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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

十五人の葬式――世界が終わる前に、君の名前を残したかった

最終エピソード掲載日:2025/11/08
名前を呼ばれなくなったとき、人は二度目の死を迎える。
――
 世界が壊れたあと、十五人の生存者は古い斎場に身を寄せていた。

 死んだ者の名前を呼び、弔名録に残すこと。
 それが、彼らに残された唯一の決まりだった。

 だが最初の死者の名を書いた夜、弔名録に奇妙な文字が浮かび上がる。

 ――十五人いた。けれど、名前を残せるのは十四人だけ。

 名前を忘れた者は、最初からいなかったことになる。
 死者を一語で裁こうとする弔名録に抗い、記録係の月原伊織は、失われていく人々の名を書き続ける。

 これは、世界の終わりに「ここに、いた」と言うための物語。
――
登場人物紹介

月原伊織
死者の名前を弔名録に記す記録係。自分自身の過去には曖昧な部分がある。


死者に紙の花を供え、名前を呼ぶ少女。自分の名前も少しずつ失い始めている。

三枝ハツ
最初の死者となる老婆。「名前は呼ばれなくなってから死ぬ」と伊織に告げる。

牧野良一
食料管理係。死後、「罪人」「盗人」という言葉で記録されかける。

葉山
元警備員らしい大柄な男。花を助け、十五人目の謎に迫る言葉を残す。

由良
歌う女。忘れられた者の名前を思い出しかけ、命を削るように歌う。

沼田宗一
現実主義者。厳しい判断を下す一方で、子どもと弱者を守ろうとする。


幼い少年。全員の名前を書き残し、自分がいたことも記してほしいと願う。


本名を言えない少女。仮の名として「花」と呼ばれるようになる。

灯梨
斎場に残された名札の持ち主。名前を書かれなかった者の一人。

古賀
医療知識を持つ男。名前を失う現象について何かを知っている。

真柴修
元教師。透を守ろうとするが、子ども扱いすることの残酷さにも直面する。

倉井正
元役所職員。身元不明者を「処理」してきた過去を抱えている。

遠野
妊娠している可能性がある女性。生きることへの罪悪感を抱く。

瀬尾大輔
恐怖から他人を疑ってしまう若い男。最後には自分の弱さと向き合う。

志村
声を失い、自分の名前も書けなくなっていく老人。
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