熱い3兄弟
若夫婦の隣に越してきたのは、なんと極道3兄弟だった。
お隣さんは極道さん 第二部
「アニキ、やっぱこの格好はカタギの人にはまずいんじゃないのか?」
のっぽの極道2号こと、次男の剛がいった。
「バカヤロー!人間第一印象が大事なんだよ、きちんと正装して
挨拶いれるってのが礼儀ってもんよ」
弟の顔を見上げて、長男の哲がにらんだ。
「でもさー、コーディネートが古くない?今時こんなべたな服、
さすがに見ないよ、いけてないって」
極道3号こと、三男の翔が哲のスーツをめくりながらいった。
「うっせー!そういや、腹減ったな。剛、なんか飯作れよ」
「今夜はマダガスカル風グリーンカレーにするかな」
「えー、また無国籍料理かよ、いい加減まともなものマスターしてよ」
「あんだと!弟のくせに生いってんじゃねー!だったら自分で作れ!
いい年こいて、いまだにアニキを頼るんじゃねーよ、半人前の分際で」
「少しくらいでかくて年くってるからって、そこまで威張れんのかよ!
上等じゃねーか、この際きっちりケジメつけさせてもらうぜ!!」
「てめえら、いい加減にしねえと、出刃で腹にどらえもん書いちゃうぞ!
大体マンションの廊下でガタガタ騒いだら近所迷惑だろうが、ちっとは
社会人としてのモラルを考えろ!ほら飯、飯」
三兄弟が部屋に入っていき、ドアで聞き耳を立てていた聡史と桃子は
無言でソファーにへたりこんだ。
「あの人たち、やはりれっきとした極道だったんだな・・」
聡史がつぶやく
「驚いたわ・・・全然似てないのに三兄弟だったなんて・・・」
桃子がため息をついた
「・・そういう問題じゃないと思うけど」
「・・それに、マダガスカル風グリーンカレーってどんなのかしら」
「・・・・・」
夕焼けがやたら鮮やかなオレンジ色の空だった。




