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2-22.クラスメイト

気まぐれトーカ。

※ネタ切れ中

入学式が終わり、Sクラス生徒は教師の先導の下教室へと移動する。


この学園は一学年S,A,B,C,Dの五クラスで構成されている。Sクラスのみ十名の少数クラスで後は三十人ずつの編成だ。入試の成績がそのままクラスになっていて、入試順位=学年序列となる。序列とは校内ランキングの序列に当てはまる。全員入試順位の順位が序列順位となって始まり、ここから変動していく。半年に一度クラス編成があるので、その序列順位によってクラス編成が行われるため、みんな必死になって順位を上げる。順位を上げる方法は単純に学内戦(決闘戦)に挑み勝利すること。勝てば順位が上がり、負ければ下がる。単純な仕組みだ。



「ここがSクラスの教室になる。机に名前の札が貼ってあるから座ってくれ」


教師先導の下、Sクラスの教室に着いた。

教室の作りは、教室というより執務室に近い作りだ。机も執務室のような大きな机で高級感溢れる物だった。椅子も革張りで、本当にこれが教室なのかと思ったのは俺だけじゃないはずだ。


アイリスなんか、驚きすぎて魂が昇天しかかってる。

おーい帰って来いよ!


ランバートは「ヒャッホー!なにこれふっかふかじゃん!」と騒いでる。

あいつは平常運転だな。


「す、すごい机…」

「ホントだ!凄いですね!」

「あたし、こんな大きな机お父さんの執務室でしかみたことないよ!椅子も凄いし、ここで勉強するだけで緊張しそう」

「ん… 少し革が硬いな。もう少し綿絹を入れるとさらに座り心地が良くなると思うぞ!」


一人椅子に不満を漏らしてる奴がいる!

あ、次期伯爵家当主のロベールの奴だな。そりゃ伯爵家にとっては普通だろうよ!



「ホラ!いつまで設備に関心してるつもりだ!はやく席に座れ。ホームルームを始めるぞ!」


クラスメイトそれぞれが与えられた備品を見ながらはしゃいでいるとここまで引率してくれた教師から催促がかかった。その声にみんな席を座り始める。えーっと俺の席は…お、ラッキー!一番後ろの窓側席じゃないか!俺にとっては特等席だ!


机の並びは三席ー四席ー三席の配置で置かれており、どこからでも黒板が見える配置になっている。

まぁ机が十席しかないからどこに座ろうが同じだろうけど。俺の席は一番左の三席の一番後ろの窓側席だ。


全員が席に着いたのを確認して引率してくれた教師が教壇に立つ。


「では、改めてご入学おめでとう。俺がこのSクラスの担当教師になったジョナ=ディオールだ。一番初めに言っておくがここでは身分は通用しない。実力がすべて、だ。たとえ王女だろうが次期伯爵だろうが関係なく普通に呼ぶので文句あるなら退学して(やめて)いけよ。ってことで、とりあえず俺の担当は実技だ。学園長のうるせぇじじゴホッゴホッ‼ 学園長から君たちを鍛え上げるようにと言われているのでビシバシ行くつもりなのでよろしくな! さて、とりあえずホームルームの予定だが、主に全員知ってると思うがこの学園のシステムについての詳しい説明と自己紹介でもして終わる予定だ」


おい、この教師「学園長のうるせぇじじい」と言いかけたぞ…。

咳でごまかしたけど、九割がた言い終わってたよな。

生徒たちもみんなうわぁって顔してるよ!


「とりあえず俺から自己紹介するぞ。さっきも名乗ったが俺はジョナ=ディオールだ。俺もこの学園の卒業生で教師歴は七年ほどになる。教師になる前は軍の魔法師団に所属していた。五年ほど勤めたところで学園から教師赴任の依頼が来たのでそのまま退団して教師になった。だから年齢は三十二だ。これから一年間よろしくな!」


あのすみません!あなたと学園長の関係を説明してほしいんですけど!


みんな思ったが誰も口に出せなかった。ランバートでさえ、口を開こうとしなかった。

あいつにも常識はあったんだな。



「では主席のアクアリアから自己紹介頼むわ。その後、序列順にいくぞ」


「はい。えっと、初めましての人もそうでない人もいらっしゃいますが、改めまして首席のアクアリア=フォン=アスラエルと言います。第三王女ですが、王位継承権はずっと下なので普通にアクアリアもしくはリアと呼んで下さい!先ほど先生が言った通り、ここでは実力が全てです。貴族の方も、平民の方も関係なくお気軽に接してくれると嬉しいです。剣も魔法も一通り使えますので、私で避ければ教えますのでお気軽に聞いてくださいね!これから一年間よろしくお願いします!」


「まじか噂通り剣も魔法も一流とかさすが神童だわ」

「俺教えてもらおうかな…」


アクアリアにみんな尊敬のまなざしを送る。

第三王女で剣も一流、魔法も一流ときたか… 妬みの対象にならなければいいのだがな。



「次、次席のトール」


「はい!皆、既に知っている者もいると思うが、私はトール=フォン=ヴァーミリアン、四大公爵家の一柱ヴァーミリアン家の次期当主である。といってもこの学園では王家や公爵家であっても身分の貴賤を問わないからな。皆も普通に接してくれると嬉しい。アクアリア殿下ほどとは言えないが、私も多少剣と魔法に自信があるので、これから皆と切磋琢磨していければよいかと思う。これからよろしく頼む」


黒髪で背が高く、細身のイケメンくんだな。美青年って奴はこういう奴を言うんだろうな。


四大公爵家の一つヴァーミリアン家か。

たしか辺境伯のヴァーミリオン家と家名が似ているが、なにかあるのかな?


四大公爵家とはこの国の王族である四つの家のことである。

ヴァーミリアン家、シルヴァ家、キルルリア家、クルトン家の四つの公爵家のことを合わせて四大公爵家というのだ。



「次、三席のミルベリア」


「初めまして皆様方。わたくしはミルベリア=フォン=シルヴァと申しますの。トールと同じく四大公爵家ですの。知っている方も多いかと思われますが、かの有名な『剣聖』を姉にもっており自慢の姉ですのよ!わたくしも姉を見習い剣を習っておりますので、剣の腕には自信がありますの。これからよろしくお願いしますの」


緑色、いや薄黄緑色かな? 長い髪の毛を後ろで束ねた女の子だ。可愛いといいうより美人さんの顔立ちだ。あと目が少し鋭い感じがする。あの鋭さが無かったら完全無欠の美人さんなんだろうな。もったいな。


自己紹介が終わるとアクアリアの方を向いて一瞬キッと目線が厳しくなった。だが一瞬だけなのでアクアリアは気づいていないようだった。いや気づかれないようにしたのか?んーなんかあったのかな。



「次マーク!」


「初めまして!序列四位のマーク=ビクレーンです!一応貴族ですけど、正直どーでもいいです!耕す畑がないので学園にきました! マークって呼んで下さいね!魔法は苦手だけど剣には自信がありますっ!みんなよろしくっす!」


蒼色の髪の毛を短くカットした小柄な男の子だ。

見た目は小柄だけど、その身にはしっかりと筋肉がついている。意外と筋肉質な人なのかと印象を受けた。


「次は私の番かな? 私はロベール=フォン=ブレッソン!序列は五位だ。気軽にロベールと呼んでくれたまえ!平民や貴族などで差別するつもりはない!

私は強いものがすきなのでな。これから一年間私と切磋琢磨してくれると嬉しい!」


そうかロベールは切磋琢磨したいのか…。ロベールからは不思議な氣を感じるので少し戦ってみたいと思っていたのだ。よし模擬戦を挑んでみようかな。


「次は六位のディップ」


「序列六位のディップ=フォン=ローズレイですわ。わたくしも同じくディップと呼んで下さい。切磋琢磨しあえる友人をもとめておりますのでよろしくおねがいしますわ!」


深い翡翠のような双眸に白い肌の女の子だ。見た目はすごく大人しそうなので、言動から察するにおそらくすごく活発そうな女の子なんだろう。


みんなさらっと自己紹介終わらせていくな。そしてついに俺の番が回ってきた。ここまで全員貴族なんだけど、いいづらいんですけど! 手っ取り早く終わらせよ…



「序列七位のアレクです。平民出身です。よろしくお願いします!」


ドヤッ!俺のスーパー短い自己紹介は!やべみんなの視線がすごく痛いんだけど…。ランバートなんて下向いて笑ってやがる…。アイツおぼとけよ。



「えっと…序列八位のアイリスといいます。平民出身ですけど、みなさんと仲良く一緒に頑張っていけたらなと思います!よろしくお願いします!」


アイリスも一気に言い切った。そりゃこんだけ上級貴族がいたら言いずらいよな!



「初めましてオラはグレルっていいますっ!序列は九位っす!一応ウォーマー侯爵家の次期当主の予定っす!Sクラスのみなさんと一緒に仲良くして行けたらなと思ってます!」


なんていうか、ランバートみたいな奴だな。イヤ謙虚さがあるからランバートよりはマシか。

お、次はそのランバートの自己紹介だな。



「フッフッフ!ついに俺の番だな! 俺はランバート=セグウェイ!セグウェイ男爵家の次男坊だ!こんなすげぇ奴らがいっぱいるSクラスに入れて俺は幸せだ!剣も魔法も一通り使えるけど、やっぱり男は剣だろってことで俺は剣が得意だぜ!ってことでランバートだ!みんなよろしくっ!」



これが俺のこれから一年間切磋琢磨していくクラスメイトたちか。

個性あふれる面々で凄く楽しい学園生活になりそうだよ。

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