この後の話・Ⅱ
「この後の話・Ⅰ」まで
↓
彼らの話を聞き、リーゼルはすぐに
自分が果たした“復讐”が全ての原因だと悟る。
自分で撒いた種は自分で片付けなければ、と
思ったものの、方法が分からない
この家の技術や、かつて家が使っていた魔術が
鍵を握っているのではと考えるも、
過去のことがフラッシュバックして前に進めない
→後2
そんな間にも徐々に衰弱していき、
ロブに対する嫌悪感が薄れてきた頃には
自力で帰れるだけの力が残っていなかった
↓(そんなとき、“楽園”にて)
リーゼルが見つからず、大人たちは頭を抱える。
しかしセーベルだけは、初めから
リーゼルがどこに向かったかを予想できていた。
でも大人には決して言わなかった
大人からは家の外(森の外)は危険だと言われており
一人で行くことは基本的に許されていない。
そういうわけで深夜に、書き置きを残して家出。
勇気を振り絞って下界に降りた。
↓
迷うことなく地下に潜り、三人とリーゼル発見。
三人を軽く説得してリーゼルを連れて帰る。
帰った先でロブと和解、他の大人たちとも
今までのが嘘だったかのように打ち解けていく。
しかしリーゼルの中では過去の自分が
それを拒否し続けており、揺れ動いていた
↓(並行して)
残された三人は引き続き真実の解明に取りかかる
手記や研究室の記憶から
“碧の秘薬”とかつての街の勢力関係に迫る
→前8
→クレメンス家以外にもう一つ大きな家があった
三人はもう一つの家があったとされる場所を訪れ、
ベルの能力で過去を聴こうと試みるが、
記憶が古すぎる&故意に塗り替えられているためか
酷くノイズがかかりまともに聴こえない。
滅びたのがかなり前(この時点で100年以上前)、
その上その家のことを知っているような
身分の高い亡霊もいないので
誰の能力を駆使しても分からない
なお、三人は手記からその家の名を知っている。
その家とはブライアン侯爵家、
通称“白百合家”である。
↓(おっ? というところで、並行して)
リーゼルとセーベルは単独行動しないという条件で
三人に会いに下界にしばしば降りてくるようになる
二人は彼ら三人に協力し支えあうことで
次第に自信を持っていく
“楽園”の大人たちも二人を温かな目で見守るが、
二人が具体的に何をしているのかは知らない。
ちなみに、この“大人たち”は現在公開分に登場する
あの三人でずっと固定である。待ち人来ず。
リーゼルはトラウマに負けじと過去に抗い、
魔術に向き合うようになり驚くべき才能を発揮する
(それこそ数百年に一人レベルの)
セーベルもトラウマに負…何を勘違いしたのか
自身の身体能力の高さに気づき、知らん間に
ナイフ投げとかできるようになっている。
実は自己満足なパフォーマンス的要素が強く、
護身や人を傷つけるために習得したのではない。
二人(特にリーゼル)の技術を三人も少しずつ盗み、
五人は互いに互いを高め合っていく。
↓(三兄妹サイドの話に戻りまして)
手記より、“碧の秘薬”とは
・白百合家の血を引くものだけが使える秘術を
クレメンス家の技術で再現(?)したもの
・飲むと魔力が制御不能なほどに増大し
理性が失われ例の秘術が暴発
・飲んだ本人も事実上自殺する→後4
自分たちの血を調べたところ、微量ながら
この秘薬が混ざっていることが判明する。
(ビリーはまだ組成を解明できていないが、
この薬を識別することはできるようになった)
前22でルイスに飲まされているものの、
毒も薬も受け付けない彼らの身体に
そんなものが残っているはずがないので怪しい。
手記と記憶より、この薬品は道化鏡を造るときにも
実験でロブが造られたときにも使われていない。
ならば一体…?
ちなみに、ロブは不死身ではないので
こんな毒を盛られたなら即死である。普通は。
でも、前22では、この薬では死んでない
↓この頃には既に、リーゼルの正体を掴んでいる
↓二人サイドに戻る。この辺の繋ぎが難しいなぁ…
そんなこんなである日
二人が田舎と化した町をぶらぶらしていたら、
ある貴族の青年に声をかけられ、
そのまま家(別荘)に招かれる。
彼は二人を容姿からすぐに道化鏡だと見抜く。
彼いわく、前に別荘に来たときに偶然
三兄妹に出会い、意気投合しているうちに
(彼が)以前 古い書物で見かけた“道化鏡”の話になり
二人のことを聞いたらしい。
彼と二人も親しくなり、やがて彼から悩みを聞く。
彼にはフィオナという恋人がいるが、
向こうの家が結婚を許してくれないという。
→前2、前7、前23(全ての幕間)
フィオナは一人娘だが父の妾の子で、
その見た目も相まってあまり恵まれていない。
(この名前はケルト語で“白”という意味)
それでも比較的王家と距離の近い名家の跡継ぎとの
縁談が進んでいるようだが、
フィオナは嫌で嫌で仕方がないらしい。
彼の家も結構古いが権力はそれほどでもない。
なお、彼自身は一家の三男坊で
兄の後継が決まっているため比較的自由。
二人は彼とフィオナの駆け落ちを構想する。
“楽園”の大人たちと話し合いを重ねた結果、
二人は主従の指輪を託される
↓
二人はフィオナを地下の最奥部(研究室)に
連れていき、待たせていた彼と対面させる。
地上に出てフィオナたちに主従の指輪を託し、
(彼側の用意していた)馬車が
遠い町へと旅立つのを留まって見送る。
…と、気付かぬ間にセーベルがいなくなった。
どこに行ったのかはすぐ考えられたので
リーゼルもそちらに足を運ぶ
↓
どしゃ降りの雨の中、古びた墓標の前で
セーベルはひざまずいて祈るような仕草をする
その墓標には
Lily Bryan
6.6.1583 - 1599
→前1、前15、今の“彼”が好きなもの
↓
そして全ての始まりへ。