表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/98

2-24.追及

キー→ マ↑グ↓レ↑ ト→カ↓‼

( ゜Д゜)ちゃんといえぇええ‼


※気まぐれトーカ!と書いています。

※編集しました( ^∀^)

多少文章が変わってます♪(´ε` )

「…メルキドの英雄さんっ‼」


意地悪そうな笑みを浮かべたアクアリア王女殿下がアレクに尋ねる。その声にクラスメイトたちは反応した。


「え…本当に…?」

「冗談でしょ…」

「けど王女殿下が自ら…」



メルキドの英雄

一月前に起きたメルキドで起きた大規模魔物暴走をたった一人で殲滅した剛の者であり、街や国が必死に探し回っているが、一切姿を現さず、名乗り出ない伝説の英雄。一向に名乗り出ない英雄に便乗して「俺こそが英雄だ」と各地でメルキドの英雄だと名乗り出る冒険者が多くいるというが、誰もその存在を知らない。


クラスメイトたちの視線が一瞬でアレクに集まる。



「……俺が、メルキドの英雄…ですか?」


「ええ、アレクさんがメルキドの英雄だと言いました」


確信したように言う。

何の根拠があって言うのか分からないが、バレる訳にはいかない。バレると後々に面倒なことになりそうだ。


アクアリアが過去の(むかしの)朱莉のままなら、あの手で誤魔化せる!



「そんなわけないじゃないですか…」


そのアレクの言葉にクラスメイトたちは「だよね…」「そうですわね…」とみんな納得する。


「確かに俺も腕には自信がありますが、スタンピードに突っ込むほど命知らずじゃないですよ! それも数万を超える大規模とまで言われた魔物暴走(スタンピード)に突っ込むなんて… そんな自殺紛いな行動なんてしたくても、出来ないですよ!」


「ぅ…っ」


よしアクアリア王女殿下が黙り込んだ。

ここが攻めどころだ。



「それに…メルキドの英雄は既に名乗り出たそうですよ?」


これは半分真実で半分嘘だ。



「え…っ‼ そうなんですか!?」


「はい。城塞都市メルキドで既に特定されたそうですよ。 確かたまたまメルキド支部にやってきていた現役Sランク冒険者の方が殲滅したと名乗り上げたそうですよ!」


この情報は嘘だが、いままでにたくさんの英雄が名乗り上げては消えていっている。あながち嘘ではない。民衆の間では『メルキドの英雄』の話題は有名なのでよく耳にする。その噂を言ってみただけだ。



「そ、そうだったんですか… すみません、少し見間違えてしまいました」



(よしっ! 勝った!)



朱莉は人をからかうのが得意だけど、言い返されると弱い! 特に根拠を付けた言い訳をされると口ごもるのだ。さっき見せたあの意地悪そうな笑みは朱莉そのものだった。つまりアクアリアは朱莉だ。ならこの手が通じると思ってやったが賽の目(アタリ)だったな。



「いえいえ!間違いは誰にでもあることですよ! しかし、なんで俺がメルキドの英雄だと思ったんですか?」


「…実は私もメルキドに居て見てたんです。外壁の上からですが、メルキドの英雄を目撃したのです。 それで…」


「…その姿が俺に似ていた、と?」


「…はいそうなんです。すみません妙な疑いをかけてしまって…」


俺が実際に殲滅したのはメルキド草原だ。外壁からは確かに一望できるが、どんなに視力が良い人でも見間違えるなんてことはありえない。そもそも鮮明に見えるはずがないのだから。外壁から俺が立っていた場所まで約三キロもあった。そこからだと、地球で最も視力に優れているアフリカのある先住民族の視力を持ってしても、かすかにシルエットが見える程度だ。顔まで判断できるはずがない。


俺はアクアリア王女殿下に魔力察知されないギリギリの放出量で魔眼を発動する。


魔眼で見てようやく理解した。


(…やっべ。魔眼持ち… それも『千里眼』かよ…)


============

【名前】アクアリア=フォン=アスラエル

【人族/女性/15歳】

【称号】神々の寵愛児、神童、剣聖の弟子

【闘級】30,630

【技能】

礼儀作法Lv.MAX

魔力操作Lv.MAX

魔力探知Lv.MAX

気配察知Lv.7

直感Lv.3

汎用魔法Lv.9

身体強化Lv.8

武芸百般Lv.MAX

状態異常無効Lv.MAX

早熟開花Lv.MAX

【属性】全属性

【固有魔力】完全模倣

【固有魔法】

『魔眼:千里眼』

『世界を語る辞書』

『輝撃剣閃』

【贈与】閃光

【加護】神々の寵愛

============


師匠以外で初めて見たな。

闘級3万を超える人族の人は。

本物の化け物(チート)だ。

しかもまだ発展途上だ。


それに…


(まだまだ伸びるな…)



「本当に妙な疑いをかけてすみませんでした!」


「あ、いえいえ気にしないでください!」


アクアリア王女殿下が誤っていたことにクラスメイトたちも「やっぱりだよな」と言って興味を無くしたのか白けたのか、ほとんど教室から出ていってしまった。


教室に残ったのは俺、アイリス、ランバート、アクアリアの四名だけだった。



「じゃ、とりあえず訓練場にいきますか!」


「ええ… そうですね!」


まだ正式な決闘戦や模擬戦は出来ないけど、訓練や練習の用途であれば模擬戦場の使用は許可されている。今回俺と戦うのはアイリスとランバートの二人。一応訓練って名目で模擬戦をするので、校則違反にはならないはずだ。


教室を出て、模擬戦用グランドがある場所まで移動する。


場所は入学式を行った講堂の先にある。ここからだと歩いて数分だ。廊下には既にホームルームを終えた生徒たちがたむろっていた。心なしか表情が明るいところを見ると、俺たちSクラスだけがあんな重たい言葉を投げつけられたようだ。




◇◇◇


講堂裏の一角





「お前みたいなグズがどうやって学園にはいったんだ? 裏金か? 取引か? けっ!卑怯な奴だな!」

「げっ!マジかよ! あ、そっかお前の親父あのクルヘラ商会の会長だもんな!」

「というかさ… お前みたいなノロマなグズがなんで『武官科』に居るんだ?」

「はははははは!『文官科』のモヤシと勉強に励めよ! 無能くん!」


「……うるせえ… 親父は関係ない…だろ…っ‼」


壁に持たれながらも起き上がる黒髪の青年。


青年の顔には殴られた跡がいくつもあり、頬が赤く腫れ上がっていた。入学したてで新しい制服なのに泥で塗れ、背中には靴の跡までくっきりと残っている。



「…弱いくせになんで『武官科』(ココ)にいるんだ? 親父の後でも継いでろよ()()()()()()()()()()さん」


キッと青年が起き上がり、罵倒してきたグループの中心人物に殴りかかる。


「おせーよ!」

「ガハッ…っ‼」


拳を避けられ、反撃を貰う。

バキッと殴られ黒髪の青年が地面に倒れ込む。



「おいおい!お前みたいな無能が誰に盾突いてんだ?」

「このお方を誰だと心得るんだ? ザウバーン侯爵家の次期当主サザーン様だぞ!」

「商会の御曹司風情が盾突いて良いと思ってんのか?」



「まぁ待てお前ら… ここは実力主義の学園だ。俺の身分は関係ないだろ?」



倒れ込んだ青年を足蹴にしていた青年たちを止める。

倒れ込みながらも眼だけは睨みつけている黒髪の青年の前に立つ。



「ここは実力主義の学園だ!悔しかったら俺に一発でも入れてみろよ! まぁお前みたなノロマには無理な話だったか… アーッハッハッハッハっ‼」


「「「ちがいねぇ!ハハハハハハハハっ‼」」」


サザーンと呼ばれる男が笑い出し、周りにいた青年たちもつられて笑い出す。



(ちくしょ…っ‼ なんで僕はこんなに弱いんだっ‼)


泥まみれで倒れ込む青年が悔し涙を流す。

それを見たサザーンたちがさらに笑い出す。



「おいおい泣いちまったぞ!」

「情けねぇ―な!」

「泣くくらいなら『武官科』にくるなよ泣き虫ヤロウ!」


何を言われても言い返せない。

事実、僕は弱い。今季最下位の序列で入学した。



(……ちくしょ… ちくしょおおお!!)



涙なんで流したくないのに、零れ出てくる。


バカにされても言い返せない。ここは実力主義の学園だから。言いたいことがあるなら実力で示せ、サザーンのいう事はごもっともなことだ。甘えなんか許されない学園。



親父には止められていた。

「ロイスっ!『武官科』を受験するってどういうつもりだっ‼」

「親父っ‼ ぼ、僕は… いや俺は強くなりたいんだ!」

「バカヤロー!お前は未来のクルヘラ商会を背負って立つんだぞ!別に強くなる必要なんか無いだろ!」

「嫌だ! 俺は強くなりたいんだ! 強くなって守りたいんだ‼」


親父の忠告を無視して俺は受験した。

そして何とかギリギリ合格したのだ。

実技試験は酷かったが、それでも筆記試験はめちゃめちゃ頑張った。

だから合格して入学できたけど、まっていたのはこの仕打ち。

Dクラスの生徒は毎年いじめられる。

なんていっても最弱クラスだからだ。

だけどその中でも序列最下位の奴は特にいじめられる。

今年は僕が最下位だから…。



入学する前から知っていたことだ。


この学園では実力が全て。


強い者ほど偉く、弱い者は悪者。


強い者が弱い者にすることすべてが肯定される世界。世間的には間違っているが、ここでは当たり前の常識だ。嘆いたって意味がない。だから僕たちは耐えるしかないんだ!耐えて耐えて強くって見返すいか道が無いのだ… けど悔しいよ…っ‼



ちくしょ… なんで僕はこんなに弱いんだよっ‼ 


強くなるって誓ったのに…‼ 


ちくしょ、ちくしょ、ちくしょおおお‼




「無能はとっとと学園辞めてくれないかな? お前みたいな奴がいると()()()()()()まで下がってしまうだろ?」


俺たちの評判のところをより強調して言ってくる。

明らかに僕たちDクラスをバカにしている言い回しだ。


(…僕は弱いが、Dクラスの生徒たちはみんないい奴だ! 僕を見てもお前らみたいにいじめてはこない!

「みんなで一緒に頑張ろう!」って誓いあえる仲間なんだ! お前らみたいな奴らとは違うんだよ!)


だけどその些細な反論は言葉にもならなかった。

反論しても無駄、それに弱い奴ら徒党組んでるとバカにされるだけだから。みんなの事はバカにされたく無い!そう思って黙っていた。


それに僕は弱いから…。


言い返せない…

悔しい…‼ 悔しいよ…っ‼ ちくしょっ‼





「…ならお前らも辞めろ! お前らみたいな『弱い者いじめしか出来ないようなチンピラしかこの学園には居ないのか?』って噂が立ったら俺たちの評判まで下がってしまうだろ?」



突然響いた声に一斉にその声の主を見る。


そこには白髪の少年が腕組みをして仁王立ちして視ていた。

その表情は固く、怒りを醸し出している。



(なんで、怒っているんだろう?)


この学園では弱い奴は悪。強い奴ほど正義のはずだ。


僕には突然現れた白髪の少年の怒りが理解できなかった。









ライル=クルヘラ商会長の息子登場!

頑固者設定です(´▽`*)

めちゃめちゃ弱いです。だけど心は強いです。

ちゃんと男ならではの理由があって実力で入学した子です( ̄▽ ̄)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ