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Focus -鏡の道化師-【後編】  作者: 関 凛星
◆この後の話
10/11

この後の話・Ⅱ

「この後の話・Ⅰ」まで





彼らの話を聞き、リーゼルはすぐに

自分が果たした“復讐”が全ての原因だと悟る。

自分で撒いた種は自分で片付けなければ、と

思ったものの、方法が分からない


この家の技術や、かつて家が使っていた魔術が

鍵を握っているのではと考えるも、

過去のことがフラッシュバックして前に進めない

→後2


そんな間にも徐々に衰弱していき、

ロブに対する嫌悪感が薄れてきた頃には

自力で帰れるだけの力が残っていなかった



↓(そんなとき、“楽園”にて)



リーゼルが見つからず、大人たちは頭を抱える。

しかしセーベルだけは、初めから

リーゼルがどこに向かったかを予想できていた。

でも大人には決して言わなかった


大人からは家の外(森の外)は危険だと言われており

一人で行くことは基本的に許されていない。

そういうわけで深夜に、書き置きを残して家出。

勇気を振り絞って下界に降りた。



迷うことなく地下に潜り、三人とリーゼル発見。

三人を軽く説得してリーゼルを連れて帰る。


帰った先でロブと和解、他の大人たちとも

今までのが嘘だったかのように打ち解けていく。

しかしリーゼルの中では過去の自分が

それを拒否し続けており、揺れ動いていた



↓(並行して)



残された三人は引き続き真実の解明に取りかかる

手記や研究室の記憶から

“碧の秘薬”とかつての街の勢力関係に迫る

→前8

→クレメンス家以外にもう一つ大きな家があった


三人はもう一つの家があったとされる場所を訪れ、

ベルの能力で過去を聴こうと試みるが、

記憶が古すぎる&故意に塗り替えられているためか

酷くノイズがかかりまともに聴こえない。

滅びたのがかなり前(この時点で100年以上前)、

その上その家のことを知っているような

身分の高い亡霊もいないので

誰の能力を駆使しても分からない


なお、三人は手記からその家の名を知っている。

その家とはブライアン侯爵家、

通称“白百合家”である。



↓(おっ? というところで、並行して)



リーゼルとセーベルは単独行動しないという条件で

三人に会いに下界にしばしば降りてくるようになる

二人は彼ら三人に協力し支えあうことで

次第に自信を持っていく


“楽園”の大人たちも二人を温かな目で見守るが、

二人が具体的に何をしているのかは知らない。

ちなみに、この“大人たち”は現在公開分に登場する

あの三人でずっと固定である。待ち人来ず。


リーゼルはトラウマに負けじと過去に抗い、

魔術に向き合うようになり驚くべき才能を発揮する

(それこそ数百年に一人レベルの)


セーベルもトラウマに負…何を勘違いしたのか

自身の身体能力の高さに気づき、知らん間に

ナイフ投げとかできるようになっている。

実は自己満足なパフォーマンス的要素が強く、

護身や人を傷つけるために習得したのではない。


二人(特にリーゼル)の技術を三人も少しずつ盗み、

五人は互いに互いを高め合っていく。



↓(三兄妹サイドの話に戻りまして)



手記より、“碧の秘薬”とは

・白百合家の血を引くものだけが使える秘術を

 クレメンス家の技術で再現(?)したもの

・飲むと魔力が制御不能なほどに増大し

 理性が失われ例の秘術が暴発

・飲んだ本人も事実上自殺する→後4


自分たちの血を調べたところ、微量ながら

この秘薬が混ざっていることが判明する。

(ビリーはまだ組成を解明できていないが、

 この薬を識別することはできるようになった)

前22でルイスに飲まされているものの、

毒も薬も受け付けない彼らの身体に

そんなものが残っているはずがないので怪しい。


手記と記憶より、この薬品は道化鏡を造るときにも

実験でロブが造られたときにも使われていない。

ならば一体…?


ちなみに、ロブは不死身ではないので

こんな毒を盛られたなら即死である。普通は。

でも、前22では、この薬では死んでない




↓この頃には既に、リーゼルの正体を掴んでいる




↓二人サイドに戻る。この辺の繋ぎが難しいなぁ…




そんなこんなである日

二人が田舎と化した町をぶらぶらしていたら、

ある貴族の青年に声をかけられ、

そのまま家(別荘)に招かれる。

彼は二人を容姿からすぐに道化鏡だと見抜く。


彼いわく、前に別荘に来たときに偶然

三兄妹に出会い、意気投合しているうちに

(彼が)以前 古い書物で見かけた“道化鏡”の話になり

二人のことを聞いたらしい。


彼と二人も親しくなり、やがて彼から悩みを聞く。

彼にはフィオナという恋人がいるが、

向こうの家が結婚を許してくれないという。


→前2、前7、前23(全ての幕間)


フィオナは一人娘だが父の妾の子で、

その見た目も相まってあまり恵まれていない。

(この名前はケルト語で“白”という意味)

それでも比較的王家と距離の近い名家の跡継ぎとの

縁談が進んでいるようだが、

フィオナは嫌で嫌で仕方がないらしい。


彼の家も結構古いが権力はそれほどでもない。

なお、彼自身は一家の三男坊で

兄の後継が決まっているため比較的自由。


二人は彼とフィオナの駆け落ちを構想する。

“楽園”の大人たちと話し合いを重ねた結果、

二人は主従の指輪を託される



二人はフィオナを地下の最奥部(研究室)に

連れていき、待たせていた彼と対面させる。

地上に出てフィオナたちに主従の指輪を託し、

(彼側の用意していた)馬車が

遠い町へと旅立つのを留まって見送る。


…と、気付かぬ間にセーベルがいなくなった。

どこに行ったのかはすぐ考えられたので

リーゼルもそちらに足を運ぶ



どしゃ降りの雨の中、古びた墓標の前で

セーベルはひざまずいて祈るような仕草をする

その墓標には


Lily Bryan

6.6.1583 - 1599


→前1、前15、今の“彼”が好きなもの






そして全ての始まりへ。

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