↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/12

最終章 新しい約束

それから、数週間が経った。

ひかるとアリヤは、いつものコンビニへ向かっていた。

「ねえ、ひかる」

「何?」

「今日は何を買うの?」

「プリン!」

アリヤが笑った。

「また?」

「だって、おいしいんだもん!」

二人は楽しそうに笑い合った。

その後ろを、セラとレオンが見守っていた。

「平和ね」

セラが微笑む。

「ああ」

レオンは空を見上げた。

「今度こそ、本当に」

そのとき、ひかるが振り返った。

「レオン!」

「何?」

「カインさん、元気?」

レオンは微笑んだ。

「ああ。今は、自分の過去と向き合いながら、少しずつ前に進んでいるよ」

「そっか!」

ひかるは嬉しそうに笑った。

アリヤも指輪を見つめた。

祖母の指輪は、以前のように温かな金色の光を取り戻していた。

「……おばあちゃん」

アリヤは小さく呟いた。

「私、また一つ、大切なことを学んだよ」

誰かを助けたいと思うこと。

誰かを失って悲しいと思うこと。

それは、弱さではない。

けれど、その想いのために自分を傷つける必要もない。

アリヤは指輪を握りしめた。

「……これからも、ちゃんと生きるね」

ひかるが振り返る。

「アリヤ、行こう!」

「うん!」

二人は並んで歩き始めた。

その背中を、セラとレオンが優しく見守っていた。

そして、少し離れた教会の屋根の上。

一人の青年が、夕焼けの空を見つめていた。

カインだった。

その背には、白と黒が混ざった翼が広がっている。

「……レオン」

カインは小さく呟いた。

「今度は、私も誰かを守れるだろうか」

風が吹いた。

遠くから、子どもたちの笑い声が聞こえる。

カインは静かに微笑んだ。

「……いつか、きっと」

夕焼けの空に、一枚の白い羽根が舞い上がった。

それは、新しい希望の始まりだった。

――完――

ご視聴ありがとうございました。3章もあります。^_^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。