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13.異世界宿の現実

気まぐれトーカ。

門を出てすぐ近くにある草原、名称を『メルキド草原』と言うらしい。

なんて安着なネーミングなんだろうが、思わず苦笑を浮かべてしまう。



俺は門番から詳しい場所を聞きいてから頭の中のマップを使ってメルキド草原に向かう。



正直聞かなくてもよかったが、メルキド草原でゴブリンが現れるとギルド受付嬢のミーアさんが言っていたので門番のおっさんから色々と聞いたが、そんな危険な草原ではなく、精々居てもウサギやホロホロ鳥といった小動物がいるくらいらしい。ゴブリンは魔物の森では最下級の魔物であり、住処を追われたゴブリンがまれに食料を求め草原に現れるそうだ。



ほんの十分ほどで目的の草原が見えてきた。

俺はポケットからミーアさんから預かっている薬草を入れる麻袋を取り出して手にもって置く。



念のためにマップで『危険生物』と検索を掛けると、この草原には危険生物はいないようだった。


ちなみに検索マップの表示は俺自身の価値観で変更できるようで、

危険生物と言った敵意や害意のあるやつを“赤点” 

無害な生物を“黄色”

人族や亜人といった人を“青色”で表示するように変更しておいた。



草原のいたるところに黄色のピンが落ちる。おそらく門番のおっさんが言ってた通りウサギといった無害な小動物がいたるところにいるようだ。ある意味このマップ能力はチート染みていて便利さ通り越して怖い代物だと思う。



ここでふっと俺は思った。

このマップならもしかしたら依頼内容である『薬草』を検索すれば出てくるのでは?と思いマップで検索すると見事にビンゴ!どうやら薬草が生えている場所にピンが落ちたのだ。



そこに向かうと本当に薬草が生えており、これは使える!と思いとりあえず麻袋に入るだけ積むことにした。



その結果、ほんの数十分でビニール袋くらいの大きな麻袋から飛び出すくらいの薬草を手に入れることが出来た。ちょっと取りすぎたかな?まぁお金が必要なので今は良しとするか。



俺は袋パンパンになってはみ出ている薬草が落ちないように慎重に運びながらメルキドに帰ることにした。門番ではおっさんに「頑張って集めたねぇ!」と褒めて頭をわしゃわしゃと撫でまわされた。髪の毛をぐちゃぐちゃにされたことで嫌な顔をしておいたが、内心では少し嬉しかったことは内緒である。



冒険者ギルドに着くと、どうやらまだミーアさんが仕事をしているようなので話しかけた。


「ミーアさん!薬草摘んできました!査定お願いします!」


「え?あ、薬草採取の依頼ですね!ギルドカードと薬草の提示をお願いしますね」

突然声を掛けられて驚いた顔をしたミーアさんが少し可愛かった。


俺はギルドカードとついさっき摘んできた薬草の入った麻袋をミーアさんに手渡す。

麻袋を受け取ったミーアさんは凄く驚いていた。そりゃ袋から溢れかけるくらい薬草摘んできたからね。


ミーアさんは驚きつつ「よくこんなにたくさん取れましたね…」と引きつった顔をしながら受け取ってくれた。


ミーアさんは麻袋を後ろの控えている男性職員と一緒に中身を鑑定し始めた。

数分後、すべての鑑定を終えた男性職員とミーアさんが呆れた顔をしながら窓口に戻ってきた。

あれ?間違えた薬草でも摘んできたのかな?きちんとマップで調べて摘んできたんだけどな。


「お疲れ様です。依頼通りすべて同じ種類の薬草で鮮度も良く品質も非常に良好でございました。依頼の薬草5束確かに確認させていただきました。それと追加で摘んで来ていただいた薬草47束ですが、こちらはギルドで買取でよろしいでしょうか?」


「…お願いします!」

計52束も摘んだのか… ちょっと摘みすぎたかな。マップで調べたら薬草の生えてる場所がわかるし、薬草を摘むだけでお金になるからつい張り切りすぎたな。


「依頼達成おめでとうございます。依頼達成料5.000Gと追加分は品質と状態が非常に良好だったため1束700Gで買い取らせていただきます。37.900ゴールドになります。ご確認ください。」


目の前に銀貨37枚と銅貨9枚が置かれた。

ファビニールの通貨単位は“ゴールド”である。

白金貨1枚=1.000.000ゴールド/G

金貨1枚=100.000ゴールド/G

銀貨1枚=1.000ゴールド/G

銅貨1枚=100ゴールド/G

鉄貨1枚=1ゴールド/G


基本的に平民で使われるのが銀貨までである。金貨からはケタが跳ね上がるため基本的に貴族や大商人くらいしか使われないのだ。


俺は渡されたゴールドがしっかりとあるか数え終わると、それを見張らかってミーアさんが「これにて依頼達成となります。お疲れさまでした。」と締めくくって終わった。


予測していた以上にお金が稼げたことに嬉しくて何に使おうかと考えていると、まずは今夜泊る場所を確保することが先決だと思い、ミーアさんに安い宿屋を教えてもらう。


どうやらギルドの裏手に激安の初心者冒険者がよくとまる宿屋があるらしい。

まずはその宿に行ってから決めることにして教えてもらった宿屋に向かう。




◇◇◇




教えてもらった宿屋はギルドの裏手にあり、横に長い木造二階建ての建物だった。

外装は安いオンボロアパート木造建築Vre.に近い。



俺はとりあえず一階部分に『夜風の宿』と看板が立てられている扉を開けて中に入る。

中は思ったより清潔感に溢れているように見えるが、所々に蜘蛛の巣があるのが見える。



受付の机には肘をついていびきを立てながら寝ている初老が一人いた。

とりあえず宿をとらないといけないので、その初老の肩を叩いて起こす。


「あの~ すいません。宿に泊まりたいんですけど」


「…お、おー!いらっしゃい。ここに名前書いてね。一泊1.000Gになります。朝食夕食付けるならプラス料金500Gかかります。」


一泊食事付きで1.500Gか。だいたい薬草2束分だな。正直、蜘蛛の巣が普通にあるこんなボロ屋で宿泊したくはないが、郷に入っては郷に従え。地球と同じ物差しで測るべきではないと思い、とりあえず5日だけ予約することにした。



俺は初老に渡された宿泊名簿にアレクと書き込み銀貨7枚と銅貨5枚を渡す。

初老はお金を数え終わると俺に「鍵になります。無くさないでね。」と鍵を渡された。



鍵には205号と書いてある。

普通の解釈なら205号=2階の05室と解釈できるが、ココは異世界である。

そんな解釈であってるかどうか分からないが、二階へと行くとどうやらこの解釈はあっていたようだ。



俺は205号室に入ると中は簡易なベットと机、椅子が置いてあるだけの部屋だった。

布団にはどうやら埃がかぶっているようだ。


…ははっ …マジかよ…。……こんな部屋に金とられるのかよ。


不衛生丸出しの部屋だった。こんな部屋で過ごすだけでどんな病気にかかるかわかったもんじゃない。

こんな所で止まりたくはないが、もうすでに五日分の宿泊代は渡してしまっているので我慢するしかない。



とりあえず部屋の空気が悪かったため換気をすべく窓を開けると、もうすでに日が暮れ始めていた。

この建物の前は商業通りになっており、至る所から商人の「いらっしゃい!」のたくましい声が聞こえてくる。


「…もう日暮れが近いな。ミスラが言っていた通り、確かに地球の日本人にはキツいな…。」


外の光景を見ながら俺は今後の予定を考えていた。

まず一番初めに考えたのが残ったお金を貯金してもっといい場所に泊まること。

少なくともこれが一番現実的選択だ。しかし疑問があった。

はたして俺が納得する宿がこの街にあるのかどうか?


次に考えたのが、武器についてだ。

俺が今使っているのはギルドから貸し出しされている武器だ。

無料で貸し出されているが、壊したりすると買取弁償をしなくてはいけない。

このまま借り続けていたら後々面倒になりそうな気がするので早急に自分専用の武器が必要だ。


…どうするかなぁ?そう色々と考えているとあることを忘れていることに気づいた。

俺はこの異世界に転生する前に創造神から「教会においで」と言われていることをすっかり忘れていた。



このまま考えていても仕方がないので、創造神に言われたように先に教会に出向くことにした。

部屋には何も置いていないのでこのまま窓を換気のために開けていくことにした。

ついでに布団をパンパンッと叩き埃をはたいてからベットに引いておく。



俺は部屋に鍵をかけてから一階に降り、寝ている初老の前を通り過ぎて商業通りに出る。

マップで教会の位置を検索すると、案外近くにあることが分かった。

俺は教会がいつ閉まってしまうか分からないので早歩きで教会に向かうことにした。


速く書きたいけど、リアルめっちゃ忙しい。

まぁ気まぐれに書いていきます。

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