんて一つもない…アレクくんに甘えてばかりの酷い女だったんですね…」
「そんなことはない、と思うぜ?」
ロイスとアイリスが屋上の鉄柵に寄り掛かりながら、話していると後ろから突然声を掛けられた。先ほどまで二人だけしかいなかったはずの屋上にもう一人の人影が増えていた。
「アイリス… お前は酷い女なんかじゃないぜ。 アイツは… アイツは何も自分から語ろうとしなかっただけのクズ野郎だからよ」
「……ランバートくん」
屋上の入口の扉にもたれかかって居たランバートがアイリスたちの方に歩み寄り、落下防止の鉄柵を背にどすんっとその場で座り込んだ。
「アイツはいつだってそうだ! 肝心なことは絶対に話そうとしない…っ!核心部分を必ず隠しやがるっ!本当にズルい奴だよ!!」
ランバートの今までアレクに対して感じていた違和感が憤りとなって口から出ていた。ランバートの言い分に二人とも同じ気持ちだった。アレクはいつだって自分たちの為に動いてくれるが、一度もアレク自身の為に動いたことはないし、語ったこともない。
常に与える側の人だった。
そして私たちは与えられる側の人だった。
それを私たちは無条件で受け入れていただけだった。
「なぁロイスよ… 確か嘘が解るんだっけ…?」
「あ、はい。 直感的な感じですけど、嘘が分かります…」
「なら、さっきの話… アレクは嘘ついてたか?」
「あ…いえ…そ、その……え、えぇっと………」
「はっきり言ってくれ! 別にアテにしてねぇからよ!」
「……アレクさんの話に嘘は無かった、と思います…」
ランバートはロイスの言葉を聞いて「そうか…」と呟くだけだった。そのまま無言で陽が傾き、茜色の空となった空を虚ろな瞳でぼーっと見ていた。
「あ… だ、だけど…アレクさんは!」
「言うな。 わかってるから… わかってるからよ。ロイスの言いたいことは…っ!」
その言葉にロイスもアイリスもハッと察する。ランバートも信じているんだ。あんな話をしたアレクだが「本当はそんな事をするような奴じゃない」といまだに信じているんだ、と。
「今回、アレクの違和感に全部決着がつく、と思ってたのによ…っ‼ 結局、なんか逸らされた気分だぜ…」
◇◇◇
ランバートは屋上に上がってきた頃は、すでにアレクに対する怒りしかなかった。
自分は裏切らた、アイツは俺を裏切った、そうとしか考えられなかった。いままでのアイツは全てが嘘だったんだ、全てはアイツが猫を被って偽善者を演じていただけに過ぎない。俺たちは皆あのクズに利用され、掌で転がり、弄ばれていただけの玩具だったんだ、と裏切ったアレクに対する殺意にも似た憤りを感じていた。
しかし、冷静さを欠けていたランバートの耳に誰かが屋上に上がってくる階段の音が聞こえてきた。
そのことにハッとなったランバートが何故か隠れないといけない!と、と本能的に思った。それが何故なのかは分からない。ただ、今の俺の状態を誰かに見られるわけにはいかないと少し冷静になってきた頭で考え出た行動だった。
持ち前の素早さで屋上の陰に隠れたランバートは上がってきたのが、アイリスとロイスだと気づいた。すぐに出ていこうと思ったが、ロイスとアイリスの表情に失望や絶望、怒りといったモノが見えなかった。あの二人の表情は何かを考えている表情だった。
なんであの二人は怒っていないのか?
アイツは俺たちを裏切ったんだぞ!
アイツは俺たちを利用していただけだぞ?
どうして、そんなクズに思った様な顔が出来るんだ!?
ランバートの心の中は怒りに満ちていた。元々直情的なランバートは裏切りや汚いことは一番許せない質であった。だからこそアレクの裏切りにも似た発言にここまでの怒りを感じていたのだ。しかし、二人の表情を見て「ちょっと待てよ」と冷静さが戻ってきたのだ。
よく考えれば、俺はアレクの何を知っているんだ?と思った。
普段のアイツを思い介しても、少なくてもどんなに憎い相手であっても殺すような非道な行いはしない奴だ。ましてや陰湿な事を毛嫌いしているような節があった。そんな奴が本当に過去にあの殿下を虐め殺した犯人なのか?と、冷静になった頭で考えていた。
考えても…
考えても、考えても…
考えても、考えても、考えても…っ
考えても、考えても、考えても、考えても…!
考えても、考えても、考えても、考えても…ッ‼
考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考え考え考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考考えても…ッッ‼
―——————————《回答》なんて出やしねぇや
「だって俺は… アイツの事を何も知らないから…!」
さっきまでの怒りが嘘のように消えていった。そして新たに湧き上がってきた感情…それは欲望にも似た感情だった。同時に、悔しくもあった。
(俺は…… アレクのことが知りたい!)
気が付いたら、ロイスとアイリスが何やら会話が進んでいた。会話の流れがしまいにはアイリスが自分が酷い女だとか言い出した。お前は酷くはねぇよ、語ろうとしないアイツが悪い!
気が付いたら俺はアイリスとロイスの会話に入り込んでいた。
◇◇◇
「…はぁ… やっぱり考えるだけ無駄だな…」
ランバートがつぶやくように言う。アイリスもロイスもランバートの呟きと同じことを考えていたので、特に反応はしなかった。
「よし! いくかっ!」
「え? どこにいくんですか?」
「決まっているだろ? アレクのところだよ! もう一度凸って全部ぶちまけさせるんだよ! ぶっ飛ばしてでも、ぶん殴ってでも、ボッコボコにしてでも! 全部吐かせてやるぜっ!」
「……返り討ちに会いそうですね。 私はご遠慮します」
「あ、僕もご遠慮させてください。 まだ死にたくないです」
ランバートが裏切られたっ!って顔をして二人を見る。しかし二人は目を合わせようとしないどころか、ぷいっと他所を向いている始末だ。
「お、おい! おまえらも知りたいよな!知りたいんだよな! ならもう一度聞きに行くしかないだろ!」
ランバートが必死に二人を説得しようとするが、二人は首を縦に振ろうとしない。挙句の果てには「俺たち三人でアレクをとっちめればいいんだよ!」「ぶちのめしちまえば問題ないんだよ!」などと謎理論を展開する始末だった。
しかし、その会話を隅から聞いていた人物がいた。
その人物はゆっくりとバレないように忍び足で三人の背後に忍び寄り………
「誰が誰をぶちのめすって?」
その言葉に三人は血の気が一気にひいていく感覚に襲われた。
色々書いていると、どんどん第二章が長くなっていく…Σ( ̄ロ ̄lll)
次回、ロイスが激怒! お楽しみ(´▽`*)
予告とは未定なのだ。 By岸辺轍




