第12話 説明
「よ、おはよー。」
俺は最初に目覚めた結構仲も良かったソーヤにそう声をかけた。
「あ、あれ?ここどこ?」
「ああ、ここな。一言で言うなら、異世界だ。」
「は?」
まぁそーなるわな。
「何かパラレルワールドらしいんだけど今のところ元の世界に帰る方法は無いな。」
ん?自分で言ってみて気づいたけどまさか造れる?
『いえ、現段階では造れません。ただ、神に会ってみれば何か分かるかもしれないです。』
神ってどこにいるの?
『世界各地に入り口のある迷宮の100層をクリアすると会えます。』
迷宮!おーいいねー。国造る前に行ってみよーか。ここから近い入り口は?
『この森の中にあります。ここから北西に10分ほど歩いた地点です。』
おお!思ったより近くにあるな。
にしてもアンサー、何かやたら詳しいな。
『アングラ情報です。』
あ、なるほど。納得だわ。
と、ここまで俺が試行錯誤している間にソーヤも整理がついたようだ。
「なるほど、それでこれからどうする予定なんだ?」
「これからはこの異世界から出る鍵を掴むために迷宮にいくつもりだ。」
そう言うとソーヤが再び取り乱した。
「はぁ?迷宮?まさかモンスターもいるの?」
「ああ、勿論いるぞ。」
「勿論って…あのなぁそんなのに普通の人間が勝てるはずないだろ?」
「あ、言ってなかったな。この世界に転移してきた時に俺たちはみんな能力を得ているんだ。因みに俺は《創造》でお前は《災害》だ。」
「は?災害?何だよその能力。」
「雨降れって思ってみ?降るから。」
「はあ?そんなわけ………降った。マジかよ!こんなんチートじゃん。ってか今さらだけど何でこんなとこに俺らいるんだよ。」
「ああ、それはな召喚者が召喚しようとしたんだけど召喚に失敗したんだ。だからこんなところに来ちゃったってこと。」
「へー。でさ、お前なんでそんなに詳しいんだよ。」
「昨日からここいたから」
「は?お前昨日普通に学校来てたじゃん。」
「え?登校中にこっち来たんだけど。
まさかとは思うけど時間軸ずれてるんじゃね?」
「でもそう考えると納得はいくよな。
お前は登校中だろ?だから8時位だ。それで俺らが転移してきたのが9時頃、つまり、向こうの1時間はこっちの1日って訳だ。」
「そう言うことだな。」
と、ここで話がまとまった。
次々と皆が起き始めた。
説明するのが面倒だったのでアンサーに《心読》の応用で伝えて貰った。
その間俺なりに考えて幾つかここで暮らしていくについて問題点を上げてみた。
まず食料だ。
町で奪ってきたのも一人分だと思ってそこまで多くないし、この大人数ならすぐに無くなるだろう。
だが、この世界にも魔物ではない普通の動物もいるのである。
それを狩ってしばらくは耐えるしかない。
そして衛生面。
初めは大丈夫だが、風呂にも入らずにずっといると臭いし、何より気持ち悪いだろう。それにトイレも無いのでその辺でするしかないのだ。
だが、これは俺の創造で造ればいける。
家なども同様だ。しかし、あまり自分が理解していない物は作れないので、水道は無理だ。
そこは我慢してほしい。
と、問題点は幾つかあるが、今のところ何とかなりそうなので取り敢えず全員に説明が行き渡るのを待つことにしたのだ。
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