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第九章:用途変更受理に伴う変位停止および事後説明措置

【起案日】 令和〇+一年 一二月〇三日

【宛 先】 見晴台市 市長室付 特命決裁担当 殿

【差出人】 市役所 都市整備部 施設課 神林洋平(※文責:見晴台中学校 理科教諭 御子柴哲)

【件 名】 【極秘・最終報告】用途変更登記の正式受理に伴う構造物水平変位事案の完全停止、および事後説明措置に関する報告

【要 旨】

本日〇八時三〇分、法務局の全国不動産登記データベース更新をもって、旧見晴台中学校(主校舎)および新設予定施設の用途が「学校」から「市営多目的防災シェルター(兼・地質観測施設)」へと正式に変更された。

本登記更新と完全に同期する形で、両構造物において継続していた北側斜面(崖)方向への等速直線運動(スライド現象)が、物理的かつ恒久的に停止したことをレーザー定点測量にて確認した。これにより、本施設における崩落およびインフラ完全破断のタイムリミットは論理的に消滅したと断定する。

なお、本件の副産物として「稼働中の公立中学校が書類上消滅した」という前代未聞の法務的矛盾が発生している。これに対する保護者および地域住民への事後説明措置(緊急PTA総会)を本日夜間に実施し、事態の強行的な収拾を図る。


【添付資料:校舎基礎部変位観測記録(最終記録)】

・旧校舎観測日数:五七六日

・旧校舎累積移動距離:五七六・〇〇センチメートル

・新校舎基礎観測日数:一一日

・新校舎基礎累積移動距離:一一・〇〇センチメートル

十二月三日、午前八時十五分。

市役所一階、都市整備部のフロア。始業前の薄暗いオフィスで、神林洋平はデスクの脇で鈍いモーター音を立てるFAX機から、一枚の感熱紙を引き抜いた。

印字された【添付資料】の項目に目を落とす。旧校舎、五百七十六日と五百七十六センチ。新校舎、十一日と十一センチ。

かつてであれば、この小学生のドリルにも劣る同語反復を目の当たりにするたび、彼の口からは反射的に罵倒の言葉が飛び出していた。しかし、今の彼を支配しているのは、極度の睡眠不足がもたらす泥のような疲労感と、ある種の神聖さすら漂う諦念だけだった。


「……相変わらず、見事なまでに美しい相関関係だな」


神林は微かに乾いた笑いを漏らし、引き出しから取り出した胃粘膜保護剤のシートを指先でなぞった。深夜二時四十五分にオンライン登記申請のエンターキーを叩いてから、数時間の仮眠を取っただけで出勤した彼の消化器官は、すでに痛覚というシグナルを送る機能すら放棄している。ただ、冷たい胆汁が食道の奥で澱んでいるような、重苦しい不快感だけがそこに留まっていた。

彼は手元のスマートフォンを操作し、短縮ダイヤルで一つの番号を呼び出した。


『……受信したか、神林』

コール音が二回鳴る前に、見晴台中学校の理科準備室にいる御子柴哲の声がスピーカーから流れ出した。


「ああ、届いてるよ。最後の観測データがな」

神林は、オフィスチェアに深く腰を沈めた。

「法務局のオンラインシステムは現在、朝のバッチ処理に向けて順調に稼働中だ。あと十三分で、データベースの更新時間――午前八時三十分を迎える」


『了解した。校長室のモニターは正常に動作している。鶴見さんはそちらにいるか?』

「教育委員会で、教育長と一緒に市長の横にへばりついてるよ。今頃、市長は自分の押した特例承認のハンコの重圧で、朝から血圧の薬を飲んでるはずだ。俺たち大人の生殺与奪の権は、すべてお前が立てたその『狂った仮説』に懸かっている。……頼むぞ、御子柴」


『祈る必要はない。私が行ったのは神頼みではなく、システムに対する条件分岐の再入力だ。待機しろ』


短い通話が切れ、神林はスマートフォンの画面に表示されたデジタル時計の秒針を見つめた。

五百七十六日。約一年と七ヶ月。彼らが物理法則のバグという見えない巨大な敵に対し、パイプの継ぎ足しと書類の偽装で泥臭く抗い続けた日々が、あと数分で一つの決着を迎えようとしていた。


   *


同時刻。市立見晴台中学校、校長室。


暖房が効いているはずの室内は、まるで冷凍庫の中にいるような痛いほどの静寂と緊張感に包まれていた。

革張りのソファに深く腰を沈めている権藤泰造校長は、両手で固く握りしめた湯呑みから立ち上る湯気を、瞬きもせずに見つめている。その隣で、島田教頭は手元のクリップボードを意味もなく何度も整え、呼吸のタイミングを見失ったかのように浅い息を繰り返していた。

部屋の隅では、作業着姿の校務技術員・茂木健吉が、油にまみれた太い指を胸の前で組み合わせ、「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ……」と誰に聞こえるでもない声で念仏を唱えている。


彼らの視線の先にあるのは、応接テーブルの中央に鎮座する一台のノートパソコンだった。

理科準備室から引き引かれたケーブルが、グラウンドと校舎の四隅に設置されたレーザー変位計とリンクし、現在の『校舎の移動速度』をリアルタイムの数値として画面に弾き出している。


画面に表示された数値は、極めて残酷に、そして淡々と変動を続けていた。

『旧校舎・現在変位量:+0・0001ミリ』

『新校舎基礎・現在変位量:+0・0001ミリ』


一日一センチの等速直線運動。それを時間単位、分単位に細分化すれば、肉眼では決して知覚できないミクロン単位の移動となる。しかし、高精度のレーザー測量機は、数千トンのコンクリートの塊が、今この瞬間も確実に崖に向かって滑り続けている事実を冷徹に捉えていた。


その静寂を破ったのは、窓際で腕を組んで立っていた御子柴哲だった。

彼はいつも通りの白衣姿で、仏頂面のまま、自分の左腕にはめた腕時計の文字盤を見下ろした。


「……残り、一分です」


御子柴の低くよく通る声に、権藤校長の肩がビクッと跳ねた。

「み、御子柴くん。本当に、これで止まるんだね……? もし止まらなかったら、私たちは稼働中の中学校の登記を勝手に抹消した、ただの狂人集団としてマスコミの餌食になるのだよ……!」

「不安を口に出して酸素を浪費しても、物理法則は変わりません。モニターを見ていてください」


御子柴は一切の動揺を見せず、冷たい視線をパソコンの画面に向けた。

午前八時二十九分。

画面上の数値は、依然としてジリ……ジリ……と微小な増加を続けている。

校長室の壁に掛けられたアナログ時計の秒針が、カチ、カチ、と重苦しい音を立てて進む。


四十秒。

五十秒。

権藤校長は目を固く閉じ、島田教頭は自分の太ももを強くつねり、茂木は息を止めた。


五十八秒。

五十九秒。


午前八時三十分。


日本全国の法務局データベースが一斉に更新され、各種登記情報が最新のステータスへと書き換わる、行政システムの絶対的な稼働時刻。

市立見晴台中学校の用途区分が、「学校」から「市営多目的防災シェルター」へと上書きされた、その瞬間。


ピタリ、と。


パソコンのモニター上で、絶え間なく変動を続けていた数値の羅列が、完全に硬直した。


「……」

部屋の中にいる全員が、息を呑んだ。


十秒経過。

三十秒経過。

一分経過。


『旧校舎・現在変位量:+0・0000ミリ』

『新校舎基礎・現在変位量:+0・0000ミリ』


いつもなら、一分間で約〇・〇〇七ミリのズレを観測するはずのレーザーデータは、まるで電源が切れたかのように、一切の変動を示さなくなった。


「……止まりました」

御子柴は、腕時計から視線を外し、低く、しかし断定的な声で告げた。


「と、止まった……!」

島田教頭が、糸が切れた操り人形のようにソファへ崩れ落ちた。権藤校長は「おおお……っ!」と喉の奥から絞り出すような歓喜の声を上げ、手から滑り落ちそうになった湯呑みを慌てて机に置いた。

「やりましたよ! さすが御子柴先生だ! 本当に止まった!!」

茂木が両手を突き上げ、小躍りしながら権藤校長の肩をバンバンと叩いている。事無かれ主義の校長も、今ばかりは無礼を咎めることなく、ただ涙ぐみながら頷き返していた。


歓喜に沸く校長室の中で、御子柴だけが静かに立ち上がり、窓際へと歩み寄った。

窓ガラスの向こうには、崖に向かって約五・七メートルもせり出し、渡り廊下が異常な長さまで引き伸ばされた旧校舎と、グラウンドの南側に広がる新校舎のベタ基礎が見える。


年間三・六五メートルという、狂った等速直線運動。

それが、たった一枚の「お役所の書類の屁理屈」によって、完全に、そして理不尽なまでに唐突に停止したのだ。


御子柴は、白衣のポケットに両手を深く突っ込み、眼下の景色を見下ろしながら、仏頂面のまま、腹の底から湧き上がる真っ黒な感情を言葉にして吐き捨てた。


「……どこのどいつの仕業か知らんが、いつか必ず見つけ出して、教育してやる」


岩盤の摩擦係数でも、未知の重力場でもなく、「文部科学省の用途定義」という行政上のフラグ(概念)に物理法則が紐付いていたという事実。

それは、自然科学の真理を探求する理科教師としての彼のアイデンティティを、泥靴で踏みにじるようなあまりにもシュールで不条理なオチだった。ニュートンもアインシュタインも、この現象の前では法務局の事務員に敗北したのだ。


だが、彼はすぐにその怒りを飲み込み、短く息を吐いた。

理由はどうあれ、バグは修正ハッキングされた。

タイムリミットは消滅し、インフラの崩壊危機は去り、三百人の生徒の安全は、大人たちの力技によって完全に担保されたのである。


「さて、校長、教頭」

御子柴は振り返り、喜びに浸る大人たちに冷徹な声をかけた。

「移動は止まりましたが、我々が直面する『最大の試練』はこれからです。今夜、保護者と教員全員を集めた緊急説明会が開かれます。『稼働中の中学校が書類上から消滅した』という事実を、彼らにどう納得させるか。……事後処理という地獄の実務の始まりですよ」


権藤校長と島田教頭の顔から、一瞬で笑顔が消え去った。


   *


その日の夜。

見晴台中学校の体育館には、急遽招集されたPTA役員および全生徒の保護者、そして事態を全く知らされていなかった一般教員たち約三百名が詰めかけ、異様な熱気と混乱が渦巻いていた。

暖房設備の貧弱な体育館の寒さを忘れさせるほどの、強烈な不信感と怒りのオーラが充満している。


パイプ椅子に座る保護者たちの手元には、今日の夕方に緊急配布された『市営多目的防災シェルターへの登記変更および生涯学習の実施について』という、意味不明なプリントが握られていた。


「ふざけるな! 学校が書類上消滅したってどういうことですか!」

最前列に座っていたPTA会長の恰幅の良い男性が、マイクを握りしめて怒鳴り声を上げた。

「うちの娘は、来年高校受験なんですよ! 防災シェルターで『生涯学習』をしてましたなんて内申書で、どこの高校が受かるって言うんですか! だいたい、なんでそんな用途変更を保護者に無断で、しかも今日いきなりやったんだ!」


「そうだそうだ! 説明しろ!」

「校長、どういうことですか!」

体育館に怒号が響き渡る。壇上に並んで座る権藤校長と島田教頭は、すっかり首をすくめ、ひたすら机の上を見つめて嵐が過ぎるのを待つ石像と化していた。その後方では、市役所から駆けつけた神林と、教育委員会の鶴見が、冷や汗を流しながら直立不動で耐えている。


教職員のスペースに座る大門や長谷川たちも、「私たちも何も聞いていませんよ!」「こんな無責任な話があるか!」と、保護者に同調して不満の声を上げている。


その怒号と混乱の渦の中へ、白衣姿の御子柴が、ツカツカと足音を響かせて演台の前に立った。

彼はマイクのスタンドを無造作に引き寄せ、冷徹な視線で体育館全体を舐め回すように一瞥した。


「皆様、静粛に」

御子柴の低く、しかし恐ろしくよく通る声が、マイクを通じて体育館の空気を一瞬で凍りつかせた。

「内申書や高校受験への影響については、後ろに控えている教育委員会の鶴見課長が、ご自身の首と退職金を賭けて文科省と調整済みです。『特例措置として中学校卒業と同等の法的効力を完全に担保する』という念書を後日お配りします。進学に一切の不利益は生じさせません」


御子柴は、鶴見の方をチラリと見た。鶴見はビクッと肩を震わせたが、腹を括ったように深く、力強く頷いた。


「問題は、なぜ我々がこのような『狂った用途変更』を、皆様に無断で強行しなければならなかったか、という点ですね」

御子柴は、手元のノートパソコンを操作し、背後の巨大なスクリーンに一枚のデータグラフをプロジェクターで映し出した。

それは、彼がこの五百七十六日間、深夜の校庭で計測し続けた「校舎の移動記録」のレーザー測量データだった。縦軸が移動距離、横軸が日数。見事なまでに真っ直ぐな、右肩上がりの一次関数のグラフ。


「ご覧ください。昨年の五月より、この見晴台中学校の旧校舎は、毎日一・〇〇センチメートルずつ、裏の崖に向かって水平移動を続けていました。本日の朝の時点で、合計五百七十六センチ。約五・七メートルです。これは地殻変動でも地盤沈下でもありません。未知の、物理法則を完全に無視した巨大な推力によるものです」


会場が、ザワッ……とどよめいた。


「バ、バカな! 学校が動くわけがないだろう! そんなオカルト映画みたいな話を信じろと言うのか!」

PTA会長が反論する。大門も立ち上がり、「御子柴先生、いくら何でも冗談が過ぎますよ!」と叫んだ。


「オカルトではありません。観測された『事実ファクト』です」

御子柴は、一切の表情を変えずに彼らの言葉を切り捨てた。

「皆様、そして先生方。ここ数ヶ月の学内の変化を思い出してください。グラウンドに突然設置された三千六百万円のバイオ仮設トイレ。外壁に無骨に固定されたプロパンガスボンベの群れ。給食室の急なIH化。そして、毎朝校務技術員がネジを回して引き伸ばしていた、五メートルを超える巨大なスライド式の渡り廊下」


御子柴の指摘に、保護者たちも教員たちも息を呑んだ。

「あれはすべて、老朽化や地盤沈下の対策などという生ぬるいものではありません。一日一センチ動き続ける校舎の中で、配管がちぎれて生徒が糞尿にまみれるのを防ぎ、ガス爆発で三百人が吹き飛ぶのを防ぐための、大人たちによる『命懸けのインフラ防衛戦』の痕跡です」


体育館の中は、水を打ったように静まり返った。

点と点が繋がり、あまりにも異常だった日々のインフラ改修の真実が、暴力的なまでの説得力を持って彼らの脳内に叩き込まれていく。


「我々は、専門家と共に物理的な停止工法(杭打ち等)を検証しました。しかし、数千トンの移動を強引に止めればコンクリートの校舎は自壊し、生徒たちが圧死するというシミュレーション結果が出ました。残された時間は少なく、新校舎を建設して逃げるしか道はなかった。……だが、その新校舎の基礎までもが、完成直前に同じように崖へ向かって動き出したのです」


御子柴の目は、決して保護者たちから逸れなかった。


「絶望的な状況下で、私は一つの仮説を立てました。動いているのは質量でも地盤でもなく、『学校教育法で定められた学校という概念フラグ』そのものではないかと。……そして昨日の深夜、市役所の神林と教育委員会の鶴見課長が、キャリアのすべてを賭けて、登記を『防災シェルター』へと書き換えました。その結果――」


御子柴は、グラフの線が今日の午前八時三十分を境に、ピタリと水平(変動ゼロ)になった部分をレーザーポインターで指し示した。


「移動は、完全に停止しました。生徒たちが乗った校舎が崖から落ちるタイムリミットは、永遠に消滅したのです」


御子柴はマイクを置き、演台の横に出て、深く、九十度に頭を下げた。

その後ろで、権藤校長も、島田教頭も、神林も鶴見も、それに倣って一斉に深く頭を下げた。


「我々大人は、書類上の体裁よりも、法律の常識よりも、皆様のお子様の『命と教育環境』を最優先しました。その結果が、この『学校が消滅し、シェルターに間借りする』という異常な事態です。……事後報告になった非礼はいくらでも責めていただいて構いません。ですが、我々が泥を被って下したこの決断だけは、どうかご理解いただきたい」


体育館は、重く、長い沈黙に包まれた。

未知のバグと、行政ハックと、命を守るための実務。あまりにもスケールの大きい「市井の不条理」を前に、保護者たちの怒りは完全に行き場を失い、戸惑いと、ある種の畏敬の念へと変質していた。


やがて、PTA会長が、ゆっくりとマイクを口元に近づけた。

「……御子柴先生。一つだけ、確認させてください」

「何でしょうか」


「その……うちの娘たちは、明日からも安全に、この場所で友達と一緒に勉強して、給食を食べて、笑って卒業できるんですね?」

「ええ。法律上の名前がどうなろうと、ここは彼女たちの学び舎です。それは私が、我々大人が、物理法則と行政のルールをねじ曲げてでも絶対に保証します」


PTA会長は、小さく息を吐き、そして深く頷いた。

「……なら、文句はありません。お役所の書類なんて、どうせ素人にはわかりませんからね。……先生方、市役所の方々。子供たちの命を守っていただき、本当にありがとうございました」


その言葉を皮切りに、体育館の中にパラパラと拍手が起こり、やがてそれは、大人たちの覚悟と実務の奮闘を讃える、大きな拍手の渦へと変わっていった。

教員席の大門や長谷川も、自分たちが不満をぶつけていたインフラの不便さが、すべて生徒の命を守るための盾であったことを悟り、目を赤くして力強く拍手を送っていた。


壇上で頭を下げたまま、神林が隣の御子柴に小声で囁いた。

「……おい、御子柴。お前、詐欺師かカルト教団の教祖にでもなれ。まさか保護者を論破するどころか、感動させて拍手まで貰うとはな」

「データに基づき、論理的な情に訴えかけただけだ。それに、泥を被ったお前たちの実務が本物だったからこそ、彼らも納得したんだ」

御子柴は、頭を下げたまま、ほんの微かに口角を上げた。


かくして、最大の懸念事項であった「超法規的措置の正当化」は、物理法則すらねじ伏せる大人たちの執念によって完了した。

あとは、完成した新校舎(防災シェルター)への移転と、崖にせり出した旧校舎の解体という、本来の目的クロージングを完遂するのみである。


原因不明のバグに対し、大人が大真面目にバカをやり通した戦いは、いよいよ完全な結末(新たな日常)へと向かおうとしていた。

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