第92話 竜魔王妃様登場で竜の姫巫女様勢ぞろい(2)
今度は桃源郷にある物の怪たちの国……。その国を本当に収めているのは前竜神さま……。リムや姉上の父上さまになる白竜王の産まれ変わりのパパなのだけれど。
リム達のパパはまあこの通りで、地上で《《お好み焼き屋さん》》を営んでいるから。女王陛下である母上が代理で国を治め。他界した父上さまの末の妹で堅くて賢いルミエル叔母上さまが母上さまの片腕として宰相閣下をしているのだけれど。
ルミエル叔母上さまは宰相閣下さまなので少しばかり堅く、口煩いところがあるから、御自身の姉にあたるラフィーネ伯母上さま……。
そうリムの他界したお父さまやライザ伯母上さまの姉にもあたる長女で呑気、穏やか……。
家のお母さまや姉上よりも、もっと天然なラフィーネ伯母上さまへとガミガミと不満を漏らすけれど。
「ふっ、ふふふ。ごめんなさい、ルミエル……。気が利かない姉でごめんなさいね。ふっ、ふふふ」と。
姉上と同じ漆黒の宝石のように妖艶に輝く黒髪と紅玉の瞳を持つ、死と闇を司る竜の姫巫女と言うよりも?
ラフィーネ伯母上さまは天界の神々達から、《《竜魔王妃》》と呼ばれるほど妖力が高くて恐れられている。
まあ、そんな伯母上さまだけれど。基本は天然で一族に対して情に熱い穏やかなひとだから、ルミエル叔母上さまにガミガミと叱られても妖艶に笑って誤魔化すのだが。
リムはそんなことよりも、前白竜王が病死されてから、寂しさの余り心の病を患い、閉鎖的になったラフィーネ伯母上さまが桃源郷にある神殿から離れ地上──。この日本へと降臨されたので、リムも正直驚いていると。
「あらあら、ルミエルさんもそろそろラフィーネさんを叱るのを辞めて仲直り……。皆で仲良く飲料水を頂きましょうか? ……ねぇ、エリカさんもそう思うでしょう?」
ルミエル叔母上さまの小言を止められるのはパパか母上なので、お母さまが苦笑いを浮かべつつ話を振った。




