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12.冒険者登録

気まぐれにトーカします。

※少し長いです。早く展開進めたいので長くなりました。

※分かりづらい部分がありましたので編集しました。

◇◇◇


冒険者とは冒険者ギルドに加入している者の通称で、未開の地やダンジョンといった普通の人が立ち入ることができない場所でその実力を用いて開拓や探索を行う者であったが、近年では商人の護衛から始まり、村人等の困ったことを解決したりと様々な仕事を請け負う便利屋みたいな存在となった。



冒険者ギルドは主に依頼者と冒険者を繋ぐ架け橋的存在で仲介所だ。すべての冒険者は冒険者ギルドに所属しており、各国の街と言う街に支部が存在しているが冒険者ギルドは国から独立している組織であるため、基本的に中立であると掲げており、どこかの国のみに加担しているというわけではない。



冒険者の自由はギルドが保証しているため貴族の三男四男といった家を継げない元貴族の人なども所属し活動しているため世間では職業の一つとして認識されているのである。



◇◇◇



門番のおっさんに聞いた通り大通りを進んでいると、ひときわ大きな建物が目に入ってきた。その建物は二階建ての木造建築のようだ。扉はギコギコと左右に揺れるたびに鳴る地球でいうアメリカのカウボーイが通っている居酒屋で描かれているような扉だ。

その上には盾にクロスされた剣が描かれた特徴的なエンブレムが描かれている。どうやらお目当ての冒険者ギルドに着いたようだ。



騒がしいと思っていた中は以外に静かだ。おそらく他の冒険者は冒険や依頼に出かけているのだろう。

異世界テンプレである絡みや教育と言ったことが面倒ごとに合わなそうで助かった。



俺は冒険者ギルドの建物へと足を踏み入れる。



中に入ると正面に五つの窓口みたいなところが見える。そこにはいかにも美人な受付嬢が並んで仕事をしている姿が見える。窓口の隣には机や椅子と言ったものが並べられている飲食スペースのような場所がある。飲食スペースの奥に白いバンダナにエプロンをしたおばちゃんが働いているのが見える。



どうやら一階部分は居酒屋兼冒険者ギルド受付口のようだ。



俺は一番左端の受付嬢のところに進む。

座って仕事をしている受付嬢がこっちに気が付いたようだ。「こんな小さい子が何の用?」と言いたげな不思議そうな顔をしている。



「こんにちは!冒険者登録したいです!」とりあえず、ザ・夢見る子ども作戦を実行する。



受付嬢は茶色の髪をショートカットしている笑顔の眩しい二十歳くらいの女性だった。

一瞬驚いたような表情したが、すぐ平常運転に切り替えれたようだ。



「メルキド支部へようこそ!冒険者登録でよろしいでしょうか? では、こちらの紙に必要事項を記入の上、登録水晶に血を一滴垂らしてくださいね。」



受付嬢の女性は一枚の紙を取りだして俺に渡してくる。「代筆は必要ですか?」と聞いてきたが大丈夫ですと答え自分で記入する。



紙には名前/闘級/贈与/職業/特技といった五つの書く欄があり、必須事項は名前のみだ。



俺はとりあえず名前に「アレク」と書いた。次に闘級やギフトは手の内を明かすようなものなので記載するのに躊躇いが生まれたが、鑑定されたらバレることなので正直に書くことにした。職業に関してはまったく分からないのでノータッチだ。次に特技だがこれといった特技もないので未記入でいくことにした。



結果紙には職業/特技以外すべて埋めて提出することにした。

==========

〇冒険者登録用紙

名前:アレク

闘級:114

職業:ー未記入ー

特技:-未記入ー

贈与:吸引

==========


俺は書き終わった紙を受付嬢の女性に手渡すとその紙を見て「綺麗な字ですね。」とほめてくれた。ちょっとうれしい。



記載漏れがないかを確認しているのか俺が渡した紙を読みながら一瞬苦い顔をしたのが見えたが、すぐにシラフの顔に戻って淡々と仕事をこなしていく。どうやら水晶に何かを書き込んでいるようだ。



「この水晶に血を一滴垂らせば冒険者登録が完了します。」と言い水晶と針を一本手渡してきた。



自分の指に針を突き刺すのに抵抗感があったが、俺が思い切ってブスッと指に針を刺す。

めちゃくちゃ痛かった。注射されるよりも数倍痛かったとだけ付け加えておこう。



俺は涙目になりながら水晶に血を一滴垂らす。



そうすると水晶が一瞬光って一枚のカードが現れる。受付嬢がそのカードを手に取り、俺に渡してきた。

どうやらこれがギルドカードのようだ。ギルドカードには“Fランク冒険者”と“アレク”の名前が書かれてあり、職業欄は空白となっている。



「これにて冒険者登録は終わりとなります。そちらの壁に依頼書が貼ってありますので、ご自分のランクに合わせた依頼書をとってこちらの受付までお持ちください。冒険者ギルドの規約についてご説明は必要でしょうか?」


「よろしくお願いします!」


「冒険者ギルドはご存知の通り依頼書を管理発行する場であり、冒険者との仲介所としての役割ですので

冒険者と冒険者のトラブルには基本的に未介入となります。しかし、ギルド内で刃傷沙汰を起こしますと降格処分などの罰則がありますのでご注意ください。


また依頼失敗をしますと罰則として違約金が発生しますので身の丈以上の依頼を受けることは推奨できませんのでご注意ください。


冒険者のランクは最上位がSランクとなり順にA>B>C>D>E>Fとなっております。Cランクからは国や貴族からの指名依頼と言ったものが入りますのでCランクに上がる場合に試験がございます。試験では実力とその人柄を見られますのでご注意ください。


冒険者ランクは依頼の達成率とギルド貢献度によって上がりますが、詳しくはお教えできません。


現在冒険者ギルドに所属している冒険者の中でAランク冒険者は全体の3%ほどしかおらず、ほとんどがB・Cランク止まりで引退する方が多いため、事実上Bランクが最高ランクとなります。


他に質問などございますでしょうか?」


「大丈夫です!ありがとうございます!」


「これからのご活躍ご期待しておりますので頑張ってくださいね!あ、私はメルキド支部で受付嬢をしておりますミーアといいますので、何か分からないことがあったらいつでも聞きに来てくださいね!」


受付嬢の名前はミーアさんというのか。よし、これから受付するときにはミーアさんのところに行こう。



さて、俺は今更だが一文無しだ。


当然の如く金もないし武器も持っていない。


はっきりいって丸腰だ。


早急にお金を稼がないと今夜は野宿する羽目になってしまう。



ってことで俺は早速依頼を受けることにした。

とりあえず無難で定番の薬草採取の依頼があったのでその依頼書を持ってミーアさんに渡すと、「依頼を承認しました!詳しい詳細を説明させていただきますね!」といい、どの薬草をとってくればいいのか、生えている場所を詳しく教えてもらった。



どうやら、門を出て数分のところにある草原に咲いているらしい。しかし、その草原にはごくまれにゴブリンが現れるので注意した方がいいと聞いた。



俺は流石に丸腰状態は悪いと思い武器の貸し出しなどやっていないかミーアさんに聞くと、どうやら武器の貸し出しはやっているそうだ。破損させた場合は買取弁償となる。



俺はミーアさんに頼み七歳児の躰でも振り回せる短剣を選択し借りることにした。ミーアさんから短剣と薬草を入れる袋を借りたので俺はいざ薬草の生えている草原へと向かうことにし、冒険者ギルドの扉を出るのだった。






◇◇◇


※ミーア視点



私の名前はミーア。冒険者ギルド:メルキド支部で働いている受付嬢だ。たまたま容姿が良かったので是非冒険者ギルドの受付嬢になってくれないか?とここのギルドマスターに頼まれたので受付嬢として働いている。



ギルドの受付嬢に必要なのでは、冒険者がやる気になれるようにするために基本的に若く美しい女性が受付嬢に採用される率が高いのだ。冒険者には女性もいるが基本的に男性が多いので男の下心が見え見えななのがつらいが、仕事内容は割と楽で給金も高いので我慢すればいいだけだ。



たまーに男性冒険者からセクハラまがいの言葉をかけられたり、下心丸出しの飲みに行こうぜ!の誘いを受けるが、そんな誘いに乗るほど男に飢えているわけではないのでいつも断っている。



朝と夜が最も冒険者ギルドが混む時間だ。朝に依頼が更新される。その更新された依頼書を冒険者が取り合う。中には口喧嘩をしてり、殴り合いになっているところも見かける。見ていてうんざりするが顔には出さないでニコニコしておく。朝は基本的に冒険者が殺伐としているので問題ないが、めんどくさいのは夜である。



夜は夜で依頼を達成した冒険者が返ってくる。

依頼を達成すると依頼達成金が支払われる。基本的に冒険者はその日暮らしで根無し草が普通だ。

貯金とか考える人はまずいない。達成金はその日の宿日として使い、余ったお金でギルドに設置されている居酒屋でパーッと使うのが日常的だ。そして、その酔っぱらった冒険者がめんどくさいのだ。



「ミーアちゃ~ん!お酒継いでくれよ!」

「一緒に飲もうぜ~!」

「この後一晩付き合えよ!ギャハハハハ!」



これが毎日聞こえてくるのだ。はじめは見た目かっこいい冒険者から言われた時はドキッてしたけど、今では下心丸見えの誘いだし、何より鬱陶しいので基本的に無視を決め込んでいるのが日課だ。



今日もいつも通り朝の混雑を済ませ、昼食をとりながら依頼書の確認をしていると、一人の少年がギルドホールに入ってきた。まだ若い。この世界では成人は15歳だ。おそらく10歳くらいだろうか?

纏っている雰囲気からして年相応の感じがする。



別に冒険者登録に年齢制限はないので、登録できないことはないが少し心配だ。

案の定、その少年は「冒険者になりたい!」ときたもんだ。冒険者が英雄になる話は珍しくはない。おそらく英雄に憧れた少年が冒険者登録に来たんだなぁ程度に考えて対応することにした。



冒険者登録用紙を渡すと、「字書けるのかな?」と不安になり代筆をしようか?と尋ねると丁寧な言葉で断ってきたので、ちょっと驚いたがどうせ汚い字だろうな。読むの大変だなぁ。と考えていたが、少年が書き終わった登録用紙を渡してきたので見てみると、とても丁寧な字で書かれていた。



この年でこんな綺麗な字が書けるということは貴族なのかな?と思ったが、名前の欄には『アレク』としか書かれていなかった。家名がないので平民のようだ。平民がこの年で綺麗な字を書けるなんてがんばったんだぁって思いながらテキパキと登録用紙に書かれた内容をチェックする。



闘級はこの年に比べれば高い方に思えた。家名はないので平民だと思うが、貴族のお子様なら小さい頃より武術文学を習うため闘級が『100』を超えることはよく聞く話だが、平民の子がこの年で『100』を超えるのはきっと必死に努力したんだなぁと思えた。きっと努力家な少年なんだろうと。



名前、闘級と見ていくと最後に贈与に書かれた文字が目に入った。贈与欄に書かれた文字に思わず顔をしかめてしまう。贈与とは『ギフト』とも呼ばれている。生後五歳を迎えると自動的に創造神様が祝福をくれるのだ。



ギフトには様々な種類が存在する。


ギフトで人気があり最も多いのが『剣術・槍術』といった武術系のギフトだ。ほかにも『筋力上昇・脚力上昇・自然治癒力上昇』といった自分の躰を活性化させることができるギフトがある。


このギフトを貰った人は冒険者になる可能性が高い。

なぜなら、手っ取り早く強くなってお金を稼ぎやすくなるからである。


生産系ギフトでなら『錬金術・加工術』といった生産に特化ギフトがあり、そのギフトを使ってお金儲けをする商人や生産者となるのだ。


ほかにも支援系や礼儀作法といった特殊なギフトも存在している。


ギフトは良くも悪くもその人の人生を決めてしまう傾向にあるのが嘆かわしい所である。


そして当然ギフトにも人間社会の様な上下関係が存在している。

良いギフトを与えられたものは偉く、不人気ギフトや役に立たないギフトを貰った人は悪人とギフト至上主義を掲げるところもあるそうだ。



私が顔をしかめた理由はアレクくんのギフトの事だ。


アレクくんのギフトは『吸引』

様々なものを()()()()()()()のギフトだ。使い所が難しく、ほとんどはちょっと落とした手紙や剣を拾うときに使われる程度の不人気ギフトであり、戦闘系にも生産系にも全く不向きなギフトだ。



せめて『剣術』あたりの戦闘系ギフトでも貰えていたらよかったのだが…と少し残念な気がして仕方がない。



私はそんな考えを飲み込んでアレクくんの登録用紙に問題がないことを確認したのでこのままギルドカード作成手続きに入ることにする。



手続きが終わりギルドカードが水晶によって発行される。そのカードを手に取り名前の間違えがないかどうかを確認してギルドカードを手渡す。アレクくんは凄く喜んでいた。憧れの冒険者登録おめでとう!と心の中でそっと祝福の言葉を唱える。



ギルドのありきたりな規約の説明すると、少年は凄く真面目に聞いてくれた。いままでの冒険者は聞いた言葉は脳を通らず耳から反対側の耳へ抜けていく人が多かったが、アレクくんはギルドの説明をしっかりと聞いてくれた。



私はなんて真面目な子!可愛い!と思い、何となくだけど、この子を助けてやりたいと思い名前を教えて何かあったら私を頼るように言うと少年は眩しいくらいの純粋な笑みを浮かべて御礼を言ってくれた。



そのあと、薬草依頼といった手ごろな依頼を受けてギルドから出ていく姿を見送る。



どうか無事に草原から帰ってくるように私は心の中で神様に祈ってアレクくんの帰りを待つ間業務に戻ることにした。







今更ですが雪村幸樹→アレクとこれから表記していきますのでご注意を。


ブックマーク登録ありがとうございます!

これを励みに頑張って執筆しますので、暇つぶし程度に読んでくださると嬉しいです!


投稿頻度は作者の完全な気まぐれとなりますので遅かなりがちですのでご注意下さい。



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