Side:リナルド2
長い休みが明けて、やっとロザナ嬢に会える。
本当は、休み中に会いに行こうかとも思ったんだ。
だけど、まずは俺の誠意を見せるのが先だと思って我慢した。
結構な修行だったな。会えない分、想いは大きくなるばかりなんだと思い知った。
やっと学院に着く。
久しぶりに見たロザナ嬢はますます美しくなっていた。
一体どこまで美しくなり続けるのかなあ。
少しして、弟とレオの婚約の話が学院中に広まった。令嬢たちにはかなりショックだったらしく、落ち込む令嬢が続出していた。それと同時に、婚約者のいない自分の所にどんどん集まって来ているのを感じる。
そんな令嬢たちに俺は
「皆ごめんね。私も好きな子の事しか考えられないから、もう君たちに優しくすることはしたくないんだ」
そう言って突き放した。
令嬢たちは信じられないという顔で、俺を見ていたけどもうどうでもいい。ロザナ嬢しか見たくないし。
するとロザナ嬢がこっちを見ていた。驚いた顔をしている。その顔も可愛い。
俺はニッコリと笑って、ロザナ嬢に手を振った。
「ロザナ嬢、休み前の事だけど、もう怒ってない?」
「リナルド様、あなた一体どうしてしまったの?ご令嬢方が泣いているじゃない」
そうロザナ嬢に言われる。
「私はね、心を改めたんだ。好きな子を諦めるつもりで、令嬢たちに優しくしてきたけれど、諦めるのをやめたんだ」
ロザナ嬢はますます驚いた顔になっている。ふふ、可愛い。
「私の気持ちを告げる前に、誠意を見せようと思ってね。他の令嬢たちには申し訳ないけれど、もう優しく出来ない、したくないんだ」
これで少しはわかってくれたかな。
そして放課後。今、ロザナ嬢が目の前にいる。
話があると言って誘ったら、意外にも素直についてきてくれた。
一瞬、躊躇する気持ちが芽生える……が、男は度胸だ。言うんだ!
「ロザナ嬢。私は本気で貴方が好きです。どうか貴方の運命の相手に選ばれるチャンスを私にください」
ストレートに言ってしまった。甘い言葉も何も思い浮かばなかった。本音だけだ。
「ふふ、やっと言いましたわね。いいですわよ。運命の相手に選んであげますわ」
ロザナ嬢の言葉が一瞬理解できなかった。
「え?うそ」
「なんで嘘なんですの。だったらやめますわよ」
「わわわ、やめないでお願い」
懇願すると、極上の笑顔で言われた。
「ふふふ、やめませんわ。だってリナルド様が運命の相手なんですもの」
ヤバい、死ぬほど嬉しい。あれ?俺死ぬの?
現実として受け止めるのに少し時間がかかりそうだ。




